木曽川の本番でも梅まつりの反省会ゃーでも難儀した発声、
あくる日ケロッと治ってまってよう。
出勤の車ん中で『花は咲く』歌ってみたげど、どうもあれせん。
きんのうのことはなんやったしゃんと、改めて思ってまったがね。
出勤先は「ひなたぼっこくらぶ」、
おじいさんおばあさんとこどもんたあが一日あんばよう交わって過ごすという、
なんちゅうか、まあ極楽みたゃーなとこだわ。
ほりゃおまさん、陽気はうららか、喉ん治って気分はうららか。
そこえおまさんぼちぼちと、うららかな感じの人んたあが集まってござる。
初めてわしを見る人が、自治会長さんと内緒話してござる。
「あのおじい、誰や?」
「和光会から来てござるセンセーだがね」
「ほうか、センセーか」
その仁がこっちいござる。
「おじさん、あんた和光会の人か」
おじいさんに「おじさん」と言われる。うららかやなあ・・・
ほんやけどくらぶの人んたあと区別がつけせんといかんで、
わし「自己PR」したがね。
右が自治会長さん、まんなかがこんどうさん、左が・・・こども、
「お! 会長の顔が出とる。そっくりや!」
「なにいっとるの、私あんなに皺あらへん!」
「ワハハ、こんどうさん! そっくりや!」
「ほんでもこんどうさん、自分の顔やと分かるやろか?」
「いや、耳は遠いけど、目はちゃんと見えとる」
「誰が描いたんや?」
「あのセンセーだがね」
※ 北方ニュータウンという大きな団地が中心の地域やで、
言葉が岐阜弁、尾張弁、東京弁、関西弁とか、いろいろなんだわ。
まあこんで仲間と間違えられんでもええと思う。
ほんでもネクタャーなとしてったほうがええかもしれんなあ。
昼からがまああらけなゃー盛り上がってまってよう。
“うららか”どころやなゃーでかんわ!
今日のメインイベントは「大正琴・ハーモニカ演奏」
先生がスタンバイしやっせたで、これから演奏聞くんかしゃんと思ったら、
歌詞カード集がダャーっと配られて、みんなで歌うんやでいかんがね!
ほんなもんハーモニカの人んたあも負けてござれせん、
まあ、どえらゃーにいやしなってまって、
わしも喉が良うなったで大きな声でうたったんだわ。
ほしたら大正琴の先生がほめてくだれてなも。
みんなも「前で歌え!」「ソロで歌って!」ってって囃さっせるでいかんがね。
次から次いとリクエストが飛び出ゃーてよう。
『北国の春』から『荒城の月』まで6曲ぐらゃー歌ってまった。
ほしたら中に「カラオケの女王」といわれる人がござってなも。
みんながその人と二人で歌やあ!と言い出さっせるでかんて。
結局『二人の大阪』と『くちなしの花』歌ってまったがね。
こういうのをセンセーといってええのかどうか・・・
仲間ん中で絵と歌が得手とるし、体も一番大きいし、というだけ。
よう考えると、保育園でも児童館でもほんだけのこっちゃったなあ。
ということで、わし、ここがすきになってまってよう。
そのうち会員登録させてまわないかん。
あ、ここは入ゃーってくると誰彼かまわず「コーヒー!」と声をかけられる。
自治会長さんから半ば強制的に。
運営資金を補う重要な資金源やげなで、会長さんも一生懸命、
みんな心得とってちゃんと注文しやっせる。つまみ付きで100円。
わしよう、この日は似顔絵と歌のお礼ということで、2杯ゃーただやった!
そのせいかどうか、会長さんはこの日役所に助成金の申請に行かっせたに。

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