浮気性――。
たぶん、そうなんだろうなあ、自分。
GGSDで、そこそこハード(私にしては)な、お馬鹿エロSFをねっちり書いていたら、甘々モードのお話が書きたくなった。あれよあれよと言う間に2ちゃん某スレへの投稿作品が出来、投下した。
結局、レスしてくれる方々の好評に甘えて、ダラダラ続けてしまい(レスされない方の意見も気にならないわけではない)、現在4話まで投稿し、未だに終わりが見えない。
さてさて、どうしたものか――、と悩んでいる。
最近ケーブルテレビで、平成ゴジラ(VS)シリーズ、ミレニアムゴジラシリーズ一挙放映というのをやっていて、BBSにも書いたとおり、その一部を観た。
もともと、GGSDに必要な要素がゴジラの中にあり、それをもう一度確認したい気分もあった。
たっぷりゴジラを観てお腹いっぱいになった後は、その美味しい部分だけ頂戴したい気分が高まり、ああ、くそ、早くそこまで書き進めたい、と、意欲も湧いてくる。
ヒミハコの催促も含め、いろいろな方からメールを頂き、未完の作品のその後も気になる。
その一方で、書ききれないアイデアが頭の片隅とローカルHDDの中にあって、時々開いては、うふんと気持ちの悪い声をあげる。(というのは嘘だが)
やりたいから趣味なのであって、これはけっして義務ではない。
そうわかっていても、膨大で漠然とした広がりの形にならないものものを、なんとか優先順位を決めて、少しずつ形にしたいと思ってしまう。
GGSDは新たな挑戦に満ちていて、ストップしたヒミハコのブレイクスルーになってくれると信じているし、2ちゃん投下作品は、そんなGGSDの気分転換に、これまた役に立ってくれる。
だとしても、他に書かねばならない、書きたい、数多くの物語はどうしたらいいんだ?
浮気性のくせに、ひとつの物語にそれなりの思い入れを持ってしまう私としては、何もこぼれ落としたくないのだ。
ああ、なんて、因果な欲張りなんだろう――。
すでにそれは、諦めたんじゃなかったのか。
しかし、もし何の思い入れもなければ、書くことはただの作業で、完成して初めて悦びが生まれる。あるいは、なんらかのレスポンスが得られた時に。
――でも、私はそれだけでは満足できないのだ。
頭の中にある物語が、テキストとなって現われてくるその一瞬一瞬、はたまた、その輪郭に触れて感触を確かめ、舌で舐めとって味を確かめる行為そのものを、悦びのうちに進めたい。
お話を書くというのは、かくも淫らで支配的な行為だ。……少なくとも私にとって。
そのすべての快楽を、取りこぼしたくはない。
だから、思い入れを持たずに、何かを書くことは私にはできない。
だったらさっさと相手を決めて、まずはじっくり愛せと思う。
しかし、多分私は、相当な浮気性なのだ。
あれも欲しい、これも欲しい。
あれも書きたい、これも書きたい。
それは減っていかないばかりか、どんどん増えていく。
ならば書くスピードが上がればいいのだが、そっちの方は以前より逆に遅くなった。
前より注意深く書くようになったからだと思いたいが、読み直してみると、誤字・脱字はもちろんのこと、同じ表現の繰り返しや修辞ミス、時間軸や因果関係のミスも無くなっていない。
もちろん、小さなミスは気付いた時に修正できるから、それよりも書き進める方が重要だと思っているが、それにしても、
ああ、もうっ、どうしたらいい?w

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