第30話 新たな仲間意識  羅刹


香住>散歩にしては少々派手でしたね?
(香住が目の前の女に対して皮肉っぽく言う。)

?>・・・

香住>我々は手荒な真似はするけれども真性の殺戮集団ではない・・・
よって予定以外の襲撃は極力避けて頂きたいのです。

?>・・・
(女はじっと香住の眼を見つめるとクルリと背を向けた。)

香住>どちらへ?

?>見回りだ・・・

香住>今度、あの様な事態に至れば貴方方七番隊は当分の間、謹慎。
本拠防衛係に廻ってもらいます。

?>わかった・・・
(そう言うと?は静かに香住の部屋を出て行った。)




(一方、真紀ともめてしまった、たかまいは・・・)

虎>元気出しなよ〜・・・
(真紀と口論になり落ち込む真依子の肩を抱き、なぐさめる虎。)

貴子>真紀さん、酷いよ・・・あそこまで言わなくても・・・
(真紀の事を怒っているのは真依子よりもむしろ貴子の方であった。)

虎>真紀ちゃんは、もう昔の真紀ちゃんじゃないんだ・・・リアルじゃないんだよ。

マンバA>もう・・ウチらの時代だし。

真依子>ウチらの時代?

虎>そうさ。
ウチらは今も昔も誇り高き『Ladys soul』さ。

貴子>虎ちゃんはサイケデリカーでしょ?(笑)

虎>そっかぁ・・・あはははははは!!!!
(真紀たちを除いた、たかまいとマンバの間で新たな仲間意識が芽生えようとしていた。)


(冷たい雨に打たれながら芹花は確かにその女の正体を見た。
芹花も驚愕した謎の女の正体とは?
そして真紀と決別し虎たちと共に撫子組に立ち向かおうとするたかまい。
大切な物を守るためについに真紀が立ち上がった!!

今、四年の歳月を経て再び渋谷に『義の刃』が襲い掛かかる。
真紀の新たな戦いが始まろうとしていた。)


第29話 真紀、復活の兆し  羅刹


真紀>裕子・・元気かぁ?
(翌日、昨日までの冷たい雨は上がり、明るい日差しがさしていた。
久しぶりに後輩の裕子のもとを訪れた真紀。
裕子は渋一を退学後、フリーターとして活躍していた。)

裕子>真紀さんじゃないっすかぁ?!!
(くったくのない笑顔で真紀を迎える裕子。)

真紀>醤油ラーメンと餃子ね・・・

裕子>醤油一丁〜♪ 餃子もお願いしま〜す。
(カウンターに腰掛けた真紀にお絞りと水を運ぶ裕子。
真紀と目を合わせフっと自傷気味に笑い・・・)
数メートル先に新しい店が出来ましてね・・大手チェーン店が進出したんですよ。
昔と違って、ここもめっきりお客さん減っちゃって
まあ、ラーメン激戦区ですからね〜(苦笑)・・ヤバイっすよ・・・

って、あれれ? 真紀さん、いけないなぁ・・・
何か元気がない・・・昔の迫力が無くなっちゃいましたね〜・・・
それとも歳をとりましたかね?

真紀>・・・・なぁ裕子・・頼みがあんだけど・・・聞いてくれる?

裕子>そりゃ〜もう、お世話になった真紀さんですから何でも^^

真紀>虎、知ってるよね?

裕子>マンバの娘っすよね・・・

真紀>虎達の動き、見張っててくれないかな。

裕子>虎達をですか?・・・
でも、あいつら撫子組に狙われてるって・・・
真紀さん、見張りなら何も裕子に頼まなくても他にいくらでも・・・

真紀>昨日、芹花達がやられた・・・

裕子>Bスパイラルが・・・(ハっとしたように真紀を見つめる裕子。)
!!・・・それじゃ真紀さん・・・また・・始めるんですね?・・・

真紀>・・・
(ゆっくりとうなづくと静かに目を瞑る真紀。
そして数秒後に目を開ける。)

裕子>・・・・・
(身震いする裕子。
真紀のその目は誰もが恐怖したあの頃の真紀に完全に戻っていた。)

