従弟が落ち鮎を届けてくれました。なつかしい「秋のご挨拶」です。
北方町の木曽川堤で「競り」が開かれ、自慢のでっかい鮎が届く。子どもの頃から楽しみでした。時には親父について競り場に行きました。
実にデカイ!
その辺のものと比べてみると・・・
こういう話をすると、誰もが「ドコドコの旬の鮎が旨いんだ」といいます。伊豆の狩野川まで行ったこともあります。秋田の皆瀬川の鮎も食べました。近くでは板取川とか郡上八幡とか・・・そんなことはわかっていても、私は「木曽川の落ち鮎」が好きです。
鮎の「人生」(?)を感じるんです。
まず「秋風を感じて下り始める」という鮎の不思議。どうやって感じるのか・・・子どもの頃、真剣に考えたりしました。
いいですか、それが証拠に今年は最盛期がずいぶん遅れました。かつては9月だったはずなのに、今年は10月の今頃になって・・・原因は鮎が秋風を感じなかったからです!
秋がちっとも来なくなってしまったんですねえ、近頃。
その神秘の落ち鮎、いいですか、雌は身体の中が「卵」だらけなのです。
一番おいしい背中の身も薄ーいんです。写真はそれを突っついたあとですが・・・
雄はというと、背中を割ってみるとちゃんと肉がついてる。でも、彼らも命がけだったんです。
というような「鮎の人生」を、つまり雄雌一匹ずつ、厳粛な気持ちでいただきました。こういう気分が「落ち鮎の味」につながるんでしょうなあ。
というあくる日の朝は実に秋らしい空! 理にかなっていますなあ。
というあくる日は木曽川町の秋祭り! 収穫祭です。これも理にかなっていますなあ。


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