第187話 葉山出陣  羅刹 第二部



葉山まこ>は〜い整列〜♪

女義士A>いち! 女義士B>にぃ! 女義士C>さん! 女義士D>しぃ!・・・・・・
女義士J>じゅう!
(葉山の前に集合した女義士10名が整列し番号を連呼する。)

伍長山本>組長、全員揃いました。

葉山>うん・・ご苦労様ぁ♪
(満足げに女義士達を見渡すと)
みんな今日は非番の所、申し訳ない。
総本部に不埒者狼藉との連絡が入った。
我が一番組は、これより不埒者除去の為、総本部に向かうよ!!

女義士達>はぁっ!!

山本>組長、不埒者の正体は敵の総大将大西真紀との情報が入っています。
急ぎましょう。

葉山>ふむふむ・・わかってるってそんなこと★
(山本のセリフに首をかしげる葉山。
大西真紀がたった一人で総本部に向かった事が理解できない様子。
だが・・何かにひらめき手をパンとうつ。)
敵の総大将が向かったとなるとその軍勢も必ず後に続くはず。
いい? 
撫子組総本部に向かう不埒者は全て粛清することぉ。

女義士達>はぁっ!!
(葉山の軍勢は一路、撫子組総本部へと向かった。)


(時を同じくして真依子も撫子組総本部へ向かっていた。)

【真依子の回想シーン】

蓮>・・・オレ、知ってんだぜ。
お前が背負ってる心の傷の事もな。
ブクロでの伝説の赤いイナズマ(吾妻美沙斗のこと)との一戦でお前がどれほど傷ついたか。
あんな、お前をもう見たくねーから・・・
(蓮は全て知っていた。
あのレッドサンダークラッシュ吾妻との事を。
ふだんは真依子の事をからかってばかりいた蓮だが誰よりも真依子が負った心の傷を理解し心配してくれてたんだと真依子は思った。)

真依子>蓮・・・・
(唇をかみ締める真依子。
だが真依子は)
心配ばかりかけてゴメン・・でも、やっぱり行かなくっちゃ。
(真依子はエレベーターに向かい下に降りるスイッチを押した。)

蓮>ちぇっ・・わかんねー女だな!!(小声で)
(蓮は椅子から立ち上がるとつかつかと真依子が待つエレベーターの前まで歩いていく。)

チン!!
(エレベーターの扉が開いた。
エレベーターの中に入ろうとする真依子の手首を蓮が握る。)

真依子>えっ?!!
(瞬時に振り返る真依子を蓮はぎゅっと抱きしめた。
まるで真依子は金縛りにでもあったかの様に棒立ち状態となる。
エレベーターのドアは閉まり、そのまま下に降りていった。)
蓮?・・・

蓮>(真依子を抱きながら)
真依、行くな・・行くなよ。
もうギャルだとか撫子組とかどーでもいいじゃん。
・・・お前にはオレがいるんだから。

真依子>(蓮のセリフに思わず真依子も蓮を抱きしめたくなる衝動にかられるが)

チン!!
(エレベーターのドアの扉が開く。)

真依子>・・・

蓮>・・・・・
(抱き合ったまま見つめ合う二人。)

真依子>(真依子は蓮にキスするとそっと蓮の腕をほどき一人エレベーターから降りていった。)

蓮>真依・・・・


真依子>蓮・・・
(蓮とのわかれ際のシーンが真依子の脳裏を何度もよぎる。)
駄目・・駄目だよ真依子こんなこと考えてちゃ・・・
もう第二次戦争は始まってるんだから・・・
(渋谷の全てのギャルを護る為に自らの退学まで賭けて撫子組総本部へ向かった真紀。
美香、中根、貴子をはじめこの事実を知った大勢の仲間たちも真紀の加勢に飛び出していった。
そしてボイスレコーダー奪回の為に赤松に拉致され傷ついたみちる・・・
真依子に感傷に浸っている暇はないのだ。)