第28話 闇に落ちた芹香  羅刹


芹花>(ジリジリと謎の女に近づく芹香。)
私が一番嫌いな事、教えてやろうか? グシャ!!
(女の深くかぶったフードを強引に掴むとシャッターに引きずっていく。)
それはな・・・私の仲間傷つける奴だ!! 
バッキャロー!!  グワッシャーン!!
(そのまま謎の女の顔面をシャッターに叩きつける。 
どうっと倒れる女。
さらに追い討ちをかける芹花は倒れた所女の顔面を踏み潰す。)グリッ!!
香織は、オマエに、こーされたんだよ! わかっかてめー!!
(女を立たすと襟をしっかり掴み連続頭突きを食らわす。)
ゴッ!ゴッ!ゴツッ!!(三発目で吹っ飛ぶ女。)
はぁはぁはぁ・・まだまだぁ・・・
(倒れてる女を掴む芹花、だが次の瞬間、我が目を疑った。)
こっこれは・・うわぁぁぁぁ!!
(芹花が掴んだのは女ではなく翔子だったのだ。)
翔子ぉ・・・
(翔子の顔は腫上がり血が噴出している。)
何がいったいどうなってんだ?

?>幻影ってやつさ・・・
つまり私と思って攻撃してたのは、オマエのかわいい部下ってわけ。
そばで見ていて笑えたよ。

芹花>あっあっあっ・・翔子ーーーー!!! 
ごめん・・ごめんよ・・
(完全にパニック状態になった芹花は相手の女の事などすっかり忘れひたすら泣きながら翔子に謝っている。
そこへゆっくりと女が近づく?)
ガン!!

芹花>があっ!!
(即頭部を殴られ横転する芹花。
そして首を掴まれると腕を首にロックさせられ雪崩のようにシャッターに叩きつけられた。)
グワッシャーン!!
グッググッ・・・

?>相変わらず仲間意識が強いよね。
そして・・・それがオマエらチームの脆さでもある。
前のように守戦を貫けばよかったものを・・・真紀にでも恩を売る気?
オマエらは不戦協定を結んでも、そんな関係じゃなかったよね?

芹花>オマエ・・一体・・・?

?>忘れたか? 
オマエは忘れても、こっちはよく覚えてるよ。
Bスパイラルのリーダー朽木芹花をね。
(そういうと?はフードをゆっくり取る。)

芹花>・・・!!!! 
なっ!! ・・だとぉ・・きっキサマ・・・どういうつもりだ!!

?>ふっ・・キサマら弱小グループに用はない。 
我々の邪魔をするなら消す!!
シュッ!! ドコォ!!

芹花>ぶはぁぁ!! ピチャ!!
(ドス黒い拳が芹花の内臓を貫く。
内蔵はそれに耐え切れず芹花の口から血を噴出させた。
そのまま、うつろな目で横倒れになる芹香。)

ザザ・・・サァァァ!!!!
(冷たい雨に打たれながら芹花は確かにその女の正体を見た。)

芹花>おっ・・オマエ・・・恥ずかしくないのか!! 
なぜ、こんな真似をする!! 答えろ!!
しゅっ・・・!!・・ドカッ!!
(芹花の腹に蹴りを入れる?。)

?>見苦しい・・騒ぐならあの世で騒げって・・・
ハァァァァッ!! バキィィィ!!・・・

ザザ・・・サァァァ!!!!
(冷たい雨は、なおも激しさを増し?の体と屍状態の芹花を打ち続ける。)

?>今夜は、もう・・・
(謎の女はそのまま霧に包まれた闇へと消えていった。)

ザザ・・・サァァァ・・・
(一人残された芹花は横向きで絶望という表情を見せている。
意識がだんだん遠のいていく。)

芹花>悪りぃ真紀・・バイキングは、お預けだ・・す・・ま・・ねぇ・・・
(芹花は闇の奥へと落ちていった。)

第27話 必殺影拳の恐怖  羅刹


(真紀と別れた芹花は雨が降る渋谷を巡回する。
護衛にB-スパイラルの中でも腕が立つ香織、ニーナ、翔子を連れていた。)

翔子>しかし、あの撫子組が復活するとはね。

ニーナ>また渋谷が荒れそうだぜ・・・
(と、突然、芹花が3人をさえぎる。)

香織>どうしたの芹花?

