登園して(園長の場合、登園というのかなあ?)すぐに、和光会本部に出向くことになった。台湾に行っているたった3日の間に、何かあったのか?
正門を出ようとすると、6歳男子が「行かないで、行かないで!」と手を引っ張る。大きな子だから力も強い。急いでいる私としては「離して!」というほかないシーンだが、顔を見ると半分笑っている。
なんで「行かないで!」なのか・・・引っ張り合いしながら考えた。
ひょっとしたら、テレビのシーンを思い出してやってみたくなったのではないか?
では、どんな番組を見たのだろう?
名作『シェーン』のラストシーンなら「Come back! 」だけど、日本語吹き替えで何と言ったのだろう? あの少年が「行かないでーっ!」といったのかもしれない。
ヨンサマとかなんとかサマの映画は見たことがないが(G5では『冬ソナ』を歌うけど)、そういう映画なんだろうか?
なんてことより、さすが6歳ともなると、エンチョウセンセーをからかう方法も高度になるのだなあと、驚かざるを得ない。こどもの「発達」の面から、ちょっと専門的に考えてみよう・・・園長先生らしく。
そのあと私がその子の手を振り切って、シェーンのように行方も告げずに去っていったことは言うまでもない。

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