本来なら時間軸通りにすればいいんだけど、どうも後のアルバムから取り上げてしまう。ま、いいか。
60年代のSmall Facesが大好きで、解散後のボーカル/ギターのスティーブ・マリオットが70年代にやってたHumble Pieも好きだった。
(Hamble Pieの記事は→★)
残りのメンバー、ベースのロニー・レイン、ドラムのケニー・ジョーンズ、キーボードのイアン・マクレガンの3人が、ジェフ・ベック・グループを抜けたギター(元ベース)のロン・ウッドと、ボーカルのロッド・スチュアートと結成したのがFacesだ。
で、Facesの代表作といえば「A Nod is As Good As a Wink to a Blind Horse/馬の耳に念仏」で、次のラストアルバム「Ooh La La」もいいアルバムと言われている。どっちも好きですよ。
でも、先日聴いてて、この実質的なファーストアルバム(セカンドアルバムね、念のため)「Long Player」が、自分が一番切ない気持ちになるアルバムというのに気がついた。
この2曲のライブテイクを含んだアルバムは、内容としては正直ちょ〜っと、ジミだ。
でもSmall Faces名義で出した本来のファーストアルバム「First Step」と比べてバンド同士の息は格段に合っていて、ジミだけどキラキラした部分が垣間見える。
そしてメンバーみんな本当に楽しそうな雰囲気が伝わってくると思う。これが、切ない感じがするのだと思う。
「Ooh La La」の直後、ロニー・レインが脱退してSlim Chanceを結成してしまうが、この「Long Player」だとそのSlim Chanceで再録している「Tell Everyone」をロッド・スチュワートが歌っている。
他にポール・マッカートニーのカバー、「Maybe I'm Amazed」をロニー・レインとロッド・スチュワートが2人で歌っているんだけど、これもまた切ない。
そしてFaces自体のラストコンサートは、完全にロッドのバックバンド化していて、別の意味で超切ないんだよなぁ……。
おあとがよろしいようで。

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