芹花>こんなに早くお出ましとはな・・・
(芹花達の前に撫子組と思われる人物が現れる。
その女性は顔が見えないくらい深くフードをかぶっていた。)

香織>撫子組・・・

芹花>性懲りもなくまた渋谷占拠か?
(目の前にいる人物に問いただす芹花。 だが彼女は何も答えない。)

芹花>せっかく出てきて悪いけど、もうオマエらの時代は終わったんだよ。
無駄な血が流れる前に消えな・・・

?>あの時もこんな雨が降ってたっけ・・・

翔子>あん? グダグダいってんじゃねーよ!!
やんのか? やらねーのか?!!
(襟を掴む翔子の手首を反転させる?。)
んぐっ!! ててて!! ヤロー!!
(空いてる手で拳を突き上げようとするが・・・)

ヒュッ!! ガシッ!!

?>フッ・・貴様らに用はない。消えろ!!
(その空いてる手も掴みあげ翔子を投げ飛ばす?。)
ガッシャーン!!

翔子>ぐはぁっ!!
(投げ飛ばされた翔子はシャッターに全身を強く打ちつけられ、そのまま動かなくなった。)

芹花>てめぇ・・B-スパイラルを、なめてんじゃねーぞ!!
カオ行くよ!!

香織>っしゃ!!
(香織がまず先手とばかりに飛び蹴りを放つ。)

?>ふっ無駄な攻撃だな・・シャ!!
(それをスゥエーで避けると香織は自爆する。)

香織>きゃ!! ドッターン!(尻餅をつく香織。)
あいたた!!

ニーナ>香織、上だ!!

香織>えっ!?
(ニーナの声に気づき香織が顔を上にあげると・・)グシャ!!

香織>ぐぅ!!
(謎の女の足が香織の顔面を捉える。)
んんん・・うが!!
(痙攣をおこしながらやがて香織は動かなくなった。)

ニーナ>うわぁぁぁ!
(雄たけびをあげながら突っ込んでいくニーナ。)

?>影拳・・ドボッ!!
(ニーナの腹に拳が突き刺さるとニーナの腹がどんどん、どす黒くなっていく。)

ニーナ>うわぁぁ・・うびゃはは・・きゃきゃ・・
(やがて悲鳴から発狂じみた言動へと変っていく。)

芹花>お・・オマエ、いったいニーナに何をした!?

?>ふふ・・いい夢でも見てるんじゃないのか!?

芹花>翔・・香織・・ニーナ・・
(無残にも倒された部下を目の前にして芹花の怒りは頂点に達した。)

第26話 再会Bスパイラル  羅刹


(朽木芹花・・・渋谷を拠点とするBスパイラルのリーダーでEGOISTの次に勢力を誇ったB系の中堅チームである。
4年前、撫子組が渋谷を徘徊していた時も防衛戦がほとんどでBスパイラルからは動く事はほとんどなかった。
ただ最後の戦いとなった渋谷大戦争の時だけは真紀達に手をかしていた。
真紀とはあの戦いの後、しばらく会う事がなくなっていたが真紀がスタバでコーヒーを飲んでいる時、偶然芹花と遭遇した。)

芹花>真紀〜^^ ・・・
(浮かない顔の真紀に)久しぶりに再会したってのに、なんだよ そのツラァ?

真紀>芹香か・・撫子組が復活したんだ・・・

芹花>あの撫子組がか?

真紀>芹香も知ってると思うけど奴らは危険な集団、今回は徹底的に無視しようと思ったんだけど・・ウチの後輩が手をだしちゃった・・・

芹花>そりゃ真紀としては、もう知らんぷりできねぇーな。 ははっ!!

真紀>笑い事じゃないし!
真紀はね、もうこれ以上、犠牲者出したくねーんだよ!
芹香ならわかんだろ?

