予告  


池袋カーディスとの抗争も終結して半年が経過した。
あの渋谷センター街での忌まわしい集団乱闘事件では50数名にも及ぶ犠牲者を出し熊倉校長の責任問題にまで発展、退陣を強いられた。
「二度とあんな事が起こっちゃいけない・・」
真紀は「もう戦う事はしない。」と心に誓い平穏な日々を過ごしていた。
だがそんな日々も、つかの間・・真紀に倒され積もり積もった恨みの草の根は何年もの間、ずっと繋がり続け今、時を経て新たな牙をむき出し襲い掛かろうとしていた。

4年の歳月を経て、奴等が帰ってくる!
戦いを忘れようとしていた真紀に虎の最後の願いが・・・
そしてついに甦る渋谷最強伝説!



MAKIストーリースペシャル第3弾
 羅 刹  今秋公開決定!!




          



         義が滅し、由が生き残る。

     いくつき年月、由、広がろうとも長くは続かない。

  自由の翼が羽ばたく時、赤い閃光がそれを打ち落とす。


              
         偉大なる義の旗の名の元に・・

 


エンディング  改新版 討伐撫子組


風子の死 其の三  改新版 討伐撫子組




 風子の戒め



(回想シーンはここで終わる。
真紀はベットに腰掛けながら、なぜ4年前の出来事を夢に見たのか考えていた。
ふとカレンダーに目が止まる。
ハっとする真紀。)

真紀>そっか〜フー子の命日忘れてたよ・・・ゴメンねフー子・・・
(あの池袋カーディスとの壮絶な抗争も終結して半年・・平穏な日々を送っていた真紀。
今まで誰にも語る事はなかったが4年前のあの日からフー子と明日美の墓参りは毎年、欠かした事がなかった真紀。
だが平和ボケし過ぎたのか今年に限って忘れていたのだ。
それはフー子からの戒めだったのかも知れないと真紀は思った。
部屋のカーテンを開けると暖かい日差しが真紀の部屋を包み込んだ。)




『改新版 討伐!撫子組』      完

風子の死 其の二  改新版 討伐撫子組




 別れの時



(数日後、フー子の葬儀がしめやかに行われた。
葬儀には真紀、虎の他に中根や千夏も来ていたが、みゆきは最後までその姿を現す事はなかった。
号泣し、いつまでもフー子のそばから離れようとしない虎の姿が参列者の涙をそそった。)

千夏>みーきの奴、ついにこなかったね・・・
(フー子の葬儀の帰り道、真紀、中根と並んで歩いていた千夏がポツリとつぶやいた。)

中根>今日、引っ越すらしいよ。
ギャルを引退するって言ってたし・・・

真紀>足抜けかぁ・・・
(明日美やフー子の相次ぐ死、真紀はみゆきがギャルの世界に嫌気がさしたとしても不思議ではないと考えていた。
そのまま無言になる3人・・・
と、そこへ前方から歩いてくる女性の姿が。
それは茶髪を黒に戻したみゆきだった。)

みゆき>・・・・・
(真紀達とすれ違うも声をかける事も無く通り過ぎていくみゆき。
背中ごしに真紀が呼び止める声が聞こえた。)

真紀>みーき・・・
(振り返る事無く立ち止まるみゆき。)

みゆき>・・・・・

真紀>みーき、この街を出て行くんだってな?

みゆき>あぁ。・・・
今日、引っ越す事になったんだ。

真紀>・・・落ち着いたら、また連絡してよ。

みゆき>いいや・・もう連絡は、しね〜・・・

真紀>そっか・・・じゃ〜2度とこの渋谷に戻ってくるんじゃねーぞ・・・みーき〜餞別だよ!
(そう言うと真紀は自分の携帯に付いていた小さい鐘のついたストラップを外し、みゆきに放り投げた。)

みゆき>・・・
(みゆきは振り返らず右手を出し真紀の投げたストラップをキャッチすると再び歩き始めた。)

真紀>・・・・
(みゆきの姿が見えなくなるまで立ち止まって見つめる真紀、中根、千夏。)

みゆき>・・・・
(みゆきが遠ざかって行くごとに携帯ストラップの鈴の音が小さくなっていった。)

風子の死 其の一  改新版 討伐撫子組



 マルキュー通り魔殺人



(撫子組との戦争が終って1週間が経過した。
渋谷の街は何事もなかったかのように人ごみで溢れかえり彩り鮮やかに着飾った女の子達が闊歩していた。
完全に以前の姿を取り戻した渋谷・・・
少しだけ変わった事があるとすれば、明日美が亡くなったあの日以来、みゆきは真紀と距離をおき一緒につるむ事がなくなった事とフー子と虎はマンバを辞めEGOIST系に転身した事だろう。

