ホンジョロイドは笑わない。[ノクタ版]完結しました。
https://novel18.syosetu.com/n8564fa/
今回、ノクターンノベルズさんに再投稿(公開)するにあたって、微修正を試みました。
ひとつは、ちょっと時代遅れになった部分や表現、そして、登場人物の考えや違いをはっきりさせるための加筆です。
そして、2ちゃん投稿時もそうですが、特に自サイト・EGO[イーゴ]掲載時にあたかも「つづく」終わりになっていたにもかかわらず、次の話が書き進まず、ひとまず完結作としたいと考えました。
このため、最終話(第6話)「ホンンジョロイドは電気ブラシの夢を見るか?」は、最後に結城の考えを書き加え、エンディングらしくしてみました。
筆力不足でなんのオチもついていないのですが、二人の関係性についての物語的結論は出したつもりです。
さて、振り返ってみると……
今はなき2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)のエロ関係のみ集めた巨大掲示板、「PINKちゃんねる」(BBSPINK)。
その「エロパロ&文章創作板」の中の一スレ「Hの時だけデレデレになる女の子2」に、初めて投稿したのは2008年のことです。
おかげさまで「ホンジョロイドは笑わない。」はスレの住人の方々にも好評で、温かく迎え入れられて、とても楽しく投稿させて頂きました。
調子に乗って、不定期ではありながら、それほど間を置かずに「〜二度結論を変える。」「〜命令する。」「〜猫を被る。」「〜誘惑する。」を投稿させて頂きました。11月から12月にかけて、計5話を投稿しました。
※ちなみに、2ちゃん投稿時には「〜命令する」が「ホンジョロイドは自ら選ぶ」というタイトルでした。
実は、ホンジョロイドシリーズは「〜猫を被る。」と「〜誘惑する。」の間に、もう一話、書きかけの話が存在しました。
しかしその第5話を書き上げる前にどんどんクリスマスが近づいていて、第6話の「〜誘惑する。」でクリスマスネタがサクサク書けたため、第5話は欠番としました。
ちなみにこの欠番第5話の冒頭部分は(かなり修正しているものの)骨格はほぼそのまま第6話「電気ブラシ」に使っています。
また、未公開第5話は1〜4話のストーリーの続きとして書いていたため、校則アンケートの結果を受けてホンジョロイドが役員会を招集したり、ホンジョロイド命名に関わった悪友が登場したりもします。
そして、第3話「命令する。」〜第4話「猫を被る。」できちんと結ばれた後の流れで、忘れたブラの行方やドレイの条件についても語られる話でした。
──そうそう。ドレイの条件からのメスブタ発言、本条の豚好きもこの時点で書かれていたものが、「電気ブラシ」に流れています。
残念ながら完成がクリスマス前に終わらず、私的にはクリスマス公開にこだわったせいで、元々第6話に予定していた「〜誘惑する。」を投稿した次第です。
ちなみに「〜誘惑する。」は、2008/12/25に投稿しています。
これが結果的に実際の第5話となりました。
その後、スレの皆さんの期待を感じつつも、実生活がバタバタでヒイヒイだったため、なかなか執筆することができずにいました。
2ちゃんを見ることも減り、ようやく生活が落ち着いたのが2010年の終わり。
そして、本当に久しぶりに2011年の1月に「〜電気ブラシの夢を見るか?」を投稿しました。
投稿途中で容量オーバーでスレが書き込み不可になってしまったため、「Hの時だけデレデレになる女の子3」を自分で立てて、スレをまたいで投稿、という形になりました。
当時は確か、執筆を再開するリハビリとして、読んでくださった方の声をダイレクトに聞くことができる2ちゃん投下を選んだ気がします。
物語自体は、確かタイトルが一番最初だったんじゃないかな?
「ホンジョロイド」なら当然のこと、なんとしてもフィリップ・K・ディックの「Do Androids Dream of Electric Sheep?」にあやかりたい。そして電気といえば電動歯ブラシに決まっている、って感じで、お話の骨格はすぐにできました。
あと、欠番第5話からあれこれもってきて、冒頭部分、豚好きなど、モッタイナイもの、必要なものは全部入れ込んで、なんとか話に整合性をつけた次第です。
さて、本来なら、少し時間を置いてから、「電気ブラシ」の続きも書くつもりでした。ローカルHDDには、書きかけの次話が残してあります。
さて、2011年の春のこと。
ずっと更新しないままでいたEGO[イーゴ]も気になっていたので、ここに「お蔵出し」として「ホンジョロイド・シリーズ」を掲載することにしました。
サイト更新は、2011年3月9日です。
そして、その二日後に3.11、「Hの時だけデレデレになる女の子3」にも2011/03/13に書き込みした形跡が残っています。
3.11で趣味の執筆どころでなくなってしまった私は、その後2ちゃんねるの該当スレにもほとんど行かなくなりました。
たまに見ることもあったのですが、ホンジョロイドの続きを楽しみにしてくださっている方がいらっしゃることはとても嬉しかったものの、逆にそのことでスレの雰囲気が悪くなることもあり、複雑な思いでした。
「Hの時だけデレデレになる女の子」というお題を頂けたこと、楽しく書けたこと、そしてスレの多くの皆さんに喜んでもらえたことは、今でも凄く感謝しています。
ただ、どうしても私の書くモノはそれなりの分量となるので、スレを占領してしまいます。
そして、他にすぐれた書き手の方がいらっしゃるにも関わらず、何となく投稿しにくい雰囲気を作ってしまったと後悔もしました。
実はそれ以前に、別スレに投稿した際、それなりにご好評頂きながら、次第に賛否両論となり途中で撤退した経験があったので、「Hの時だけ〜」への投稿はその反省を踏まえた上で行ったのですが、こういった問題はどうしても起きてしまうものですね。
そういうわけで、紆余曲折の末、今回ノクターンノベルズさんに投稿させて頂いたのは、新たな方に読んで貰えることを期待してです。
今や、その作家性のみで作られた個人サイトだけでの公開は、もったいなさすぎる、と感じています。
せっかく公開するなら、できるだけ多くの人に読んでもらいたい。
逆にいえば、それがオンライン・アマチュア作家のモチベーションの大半を占めます。
お金のために書いている訳じゃない。
ただただ、自分が書きたい話を書きたいように書いている。
でも、もしそれが他の人に読んで貰えて、面白いと思ってもらえたら、その時点で(広い意味での)経済が成立するのです。
2ちゃんが5ちゃんに変わり、「Hの時だけ〜」の現行スレがあるのかどうかも私は知りません。
そもそも、今回ノクタ掲載時に、完結性を増したのは、この話の続きを書く可能性が低いからです。(ローカルに書きかけはあるけれど)
もし万が一、続きを書くことがあったとしても、その発表はやっぱりノクタになると思います。
でも、もう一度、きちんと謝辞を述べておきたいと思います。
「Hの時だけデレデレになる女の子」のスレの皆さん、お題を頂いてありがとう。
読んで頂いてありがとう。気に入って頂いてありがとう。
ずっと待っていてくれてありがとう。
期待に応えきれなかった面も多々ありますが、本当に感謝しています。
このスレとそこの住民の皆さんに出会えなかったら、「ホンジョロイド」は生まれなかった。それだけは確かなことです。
「ホンジョロイドのジーが物凄くみたい」
ででん、はいっ喜んでー!
そんなふうに作品を作ることができたのは、とても楽しい体験でした。
スレのみんな、スゲー遅くなったけど、GJ!

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