まだ自分がロック聴き始めのはじめの頃、「銀河漂流バイファム」のオープニングをやってたのがこのTAOだった。
「銀河漂流バイファム」っていうのは、1983年に東京ではTBSで放送していたアニメで、SF版15少年漂流記として作られたアニメで…、いやこれは音楽雑記だった。アニメ話はやめましょう。詳しくは
WIKIでも見て頂戴。
あ〜でも「蒼穹のファフナー」見た時は「なんだよ〜、ちょっと大きくなったバイファムじゃん」と思ってしまって…、
いやいや、アニメ話はやめましょう!
当時はアニメのオープニングにバンドがタイアップするなんて、劇場版の銀河鉄道999のゴダイゴ以外やっていなかったから、すごくセンス良く感じたものだ。しかも映画じゃなくて普通のテレビのオープニングで英語のみの歌詞なんて初めてだった。
当時結構聴いて気に入っていたが、21世紀に入ってから、ある日突然また聴いてみたくなって購入。
残念ながら、CD化されなかったようで現在でもアナログしかないようだ。あ、「バイファム」の主題歌だけはアニメのオムニバスに入ってて…、おっとっと、
だから、アニメ話はやめましょう!
で、今の耳で聴いてもまったく遜色なかった。
バイオリンが入っていることや、一曲インストが収められているせいか、一部のショップでは「プログレ」って扱いで売ったりしているようだが、これはまちがいなくニューウェーブだ。
プログレとニューウェーブというロックのジャンルは、音楽的に共通している部分も多いなぁ、と思っている。
これについては、ここで書くととっ散らかるので、そのうち別に書けたらいいなと思っているが、まぁ、そういう音だ。
ゴス系のドロドロしたのや、ファンキーな要素を抜いた、エコー&ザ・バニーメンとか、初期キュアーとかいった、あの辺の音なのだ。
一曲目のイントロで、ギターと、ドラムのリバーブ音を聞いただけでもあの時代の音だ。しかも完全イギリス志向。ということは、つまり当時日本じゃ売れないって事だ。
TAO(タオ)は80年代初頭にメジャーで一枚、その後インディで一枚ミニアルバムを残して解散してしまっている。
ちなみに、ファーストアルバムのメンバーのうち、ボーカルのデビッド・マン以外のメンバーはその後「EUROX」というバンドでアルバムを一枚残している。これもアニメがらみで「機甲界ガリアン」の主題歌をやって…、
だ・か・ら・アニメ話はやめましょう!
自分が中学生だった、ちょうど80年代の前半という時代、マンガは劇画からニューウェーブと呼ばれる若手が台頭してきた時期で、アニメはといえばスーパーロボットからリアルロボットに変換が始まっていた時期だった。
ロックといえばパンクの残滓を引き摺りながらニューウェーブが成熟を始め、ハードコアパンクが台頭しはじめていて、まあ正直目新しい文化が目白押しだった、んだと思うのよ、実際。
だから、80年代初期の音楽的な部分やファッションの要素が今取り込まれている音楽や文化なんかが評価される事は、当時リアルタイムで思春期だった自分としてはちょっとだけ嬉しい。
でも、一応言っておくけど、
死ぬほどダッサいとこもいっぱいあったよ。ということで、ノスタルジーもほどほどに、以上。

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