山本>ん?・・あれは・・・
(ひとり総本部をめざす真依子を目視する一番組伍長の山本。)
組長、あれを・・・

葉山>不埒者発見ね・・・

山本>あいつは大西がかわいがっている後輩の橋野真依子です。

葉山>ふ〜ん・・橋野真依子ねぇ・・・・・・・あっ!!
(真依子の名前を聞いた時、何かを思い出したかのようにはっとする葉山。
葉山は真依子の姿を真剣な眼差しで見つめていた。)


ひろさんが帰ってきた^^  



長らくご心配をおかけしましたが
相棒ひろさんの復帰が決まりましたのでご報告させて頂きます^^


やはりネット上の付き合いって難しいですね。
今回の一件で色々考えさせられました。

やはり、ひろさんは色々あってネットから離れていた様です。

彼はいつか必ず戻ってきてくれる。
そう信じて待ち続けたかいがありました^^

彼は突然消えたことを素直に謝ってくれました。
もうそれだけで十分です。

羅刹第二部が佳境を迎える中、ひろさんが戻ってきてくれた事は本当に嬉しいです^^

7月度からはさらにパワーアップした私立渋谷第一学園2をお届け出来るよう頑張りますのでどうか宜しくお願い致します!


第186話 明日美の想い  羅刹 第二部



「香住・・もう充分です。」



香住>・・・姉さん?・・・明日美姉さんなの?
(それは4年ぶりに聞く懐かしい姉 安東明日美の声であった。
香住の頬に大粒の涙が伝った。

漆黒だけの世界にたった一人ぽつんと立っている香住。
そして再び明日美の声が聞こえてくる。)

明日美>香住・・久しぶりね。

香住>やっぱり姉さんなんだ!!
(懐かしい明日美の声に涙が止まらない。)
会いたかった・・・会いたかったよ明日美姉さん。

(4年前の渋谷大戦、旧撫子組本部は倒壊し明日美は瓦礫の下敷きとなり亡くなった。
愛する父にふりかかった汚名、自殺に追い込まれた父、そしてたった一人の姉まで失った香住。
彼女のギャルに対する憎しみは深い。
香住にとってある意味、赤松幸恵からの撫子組復活の誘いは渡りに船だった。
父と姉の無念を晴らす事・・・香住はその日の為だけに今日まで必死に生きてきたのだから。)

姉さん、嬉しい報告があります。 まもなく私達の願いが叶うんです。
奴らに・・あの憎っくき不埒者どもにとどめをさせる。
(香住は漆黒の闇を見つめながら明日美に話しかける。
だが・・・明日美のセリフは意外なものであった。)

明日美>残念ですがそれは難しいかも知れません。

香住>!!・・なぜです?
新生撫子組は姉さんが率いていた時代よりさらに力を増しています。
南さん、六寺さん、篠原さんこそ失いましたが
白戸さんをはじめ観盾さん、胡蝶さん、そして新戦力となった葉山さん、那須さんがいる。
そして渋谷のギャル達は9割方壊滅しました。
撫子組が完全勝利を収めるのも時間の問題なのです。
(残念ながらこの時点でまだ香住は那須が急死した事、観盾、胡蝶、白戸が倒されたことをまだ知らない。)

撫子組創設のとき・・私と姉さんは公園のブランコに乗りながら誓いましたよね。
父の人生をメチャクチャにした不埒者どもをねたやしにするのだと。
その機会が目前に迫っているんです。

明日美>あなたの気持ちは他の誰よりも私が理解しています。
私はあなたのその気持ちだけでもう充分なのです。

香住>・・・・
(香住は明日美の言葉を理解出来ずにいた。)

明日美>真に憎むべき相手(注・安東姉妹の父を自殺に追いやったギャル二人組、未來、茜矢)は倒れました。
その時点で私達の望みは完結しなければならなかったのだと思います。
憎しみは憎しみを生みさらに繋がっていく。
もはや双方にこれ以上の犠牲を出してはなりません。

