従弟の清君が今年も「木曽川の落ち鮎ゃー」を持って来てくれました。
すばらしい! 色が違う! 落ち鮎ゃーやなゃーみたゃー!
今年はなぜか落ち始めが早かったのだそうで、北方の競り市も例年より早かったとのことです。だからまだ脂が残っていて、こんなにきれいな色をしているのではないかと(清君談)。
で、これが結局こうなりまして・・・
これが美味ゃーのなんの! 脂が残っとる!
「秋風が吹くと鮎が落ち始める」と言われます。水の中でどうやって秋風を感じるのだろう?」というのが子どもの頃からの疑問なのですが、苦労して旅を続け、一生を終えようというときに、君たちは捕まってしまったのですね、人間に。
冥福を祈りながら、しみじみときみたちの「人生」を味わいます。ごちそうさま・・・
ここまではよかったのですが・・・そういうことで元気になって、ついにミュージカル『CATS』の練習に参加してしまいました!
岐阜市の「13金ミュージカル」、子どもを中心としたミュージカル劇団、その中心メンバーの中学生に誘われてしまいまして。
実は梅林児童館で仕事をしている時(当時4年生だったか)とても仲良くなった女の子がいましてね。後にその子がミュージカルに出演するというので観に行ったことがあるんです。それが半端ないほどすばらしかった! お友だちのじいちゃんとしてはとてもうれしかった。
先日、梅林児童館の絵画教室に行った時、その子に久しぶりに会いましてね、大きくなって中学2年生! 「やあ、何年ぶりや?」なんて挨拶をしたら「山口先生に話がある」というのです。なんだろうと思って聴いたら・・・
「ミュージカルに出てくれん?」
「なに、ミュージカルに、わしが? 何のミュージカルや?」
「キャッツ」
「きゃ、キャッツ?! わしの出る幕なんかあるのか?」
「年寄り猫の役もある」
「・・・・・」
で、しばらく迷った末、稽古場に顔を出して楽譜をもらってきた。むつかしい歌ばっかり。仕事の都合で、というより「ほんとにわしにできるのか?」という心配があって、その後なかなか足が向かなかったけど・・・75歳の誕生日記念というか、落ち鮎にだまされてというか、とうとう稽古場に行って、よせばいいのに年寄り猫の歌をうたってしまったのです!
思い起こせば長い人生の中、何かやるきっかけというのはいつも「思いつき」とか「行き当たりばったり」ばっかりだった・・・ので、とうとう「ま、いいか」「シノちゃんの頼みだもんな」と決心をしてしまったのです。
で、私はこれを「人生最後のミュージカル」と位置付けたのです。この間「人生最後の第九」を歌ったところだから。ところが、「岩倉ミュージカル」で何度もお世話になった作曲家の熊沢先生から「来年12月にミュージカルやるから予定しといてください」と連絡をいただいてしまったのです。
みなさん、行き当たりばったりで人生やっていると「迷わず成仏」ということには決してならない、ということをわかってください。
いつ何があるかわからない人生、今日も体調を整えて臨みます。


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