台風、来ましたね。家の周りの飛びそうなものだけ片付けて、シャッターはあるだけ全部閉めて迎えました。「ガタガタッ!」と激しい音、なんかちょっと揺れたような感じ!・・伊勢湾台風を思い出しました。
強風が通過していく間中、雨戸に横木を渡して、それでも中のガラス戸まで内側に反らせて打ち破ろうとする強風を、親父といっしょに布団をかぶって押し戻したあの一夜・・・高校2年。
屋根の東南角の瓦が吹っ飛び「空見たか!」という状態。トタンぶきのけっこう大きな倉庫が2つ吹っ飛んでいる・・・そんな家の状況を親父まかせにして、名古屋市内の高校生徒会連合の呼びかけに応じ、名古屋市港区・南区の被災地救援に駆けつけ・・・いや、広大な冠水地域を自衛隊の船に乗せてもらって海岸線へ。
主な仕事は土嚢積み。ほかには海と化した田園地帯を、借りた船を操って救援物資配り。1階は水没、2階に逃れ大屋根に出ている人たちに物資を手渡す・・・よくやったもんです。「高校生大学生が立ち上がって事が始まった」という、若者の純な心情があふれるような行動の走り、だったかもしれません。(私の場合は「定期試験」が災害のために延期になったという喜びが原動力だったのですが)
結局我が家では藤の老木が棚から浮き上がって垂れ下がった、という程度の被害。伊勢湾台風後一人家に残って後始末をした親父の比ではありません。何にもしなくても済むかもしれません。
でも、花は散りました。
実は台風がガタガタ窓を揺らす中で、私に似顔絵を描いていましてね。子どもたちの分がたまっているのに、そこに割り込ませて「美人画」を描き始めたのです。かつてよくお世話になったある旅館の「美人三姉妹」、まずは上のお姉さんを・・・
いえあの、美人を描く、これって「長生きの秘訣」じゃないかと思って・・・こどもたち、ごめん。でも、絵画教室、センセーけっこう一生懸命やってるもんな!

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