マンバでいる事で仲間意識を強めていたフー子と虎だが世間からは化け物扱いされ白い目で見られ後ろ指を指されていた。
だが真紀やみゆきと出会う事により、真紀が言った「たった1人の自分、誇らないでどうする?」 この言葉が二人の人生を大きく変えたのである。

フー子は 「こんなウチらでもカワイクなれるのかなぁ?」と半信半疑だったがメイクを落とした二人を見て逆に驚いたのは真紀達の方であった。
マンバメイクを落としたフー子と虎は誰もが振り向くメチャカワイイ女の子だったのだから・・・)



(フー子は毎日が楽しくて仕方なかった。
今まで自分の事をさげすんだ目で見ていた周りの視線が明らかに変わったのだ。
「もう・・ウチらはゴミなんかじゃないんだ。」 
マンバメイクを落としただけで見慣れた風景がキラキラと輝いて見えた。
明日はパーティー、フー子と虎がEGOIST GIRLSに転身したお祝いを真紀達が企画してくれたのだ。
自分の人生を変えてくれた真紀やみゆきに何かお礼がしたい。
フー子はマルキューの2Fをウロチョロしながらプレゼントを探していた。
ちよっと高かったが真紀やみゆきの好きそうなCECIL McBEEでプレゼントを買った。)

フー子>真紀ちゃん、喜んでくれるかなぁ・・みーきちゃん、明日もこなかったりして・・(笑) 
(笑顔でショップを出るフー子。
そしてトイレでちょっと化粧直しを始めた。
鼻歌を歌いながら鏡を覗いていたその時、見覚えのある女がフー子の背後に立った。)

沙夜>おい!!・・・・

フー子>あんたは・・・ 

沙夜>・・・・・・・・・・ズブッ!!
(沙夜は無表情のまま、つかつかと歩み寄ると振り帰ったフー子のお腹にサバイバルナイフで突き刺した。)

フー子>えっ!!・・・
(フー子は何が起きたのか、とっさに判断がつかなかった。)

沙夜>ふん・・ゴミ野郎が・・・
(フー子のお腹に突き刺さったサバイバルナイフをさらに深く押し込む沙夜。)
ズブブブブ!!!!

フー子>ああっ・・!!

沙夜>ふん・・オ・・オマエが悪いんだからな・・・
(そしてナイフを引き抜くとフー子の出血量に驚いたのか2〜3歩後ずさりし慌ててトイレを出て行った。)

フー子>うっ・・くぅっ・・
(「信じられない・・・」といった表情でお腹を押さえていた手を放すと、瞬く間にフー子の下半身全体が真っ赤な血で染まっていく。)
な・・何よこれ?・・・
こんなの嫌だよぉ!!・・・
(そのままガクンと両膝をつくフー子。
真紀とみゆきの為に買ったプレゼントも真っ赤に染まってしまう。)
あ・・駄目・・プレゼントが・・・
(血で染まったラッピング袋を手の平で必死に拭うがよけいに真っ赤に染まってしまう。)
はぁ・・はぁ・・フー子、死んじゃうのかなぁ・・・
(その時、異変に気がついたショップスタッフがトイレに駆けつける。)

ショップスタッフ>どうしました?
(トイレはあたり一面、血の海地獄と化していた。
ショップスタッフが見たもの・・・
それは、尻もち状態で壁に背をつけ全身血まみれでぐったりしているフー子の姿であった。)
きゃああああああああああ!!!!!!!!!



(フー子を刺した沙夜は撫子組との戦争が開始される直前、恐くなって待ち合わせ場所に現れず恐怖心を紛らわす為にクスリをやっていた。
そしてフー子に「弱虫」となじられ喧嘩になったあのB系ギャルである。
フー子との喧嘩の直後、みゆきに殴られた事で二人に強い恨みを抱いていた様だ。
だが、この事件は結局、通り魔殺人として扱われ沙夜は逮捕される事は無かった。
もちろん、真紀達もフー子を刺したのが沙夜である事は知る由もない。)



(フー子は救急車に運ばれる途中も真紀とみゆきへの血だらけになったプレゼントを決して手放さなかったという。
そして救急車で搬送される途中に帰らぬ人となったのである。)






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