香住>でも・・でも姉さん・・・

明日美>私はもういかなければなりません。
香住、あなたのこと・・・いつも父さんと見ていますよ。

香住>嫌ぁっ!! 行かないで明日美姉さん!!
また私を一人にしないで・・・

(漆黒の世界が徐々に消えていく。
香住の姿は首都高速上の車中にあった。)

香住>これは夢?・・・夢だったのか?
(香住は首を何度も横に振った。
この非常時にうたた寝をしてしまったというのか?
そんなはずはない。
人一倍、責任感の強い香住だ。
そんな事が出来るはずはないのだ。
ではいったい・・あの漆黒の世界は何だったのか?


窓ガラスにうつる自分の顔を見つめながら香住は死んだ姉、明日美の事を考えていた。)


第185話 漆黒の世界  羅刹 第二部



(撫子組総本部襲撃の報を受け首都高を走っていた香住は未だ渋滞にはまったままの状態が続いていた。
何せ数分に数メートルしか進まない状態、さすかがの香住も頭を抱えていた。)

香住>・・・・
(もはや前方の状況など確認した所でどうにもならない。
香住は腕を組み目を瞑ると戦況の分析をはじめた。

「一階フロアは突破されたとの事。
が、しかし二階には総本部守備に廻した観盾さんがいる。
過去にも攻略不可能と言われたあの大西真紀を捕らえたほどの観盾さん。
戦力は大西と5分の筈・・・・
観盾さんが10分でもいや15分でも時間を稼いでくれれば白戸さん、胡蝶さん、那須さんや葉山さんの組が大挙して到着する。
各組の伍長や義士達も含めれば100名近い人員、さらに観察方もいる。
いくら大西と言えどこの人数を打破する事は不可能だろう。」


だが香住は現在の状況をまったく把握出来ていなかった。

那須は合成麻薬服用による急性ショック死、観盾は腕の関節を外され手首を折られた状態。
さらに白戸も脳天から垂直落下式バックドロップで叩きつけられ脳震盪をおこしている。
胡蝶はお静人形を破壊されもはや戦力を無くしたに等しい状態なのだ。
さらに美香達がギャル残党を総決起させ真紀の援軍に向かった事など知る由も無かった。
唯一残っているのが葉山まこと一番組なのだが彼女とその組はまだ到着していない。

香住の戦況分析は希望的観測に過ぎなかった。
いや・・それほどまでに撫子組のメンバーを信頼し絶対の自信を持っていたのである。)

運転手>この状態ではどうしようもありませんね・・・
(バックミラーごしに後席の香住を見やる運転手。
香住は腕組をし目を瞑ったままだ。)

香住>・・・・
(目を瞑っているはずの香住。
だが目の前に眩いばかりの発光体が。)
誰?・・・何者?・・・
(香住の問いにも応えることなく発光体は徐々に輝きを無くしていく。
そこに現れたのは漆黒だけの世界だ。)
ここはいったい・・・・
(香住は一人、漆黒の世界に立っていた。
あたりを見回すも何も無い・・何も見えないのだ。)



「香住・・もう充分です。」



香住>・・・姉さん?
明日美姉さんなの?
(それは4年ぶりに聞く懐かしい姉 安東明日美の声であった。
香住の頬に大粒の涙が伝った。)



第184話 砕け散る日本人形  羅刹 第二部



お静人形>・・・・・・
(胡蝶と、同時にお静人形も突然ぱっと目を開きフラフラと立ち上がる。
そして階段上にいる真紀と貴子を見上げる。
その目は人形とは思えないほどつり上がり憎悪に満ち溢れていた。)

真紀>貴子、さがって・・・
(お静人形と睨みあう真紀。
貴子の前に立ち貴子を避難させようとする。
貴子は真紀に隠れるように後ろにさがる。)

