ちょっと余裕できたというのに、何故か音楽じゃなくて本読んでました。
で、数年前から気になっていたこの本。やっと読んだけどあまりにもなんで、取り上げる事にする。
18世紀のイギリスの姉妹の結婚話を中心に書かれたジェイン・オースティンの「高慢と偏見」。あらすじは変わらず、元をザクザク刈り込んでゾンビ風味を足した、いわゆる「マッシュアップ小説」。共著はアメリカ人のセス・グレアム・スミス。
いやこれ馬鹿だわ。馬鹿すぎて最高。
18世紀の英国の郊外の生活に、まるで狼やキツネのように、あたりまえにゾンビが出てくる。しかもそれを倒すために5人姉妹がカンフーの達人になっているという設定段階で爆笑。
ゾンビの設定は、もちろん一般的な謎の疫病が原因で、やつらは人間を喰うために襲ってくる。当然、頭をぶっ飛ばせばOK。
迎え撃つ娘さんたちは、少林寺で修業したはずなんだが、もちろんアメリカ人が書いたもんだからアジア一緒くたで色々間違えてる。
普通の家庭に「ドージョー」があるし、修業先の最高峰は日本の「キョート」だし。途中から忍者やら芸者やら「カタナ」まで出てくる。そして忍者弱すぎ。
本編中に挿絵が付いているんだが、これがまたいい味出してるアホっぽさ。
ちなみに2009年に最初に発表され、まさかの100万部突破。映画化の話もあったらしい。
勢い余って関連グッズのポストカードセットなんかも出ていたという…、アメリカ人馬鹿で最高(笑)。
マッシュ・アップは音楽なんかでもあるが、この発想は是非見習いたい。(←見習うなよ…)
セス・グレアム・スミスはこの後ヴァンパイア・ハンターのリンカーン(大統領ね)が活躍する本を発表しているがこっちは未読。しかし図書館で発見。そのうち借りるんだろうなぁ…。
さて、本日は久々の
ワンダフルワールドでのライブです。
お暇な方は
渋谷CROWLまで〜。

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