イギリスにいる娘がサンバが大好き。かつて留学先のワシントン大学を訪ねた際にも、サンバドラムチームの練習というのにつき合わされました。まさかそこまでとは思わなかったのですが、ついには自分の子どもに「里生(りお)」という名をつけてしまったほどなのです。
時々お邪魔する「ぎふ草の根交流サロン」、6月のゲストが「岐阜でただ一人のサンバダンサー・沖縄出身の伊波さん」ということなので、親ばか二人で出かけました。
会場に入ると、主催者の酒井さんが突然「山口さんと伊波さんはつながってらっしゃる。まさに奇跡的なご縁!」とおっしゃる。何のことかと思ったら、当の伊波さんが「山口今日子先生は、私のとても大切な先生。お父さんにお会いできてうれしい!」??
よく聞いてみると、娘が琉球大学に勤務していた頃、学外ではあるけど「教える学ぶ」のご縁があったようなのです。直前にイギリスと連絡を取り合ってわかったのだそうで、私と女房殿は一躍「主賓」扱いになってしまいました。
そういう偶然をとても素直に(大げさに)喜んでくれた伊波さん、おしゃべりにも熱が入ります。
なかでもとびきり面白かったのがこちら。
「沖縄の人間だから『どんなところでも海でつながっているんだ』と希望を持って岐阜県にやってきました・・・が、沖縄と岐阜は海でつながってないんですね」(爆笑)
「前向きに『空でつながっているんだ』と思うことにしました」(爆笑)
「沖縄の人間としての岐阜の第一印象は『岐阜ではだれも踊ってない!』でした」(爆笑)
という陽気で前向きなイーハーさん(そう呼んでくれと言われました)のサンバが始まります!
狭いステージですがすばらしい動き! すぐにみんなが乗ってきます!
手拍子の嵐の中でますます動きが激しくなります。踊り終えてイーハーさんがケロッといいます「私、サンバでは疲れないんです」・・・25歳だもんね。
さっそくじいさんばあさんは記念写真所望、娘に見せてやらなきゃ。
若くて陽気でかわいいイーハーさん、盛り上がってイーハーさんへの賛辞が弾むお客さんたち、『楮』さんはこの日のために考案した「沖縄経由ブラジル風日本料理」、どれも素晴らしく、イーハーさんは「8月に娘さんが帰られるとき、いっしょにお会いしたい」と言ってくれるし・・・立ち去り難い思いをようやく振り切り・・・岐阜駅への帰路「〇一」さんでまた飲んでしまったのです。
イーハーさん、ありがとうありがとう、こんな年寄り夫婦と終始仲良くしてくれて、8月にはまたきっと会おうね・・・と、名残惜しさを振り切って家に帰り・・・もう一杯飲んでしまったのでした。
にもかかわらず、あくる日は「休日仕事」、ひなたぼっこクラブから「明後日までに」と頼まれたこんなのを、飲み過ぎの反省を込めて一生懸命描きました。


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