芹花>ちげえねーな・・・
(神妙な顔つきでカプチーノを飲む芹花。)
・・・よしゃあ! お前がやれねーならウチらがやってやんよ。

真紀>芹花・・お前・・・

芹花>わかってる。
わかってるよ真紀・・・あの戦いで一番つらかったのはお前だって事は・・・

真紀>・・・

芹花>それに渋谷はウチらの庭だろ? 
人ん家の庭、荒らすような連中には、きつ〜いお仕置きしなきゃな。

真紀>だけど・・だけどさぁ・・

芹花>言っとくけど、これは貸し借りじゃねーぞ。
ウチらの意思でやるんだからな。
真紀には関係ねー話さ・・・

真紀>芹花・・すまない・・・(目を閉じ唇を噛み締める真紀。)

芹花>フッ・・それよりもお前は、お前の後輩や仲間達に、これ以上手を出さないよう言っときなよ。

真紀>わかった。
・・・芹香、今度なんかおごるよ。

芹花>そっかぁ?
じゃ〜高級グランドホテルのケーキバイキングな・・・
(そういうと芹花は笑いながら店を出て行った。)

真紀>・・・
(芹花なら、あの猛者ぞろいの撫子組長達でも引けをとらないと思うが何か胸騒ぎがしてたまらない。)

ゴロゴロ・・・
(さっきまでいい天気だった渋谷の空が暗くなりつつある。
雷雨が来そうだ。
まるで真紀の不安を後押しするかの様に・・・ )


第25話 六寺の帰還  羅刹


(全身打撲の状態で帰ってきた六寺。
なにせ真依子、貴子、虎が一斉に蹴りまくったのだから、たまったものではない。)

六寺>くそぉぉ・・あのガキども・・むちゃくちゃしやがって・・・
(部下に湿布を張ってもらいながら)
おい、カチ丼(六寺はなぜかかつ丼をこう呼ぶ)、大盛りで3つ出前を取るんだ!! 
必ず黄色い、たくあんをつける様に言うんだぞ。

女義士A>3つもですかぁ?!!

六寺>ふんぬぉ? 何か問題でもあるのか?

女義士A>いえ(汗)

六寺>まったく最近の女義士どもは口の聞き方がなっとらん・・・って、あいたたたた!!!
馬鹿もん!! もっと丁重に湿布を張らんか!!

女義士B>す・・すいません!!(大汗)

六寺>どいつもこいつもなっとらん・・・ブツブツ 
それにしてもあのガキども・・只もんじゃないな・・・
あの蹴り・・・花火までつかいおって・・・
虎ともども、この六寺がひねりつぶしてくれるわ・・・

(六寺と女義士達のやり取りを少し離れた所で見ながら)
香住>はぁ〜〜・・・
(両手を組み額に手を当てると大きな溜息をつく香住。)
完全に私のミスだわ。
やはり六寺さんにまかせるんじゃなかった・・・

那須>(笑)・・まあ、今の渋一には大西以外にも戦力になる奴がいる。
それがわかっただけでも収穫じゃないですか〜?

香住>そうね。
今更カタガタ言った所で後の祭り。
そういう事にしておきますか。
さて・・次は誰を行かせるか・・・

南>私は別に構いませんが・・・

白戸>私も!!

観盾>私の槍も唸ってるぜぇ!!

湖蝶>あらあら・・次は私達の番よね〜お静ちゃん。

お静人形>ケラケラケララ〜!!

葉山>私も行っちゃいますよ〜♪
(各組長が次々と名乗りをあげる中、一人の女性が組長達の集団を割って入ってくる。
押しのけられた組長達が怪訝な表情で女を見つめる中、)

?>おい香住・・いつまで私を監禁しとくつもりだ?

香住>監禁?

?>せっかく久しぶりに渋谷に帰ってきたんだ・・・
そろそろ出番が廻ってきても良い頃だろ?

観察方筆頭 緒方>今、貴方に出陣されると少々ややこしくなるのですよ。
まずは我々が磐石な状況を作ってから・・・

?>(緒方の話を途中で遮るように)
テメ〜は黙ってな!! 緒方、私は総長と話してんだ!!

香住>・・・

?>(総長が)何も言わないなら、行かせてもらうぜ? 
まあ散歩がてらによ・・・
(そう言うと女は部屋を出て行った。)

白戸>あいつ・・!! 勝手なまねを!!

南>ふっ・・見ものだな。
こいつは面白い事になりそうだぜ・・・





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