このところ、GGSDに関する話しか書いていませんが……w
多分、「ボーイ・ミーツ・ガール」な話が私は好きなんだろうな、と思います。
あるいは、それが一番やりやすいというか。
GGSDではまったく別のアプローチをしているので、すっかりそんなことを忘れていたんだけど、ヒミハコの第1章を読み直して、数少ない自分の得意技を封じてしまうのはモッタイナイ、と思った。
いや、得意技なのかどうかも定かじゃないけど、もう少し情緒的であってもいいんじゃないかと思ったりしたのです。
恐らく、ヒミハコを気に入ってくださっている方は、情緒過多に悩んだり切なんだりすることを(それが相当にイカれていたとしても)受け入れてくれているのだと思う。
そして、それがよくも悪くもヒミハコの味だし、ひいては私自身の持ち味にもなっているのでしょう。
だから、何人もの登場人物と時間が交錯するGGSDの中にも、ひとつぐらい情緒過多なボーイ・ミーツ・ガールがあった方が、物語をより面白くするんじゃないかと思ったのでした。
欲張りといっちゃあその通りなんですが、そうです、欲を張ろう。
地図を作成しました。
ある架空の町を中心として、その町のあちこちでいくつかのストーリーを同時に展開させていたんだけど、位置関係などを頭の中でめぐらすのに限界を感じたからです。
またまた別の作業が増えてしまうけれど、プロットに従って、その地図に起こる出来事をマッピングしていくことになります。
時間軸の表も用意しているのですが、そちらはそちらで。
マップの下に時間経過を表示するゲージがあって、タブを動かすことで次々と表示されていくソフトなんかあれば、すげー楽なんだけどなあ……w
っていうか、そういうのあったら、世界史とか日本史とかの理解にも、すっごく便利だと思うのだけど。
残念ながら、別のものを狭いウインドウを開いて並べ、ああでもないこうでもないとやることになります。
さて、以下は同じくGGSD関連ではあるものの、ちょっと内容(っていうか、さらにその背景)に踏み込んだ話題。
人の想像は、常に現実に制約されてしまう。
誰かが想像可能なことは、その人の経験や環境に大きく左右され、現実には追いつかない。
一人の人間が知りうる現実がどんなに貧しかったとしても、それは世界全体が貧しいことを意味しない。
現実は想像よりも豊かだ、といえる。
でも、だからこそ人は、ヘタをするとその圧倒的な現実に追いやられ囲い込まれ、窒息する。
そして、窒息しないように空想を広げ、何とか生き延びようとする。
ニンゲンとチンパンジーのDNAは、わずか数%の差しかないそうだ。
恐らく、人類直系の先祖は、チンパンジーに近い種だったにちがいない。
だから、っていうわけじゃあないけど、チンパンジーは、集団で狩をして別のサルの子どもを襲って食べたり、同じグループの者同士で殺し合いをする。
――ああ、やっぱりニンゲンそっくりw
ただ割と最近の研究で、人間が餌付けしたり、大掛かりな観察を行なえない森の奧では、そのような(ニンゲンっぽい野蛮な)行為は見られず、大きな集団であっても平和的に暮らしていることが判明したそうだ。
つまり、過剰なストレスや人工的な報酬(何もせずともバナナが与えられる現象はすでに『報酬』とすらいえないけど)が、チンパンジーの攻撃性を発現させるらしいのだ。
人は、自己家畜化する生き物(動物学者・小原秀雄氏の考えです)だし、そのように環境を変えてきた。
オフ会で久しぶりにいった秋葉原では、エロスとタナトスが渦をまいて立ち上っているように感じた。
(再開発された地域との狭間に、目に見えない結界が張られているようだったのが、また面白かった)
GGSDを書きながら、エロスとタナトスについて、延々と考え続けている。
最初私は「エロスでタナトスを相殺、あはは〜ん」と能天気なことを考えていたのだけど、真面目に学問している人の間では、そんなの無理だっていうのが常識らしいw
(っていうか、私のチンケな脳みそではまったく理解が追いつかないってだけの話で、正直よくわからん)
しかしその後、チンパンジーの研究について聞いて、少しだけ希望、というかブレイクスルーのきっかけが与えられた。
もしかしたらエロスがタナトスを相殺不可能なのは、ある特殊な環境において、という条件つきなのかもしれない。
上述したように、人為的な環境におけるチンパンジーの行動と、エロス的空間であるジャングルの奧での行動に差があるのだとしたら、エロスとタナトスの平衡状態というのも可能なんじゃないだろうか。
もちろん自己家畜化した人類に、人為的でない環境など存在しない。
だとしたら我々人類はただ滅ぶしかないのか?(爆
エコブームの昨今、せめて自分勝手な生き残り戦略の一環として、タナトス排出量を押さえるとか、サステイナブル(持続可能)な省エロスタイルを模索するとかしなくていいのか?(いや、しないけどw)
こっから先は物語の根幹をなす部分なので、あまり書けないのだけれど、久しぶりに訪れた秋葉原で、そのようなことを感じたのだった。
もちろん、小難しい話を書きたいわけじゃありません。
ただテーマとしてエロスそのものを扱いたいと思ってたりするのです。
タナトス排出量を現在の半分くらいまで減らす政策が求められている気がするし。
これって環境問題でしょ?w

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