胡蝶>よくも・・お静ちゃん、あの不埒者どもを八つ裂きにするのです。
(手すりに掴りながら立ち上がった胡蝶は人差し指を階段上にいる二人に向ける。
お静人形に真紀と貴子を抹殺するよう命じたのである。)

お静人形>・・・・
(ゆっくりと体を浮上させていくお静人形。
真紀達がいる二階まで上昇する。)

真紀>来たな・・化けもん・・・

お静人形>(お静人形の顔から全身にかけて呪文の様な文字が浮かび上がった。)
・・・しゅばっ!!
(口をいったんすぼめると今度は大きく開くお静人形、溶解液を吐き出した。)

真紀>危ねー!!
(瞬時によける真紀。
溶解液は壁にあたる。)

じゅわぁぁぁぁぁぁ・・・・・・
(瞬時に壁から煙が噴出し解けていく。)

お静人形>しゅばっ!! しゅばっ!!
(間髪いれずにニ発目、三発目を噴出す。)

じゅわぁぁぁぁぁぁ・・・・・・
(次々によけていく真紀。
溶解液は壁や床に穴を開けて行く。)

ケラケラケララ〜!!!!
(この世の物とは思えない不気味な笑い声をあげると今度はすぼめた口からにゅーっと毒針を突き出す。
今回は毒針を噴出すのではなく口に咥えたまま真紀めがけて飛んでいく。)

真紀>このっ!!
(口から針をを突き出し飛び掛ってくるお静人形の髪の毛を掴んで応戦する真紀。)
貴ぁ!! 胡蝶だ・・胡蝶を狙え!!
(先ほど胡蝶が転落して気を失った時、お静人形の動きも完全にストップした。
やはりお静人形を止めるには胡蝶を倒すしか方法はないと言う事を悟った真紀。)

貴子>(貴子はコクリとうなづくとわざわざエレベーターを使い1階までおりる。
1階につくと丁度、胡蝶の背後でエレベーターの扉が開いた。)

胡蝶>・・・・・・
(胡蝶は手すりにつかまりながらも呪詩をとなえていた。
背後のエレベーターから貴子が降り立ったのにまったく気がついてない。)

貴子>えいっ!!
(貴子は胡蝶の背後からスリーパーホールド(裸絞め)に入った。)

胡蝶>なっ・・!!

お静人形>・・・・!!
(胡蝶の動きが封じられれば当然のごとくお静人形の動きも鈍くなる。
真紀はこの機を見逃さなかった。
髪の毛を鷲づかみにしたままお静人形の顔面を壁に叩きつけたのである。)

真紀>このぉっ!!  ぐしゃああああ!!!!

胡蝶>お・・お静ちゃん!!
(胡蝶は貴子のスリーパーホールドに苦しみながらも懐から短剣を取り出すと貴子の腕を切りつけた。)

貴子>きゃっ!!
(スリーパーを解除して腕を押さえる貴子。
貴子の腕から鮮血が流れ出す。)

真紀>貴ぁ!!
(真紀はお静人形の腕を持ってグルグルと振り回すと1階に叩きつける。
お静人形の腕がはずれ、遠心力も伴ってそのまま1階に叩きつけられるお静人形。)

お静人形>ずっしゃーーーん!!!!!!!!
(腕が千切れたまま一階まで叩きつけられたお静人形。
叩きつけられたと同時に首から上も砕け散ってしまった。)

胡蝶>嫌ああああああああああああっっっ!!!!!!!!
(胡蝶の手から短剣が落ちる。 
放心状態で歩み寄ると残骸となった日本人形を抱きしめ泣き叫ぶ。
もはやお静人形を失った胡蝶は戦闘意欲を失っていた。)

真紀>ビッ!!
(自らのブラウスの袖を破き貴子の負傷した腕に巻いてやる真紀。)
貴・・大丈夫?

貴子>これくらい・・・(少し顔をしかめながらも)平気です。





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