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撫子組五番組長 六寺たえのイラストをnovさんから頂きました。

討伐!撫子組、羅刹に登場、100キロの巨体を誇る六さん、ドラムカンをも捻り潰し渋一に単独殴り込みをかけた際には大木を引っこ抜き振り回すなど、まさに怪獣ですね(笑)

novさん、ありがとうございました^^



第174話 那須の悲劇  羅刹 第二部



(罠とも知らず、ついにクスリ入りの豚玉を口にしてしまった那須・・・
そんな時、那須の携帯に緊急連絡が入ったのである。)

那須>はぁ? 撫子組本部からや・・・
うち、今日非番なんやけどなぁ・・・なんやろか?
(携帯電話を取り出しめんどくさそうな表情の那須。)
誰?・・・あ〜緒方はん・・・
(電話の相手が緒方だとしりますます顔をしかめる。)
うち、今日、非番なんやけど!!
(だが緒方の話を聞いていくうちに那須の表情が険しくなっていく。)
・・・わかった。
すぐ本部へ向かいます。

六寺>何かあったのか?

那須>総本部に大西が殴りこみですわ。

六寺>なんだと? おい那須、すぐ本部に行かんと。

那須>六さん、今日はご馳走様^^
また今度、ゆっくりよらしてもらうわ。

六寺>あぁ待ってるぞ^^
(那須を見送る六寺。
だがこれが那須を見る最後になろうとは六寺には想像もつかなかったのである。)


那須>!!
(店を出てから1分くらい経過した時に那須の体に異変は起きた。
那須は一瞬、立ちくらみがして歩を止めたのである。)
あれ? どないしたんやろ・・・
(次第に心臓の鼓動が早くなっていくのがわかる。)
あかん。
こんな事で立ち止まってる場合ちゃうねん・・・
ドクッ! ドクッ! ドクッ! ドクッ!
はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・
(なんとか立ち上がり胸を押さえながら前に進む那須。
額には汗が滲んでいた。
次第に耳鳴りが聞こえてくる。)
はぁ・・はぁ・・何やってんねん・・・こんな時に・・・
(さらに視界までが白くぼやけてくる。
もはやまっすぐ歩くのは不可能な状態に追い込まれる那須。
フラフラしながらも撫子組総本部を目指そうと前進する。

だがここは大都会、通行人の数も半端ではない。
道行く人と何度もぶつかり倒れそうになる那須。
ぶつかった人は、たんなる「酔っ払い」とでも思っているのか怪訝な顔をしながら通り過ぎていくだけだ。)

那須>あっ・・(ぶつかった相手に)か・・堪忍な・・
うち・・撫子組の那須いいます・・・
撫子組の総本部が危ないんや・・・はよ行かなきゃ・・・
道・・・道あけとってやぁ・・・
(那須はもはや自分が何を言っているのかも怪しくなっていた。)

通行人A>撫子組だってよ・・・

通行人B>怖いよ・・・知らん顔するのが一番。

通行人C>かかわらないのが一番だよ。

那須>(もはや目の前が真っ白となる那須。
普通の人ならばとっくに倒れても不思議ではない状況だ。
そしてついに力尽き地面に這い蹲るがそれでも数分後、目をかっと見開き立ち上がる。
もはや視界は限りなくゼロに近く手を前に出し手探り状態で前へ進むしかない。)
か・・堪忍な・・・
ちょっ・・お願いやから、そこどいたってやぁ・・・
本部が・・・撫子組の本部が危ないんや・・・・
うちが行かんと・・・
うちが・・・・
(行きかう人の冷たい視線が那須にそそがれる。)

も・・もう・・あかん・・のかぁなぁ・・・・・・・・・
(ついにぶっ倒れる那須。
歩道上で大の字に倒れた那須を囲むように人垣が何十にも膨れ上がっていった。
だが倒れている那須を遠巻きに眺めるだけで誰一人救急車を呼ぼうとするものはいない。
大の字で倒れながらうっすらとした視界と意識の中で自分を見つめる人垣をぼんやりとみやる那須。

「なんでやの?・・・」

那須は撫子組は救世主であり渋谷の治安を命に代えて護ってきたという自負がある。
当然、世間から撫子組は世直し、義賊としてあがめられているものと思っていた。
その撫子組の主力メンバーである自分がこの様な状態に陥っているのだ。
誰かが救助してくれるはずと考えていた。

だが世間の風は想像以上に冷たいものであった。
誰ひとり撫子組を救世主と考える者はいなかったのである。
世間は4年前同様、撫子組の暴力的風紀取締りを良しとはしなかったのである。
当たり前の事なのだが那須は世間の考えが理解できずにいた。


「なんで・・・・・」


那須の瞳から一筋の涙が零れ落ち頬を伝った。
と、同時に那須は静かに息を引き取ったのである。)


第173話 しょっぱい豚玉の味  羅刹 第二部



六寺>お姉さんだって・・・
(客の男にお姉さんと呼ばれただけで有頂天になる六寺。
男が帰った後もレジで突っ立ったまま一人にんまりと笑う。)

那須>はぁ〜・・六さん、男の人に免疫ないからなぁ・・ま、しゃーないわ。
(那須はなかば呆れ顔で六寺を見つめていた。)

六寺>ん? あ、いかん・・いかん・・那須、待たせたな。
(ようやく那須の豚玉の事を思い出した六寺はカウンターに置いたままになっていたカップを持ち那須のところへ向かった。)

那須>六さん・・うち、もう腹ペコや・・・

六寺>すまん、すまん。 すぐに作ってやるからな。
(六寺は鉄板に火をつけると早速カップをかき混ぜ始めた。)
ジューーー!!!!
(手際よくお好み焼きを作る六寺。)

那須>へぇ〜うまいもんやな〜・・・
(その手際の良さに関心する那須。
六寺が不器用とばかり思っていただけに、ちょっと衝撃を受ける。)

六寺>そうかなぁ? よっと!
(片面にソースを塗り器用にへらを使ってお好み焼きをひっくり返す。)

那須>いや〜お見事!
(パチパチと手を叩く那須。)

六寺>そんなに誉めるなよ・・・てれるじないか・・・
撫子組を解任された私が・・・
日夜、不埒者撲滅と治安維持のために戦っているお前たちにしてやれる事はこのくらいしかないからな・・・
それに私は、こんな体になってしまったし・・・
(六寺は仕事中もずっと足をひきずっていた。
やはり彼女の足が元通りになる事はなかったのである。)

那須>六さんらしくもない・・・
普通、あんな所から落ちたら即死でっせ。
こんな体って・・・ここまで回復したんは六さんの不屈の精神力のたまものや。

六寺>そうか? そう言ってもらえると・・・
うっ・・うっ・・・
六寺のどんぐりのような眼から大粒の涙が零れ落ち鉄板のお好み焼きの上に・・・)
じゅーー!!!!

那須>あちゃ〜><

六寺>グスン・・すまなかった・・・
(丸太の様な腕で涙をぬぐう六寺。)
さぁ、出来たぞ。
(仕上げに青海苔をふりかける。)

那須>い・・いただきます!
はぐ・・ふぐ・・
(六寺の涙が入っているだけに少し躊躇する那須だが食べてみると意外に美味かった。)
美味い・・美味いよ・・六さん^^

六寺>そうか? それは良かった^^

(ついにクスリ(麻薬)入りの豚玉を口にしてしまった那須・・・
そんな時、那須の携帯に緊急連絡が入ったのである。)

那須>はぁ? 撫子組本部からや・・・
うち、今日非番なんやけどなぁ・・・なんやろか?





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