1月に、2年ちょっとぶり(ぜらやなたり。を除く)に、某所へ新作をポストした。
連作の短編で、「今ごろまた何故」って感じだけど、概ね好評で胸を撫で下ろしている。
(後を引く終わりなので、ホントは続きを書きたいのだけれど)
昨年秋に引越も終わり、もう当分引越の心配する必要ないというのはわかりながら、
まだ、開けられないダンボールが押し入れに詰め込まれている。
その後、ここ一年の疲れというか、10年の疲れというか、ぐったり感が抜け切らないまま細かい仕事が立て込んだせいもあり、完全に失速した。
どうにも、動けない。仕事に手が付けられない。
飛び入りでクリニックを受診した。
ここ数ヵ月は1日トレドミン(SNRI)0.5錠まで減っていた薬が、結局トレドミン2錠+メイラックス(安定剤)1錠ということになってしまった。
残念だが、これはもう、私のコントロールの及ばないものであるかもしれないので、
今はちょっと、そっとしておきたい気分だ。
さて、そんなわけで、あまり元気はないのだけれど、布団をかぶってると途中まで書かれたお話の続きや、間を繋ぐストーリーが湧いてくる。
「秘密の箱」のその後も、あと少しで一章終わるというところでペンディングだから、Just Do it!という声も聞こえてくる。
これまた、仕事と同様、「やらねば!」が巧く働くとは限らないのが痛し痒しなのだけれど。
そして、「秘密の箱」の対極にあるような「GGSD」を、これでもかと書く時期があり、しかしその話の大きさに途方に暮れ、しかし、なんとか打ちのめされないように深呼吸をする。
最近、いくつかJアニメを見る機会が増えたけど、アニメーションのクリエイターさんたちは、やっぱり共同で制作しているだけあって、友だちパワーが半端ないなと感じる。
いやしかし、そのいくつかには当然原作があったりもするわけで、私は原作は読んでいないのだけれど、その原作はほとんどの場合、一人で書いているわけだ。
大きな物語を完結にまでもっていくその力には、リスペクトと同時に、恐れおののき、そして無い物ねだりのよだれを垂らさずにはいられない。
どうやったら私は、自分の物語を完結させることができるんだろう?
すでに300KBを超えてなお、半分にも到達しない物語を、どうすれば終わらせることができるんだろう?
いや、すでに完結に至るプロットはほぼ完成しているのだから、その通りに描いていけばいいのだ、というのはよくわかっている。
では、新しいアイデアを思いつくとどうしてもそれを入れ込みたくなり、
そうやって前の方に新たな章が生まれてしまうのを、
ぐっと我慢して押しとどめるべきなのだろうか?
それとも、これでもかと、今あるすべてをぶちこむべきなのだろうか?
多分私は、分不相応なことをやろうとしているのかもしれない。
しかも、誰が楽しいかもわからないようなパロディを満載し、くだらなくて阿呆らしいエロ物語を、延々と綴ることになんの意味があるのか?(ありはしない)
書きたいから書いているのだ、というのはもう間違いなくそうなのだけど、
それにしても広げた風呂敷がでかい。
でかい風呂敷の細かな一片の模様やら色やらを書いていたら、そりゃ終わるものも終わらない。
それはわかっていて、また新たな一章を追加してしまう。
ほとんど妄想に近いのだけれど、これを書き上げることができたら、私は随分楽になるような、そんな気がするのだ。
「秘密の箱」も、いずれは今より楽に書けそうな気がするのだ。
いつか楽になれると信じたい。
いつか完成すると今信じずにはいられない。

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