さて、間もなく選挙です。
今回の争点は、原発、税、TPP、周辺事態への対処他、国家の在りよう、自治体のありよう、などでしょうか?
もちろん、今までの選挙だって、いろいろ大事なことが随分大きく変化する結果をもたらしました。
しかし、凄く深刻な問題が山積するなか、ようやく二者択一でないテーマで、私たちが自分の考えや気持ち、そして未来を誰に(どこに)託すか、
決める時が来ました。
明日のことを考えるのか、1年後のことを考えるのか、10年後のことを考えるのか、それとも100年後、10万年後のことを考えるのか。
いや、とりあえず今日、この日、自分の考えや気持ちに、一番フィットするのは
どの政党の誰なのか。
とにかく、選挙に足を運ばなければ、ちっぽけな自分という存在の証明や生存すら怪しい時代だと私は感じています。
たとえば、尖閣諸島で緊迫した状況が続いていますが、
自民党時代からずっと中国共産党と共に棚上げにしてきたこの問題に関して、
現在の緊迫状況を作ったのは、前東京都知事の石原慎太郎さんだと私は考えています。
東京都が買い上げるという宣言と募金活動を受けて、結局は、民主党政府が国で買い上げる宣言を出しました。
これまで、互いに棚上げ路線をとっていたにもかかわらず、日本が先に、領有権を主張したのですから、中国も本気で領土問題として対応する。
それを当然の流れだと考えるのは変でしょうか?
……このことで、一番得をしたのは誰でしょう?
おりしも、オスプレイが沖縄に配備され、日本各地を飛び回ることとなりました。
そして、火付け役の石原氏はさっさと都知事をやめて、橋下徹氏の維新の会と合流、日本の核武装について言及しています。
核武装が前提なら、たっぷりと溜まりまくった放射性廃棄物であるプルトニウムも無駄にならない。
原発は必要不可欠なプルトニウム生産基地となります。
(もちろん、テロのカッコウの標的にもなりますw)
さらには「最低賃金制の廃止」や、「解雇規制の緩和」など、
私からすると、すげーことを次々言ってるw
今現在、貧困状態にない人も、時に過重労働をこなしながら、それでも正社員として安定した収入を得ている人も、
「最低賃金制の廃止」で「半分の給料でも働く人」が現れ、
さらに「解雇規制の緩和」で簡単にリストラされれば、
またたくうちに貧困状態に陥る可能性があります。
で、「何より無駄なのは福祉」だと豪語してきた石原さんですから、
当然「生活保護費の引き下げ」や「基準の見直し」つまり、「健康で文化的な最低限の人間としての暮らし」に必要な額が引き下げられたり、保護が受けにくくなったりすれば、
つまるところワーキングプアがますます増えることになりそうです。
これを「維新」というのであれば、すでに否定されている古臭いダーウィニズムの「適者生存」を、人工的に起こそうと考えているように思えてなりません。
衆院選においては、自民党が有利との報道が流れていますが、
民主党がダメだからもう一度自民党、というのも、私にはあまり説得力を感じません。
自民党は「日本を取り戻す闘い」といってますが、
一体何から日本を取り戻すつもりなんでしょう?
民主党から? 中国の脅威から? それとも、放射能汚染から?
いやいや、そもそも日本は、太平洋プレートの上にのっかって毎年少しずつ動いてはいますが、民主党のものになったことなどないし、そもそも「自由民主党のもの」だったわけではない。
──取り戻す、ってあなたw
さて、一方で、現滋賀県知事の嘉田由紀子さんが代表となって、「日本未来の党」ができ、消費税増税決議の時に離反した小沢さんたちが作った「国民の生活が第一」が合流しました。
嘉田さんは以前、ずっと大飯原発の再稼働に反対しながら、最終的に容認せざるをえなくなった経緯を暴露した方(⇒【原発再稼働】 滋賀県知事 「関西電力と国から脅された」
http://tanakaryusaku.jp/2012/06/0004481)です。
副代表は環境学者・エネルギー政策の飯田哲也さんと、元・国民の生活が第一で参議院議員の森裕子さん。
「卒原発」という言葉を使っていますが、基本的に脱原発を中心に集まったと考えてもいい政党だと思います。
ただ、正直今はまだ、わかりません。
政策は悪くないと感じるけれど、今の私にはまだ判断材料が足りない気がしています。
これはもう、選挙区の「人」で選ぶか、あるいはさらなる吟味の上、政党を見極めるかするしかない。
──さて、国政は国政として、私の住む東京では、同日に都知事選が行われます。
こちらも、自民党の推薦を受けた現副知事の猪瀬直樹さん他、たくさんの候補者が名を連ねています。
前・神奈川県知事の松沢成文さんもいるし、スマイルセラピーのマック赤坂さんもいる。いつも通り、ドクター中松こと、中松義郎さんも出馬しています。
ただ、当然、というか、もちろん、というか、
私的に都知事選は簡単明瞭。
「脱原発統一候補」として、日本未来の党、共産党、社民党、新社会党、東京・生活者ネットワーク、緑の党が推薦する人です。
──いや、推薦はどうでもいいw
本気で脱原発やろうとしている人が他にいない。
でも、それだけでなく、これまで東京都がすすめてきたデモ・集会規制に加え、
マンガ規制、クラブ規制を見直すことを公約に掲げているのも大きな理由のひとつ。
もちろん、これまで「反貧困」に尽力してきた人であることも私には外せない要素です。
すでに告示日を過ぎて、更新は止まっていますが、関心のある方はこちらを。
⇒
http://utsunomiyakenji.com/
上記サイトの政策ページ⇒政策完全版(PDF)には、2010年12月の「東京都青少年の健全育成に関する条例」に関する問題点の指摘と、見直しが記載されています。
東京は宇都宮、──そういう未来を夢見ていますw

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