22日はクリスマス会、昼に終わって、12時31分岐阜発の電車に駆け込んで、神奈川県
葉山町に向かう。
葉山港を見下ろす山上に、全国社会福祉協議会の
「中央福祉学院・ロフォス湘南」という宿泊カンヅメ研修施設がある。今回は
社会福祉施設長等研修、
“次世代育成支援”がテーマである。
こんなロケーションだ。ただし、研修をサボって富士山を見ていたわけではない。それが証拠に、これは
朝焼け富士、つまり、研修前の
「朝メシ前」なのだ。
スケジュールはハードだったが、全国から集まっている研修生の
交流パーティーがあったりして・・・なんてことはまた次回。
さて、
クリスマス会である。
新型インフルエンザの感染拡大に配慮して、1階の0,1,2歳と2階の3,4,5歳で分離開催ということになった。それをつなぐのが
“アドリブ芸人”のエンチョーセンセーである。
まず
「クリスマスの光の神様」としてキャンドルライトサービスに参加。
「ろうそくの光は心をあたためます。でもあまり近づけると胸が‘焼肉’になります」
なんてことを言ったりして・・・よその園長さんはこんなこと言わないだろうなあ。
園児が
「かみさまじゃない、エンチョーセンセーだ!」という。
「いや、光の神さまです」と、帽子をずらして
オデコを見せる・・・立派な園長さんはこんなことしないだろうなあ。
さて、せっかくの神さまの衣裳を脱ぎ捨てて、次は
“ブラック・サンタクロース”である。まったくのアドリブだったが、これがおもしろかった。
大きなプレゼントの箱の中にサンタクロースが入っている。あちこちで
鍵を見つけ、ガチャガチャっと開けると、中からプレゼントを持ったサンタクロースが飛び出してくるという仕掛け。
みんなでやっと
8つの鍵を探し出して箱を開ける・・・と、
真っ黒なサンタクロースが飛び出した!・・・これが私の役だ。誰がこんな役を考えたんだ!
なんてことを言ってられないので、とりあえず不気味に笑った。
「ワハハハハ! 8は私の数字だ。私は昔‘エイトマン’と呼ばれ、テレビにも出ていた。“はしれエイトマ〜ン!”」
「私の役目は、悪い子を袋に入れて、サンタの国の地下室に連れて行き、鍛えなおして良い子にすることだ!」
「悪いことは、朝‘おはよう’をいわない子、帰りに‘さよなら’をいわない子、お父さんお母さんに‘ありがとう’をいわない子、エンチョーセンセーのことを‘カッコイイ’と言わない子だ!」
と言ったらですよ・・・みんな口々に
“おはようございます”“ありがとうございます”と言い始めた!
私の
真迫の演技に「わるいこといわれてプレゼントがもらえなかったらどうしよう」と真剣に考えたのだ。
わんぱく坊主ほど真剣な顔をしている。かわいいなあ・・・!
非常に満足した私は、
「もう1つ鍵を探して箱を開ければ、赤いサンタが出てくるぞよ」
といって退場した。さあもう大変だ。みんな必死に
9つ目の鍵を探して、ついに箱を開けた! 出てきたのは
老人クラブ会長さん扮する赤い衣装のサンタクロース。大もてである。
うらやましいなあ、どうしてこの年になってまで
「悪役」なんだろう・・・。それにしても、思いがけない効果があって、こどもたちの
なんともいえない可愛らしさを引き出せたことで、ことしは満足としよう。
写真を早く見たい。

1