最近家のアナログレコード棚の飾りスペースを、ブラック・サバスやアイアン・メイデンやトゥイステッド・シスター、W.A.S.Pなど、全部HR/HMにしてみたり、朝の5時からAC/DCのライブを聴いてたりと、何かとハードロック化してるなぁということで、このアルバムを取り上げてみることにしました。
元オジー・オズボーンのバンドでランディ・ローズの後にギターを弾いてた(もちろん後釜はザック・ワイルド)、ジェイク・E・リーが始めたバンドの2ndアルバムがこれだ。
内容は、70年代ハードロックの王道だ。でもすごくいいアルバムだと思う。
70年代志向はジェイムス・テイラーの「Fire and Rain」といった渋めなカバーでアピールされているが、他のオリジナル曲もLED ZEPPELIN風だったりFREE風だったりと、結構コテコテ。はい、私そういうの大好きなんですよねぇ。
1stでオリジナルドラマーが脱退。二代目の座に就いたドラマー、ジェフ・マーティンは、元々ドラムだったみたいだけど、80年代にはRACER-X(!)のボーカル(!!)だったという変わり種。
「俺は70年代のドラムしか知らない」とか言ってて、最初聞いた時には爆笑したんだが、本当にこれがなかなかいいタイコなんです。
テンポはガタガタだけど、手数が多くて、全体のノリ重視、テンション重視というオールドウェイブなドラム。はい、私そういうの大好きなんですよねぇ。
リリースされた91年という時代は、オルタナというかグランジ全盛の真っただ中だった。
まだカテドラルはドゥームメタルだったし、スピリチュアル・ベガーズとかB級70年代志向バンドが登場するには数年待たなければならなかった。
そんな中でのこのBadlandsの志向性は、今考えるとちょっと早すぎたんだろうなぁ、と思う。
ということで、この2ndをリリースするも、1stの3分の1以下のセールス。さらにアトランティックの契約を切られてしまい。ボーカルのレイ・ギランもその後亡くなってしまったりと、非常に不遇なバンド、不遇なアルバムなんですわ。
先日、某中古大手のレコード屋さんで300円くらいで売ってたのを発見。一枚持ってるのに救済の為に買っちゃいそうになりました
言ってみれば「どマイナー」なバンド/アルバムです。はい、私そういうの大好きなんですよねぇ。
たとえワゴン積み1枚100円でも、その人にとって価値のある音楽であればいいのだ。このアルバムは自分にとってはそういうアルバムなのだ。
二束三文で売られているものってほとんどクズだけど、中にはいいものもあるんだよ、っていうお話でした。

13