小学校の頃、担任の先生が「忘れ物の大将」というあだ名をつけてくださいました。おふくろがガッカリしていました。
でも優しい女の先生が「この子はいつもいろんなことをいっぱい考えてるから忘れるんですよ」と言ってくださったので、おふくろは少し慰められていました。
その私が、そんな頃から忘れずに実行していることがあります。8月6日、9日、15日に「黙祷」をすることです。
黙祷する時に頭に浮かぶのは、戦争についての学校の先生のお話しや、読んだ本の内容や、映画『原爆の子』のシーンなどです。
年のせいで物忘れがひどくなった「忘れ物の大将」が忘れずにその日を迎えられるのは、先生や本や映画が、戦争についてとても熱心に語ってくれたからだと思います。
終戦時3歳、戦争そのものへの記憶を持たない子どもたちも、熱心にわかろうとしたんだと思います、戦争や原爆のことを。
母方のおじさんが南方の激戦地から奇跡的に生還したという話をおふくろからなんどもきかされたし、よそのおじさんおばさんもいろんな経験を伝えてくれたし。
もう一つ「忘れない日」がありましてね。それは「憲法記念日」です。
ぼくを忘れ物の大将と言ったその先生も、平和憲法については「尊い」「大事」「ありがたい」と熱心に語ってくださいました。私たちの世代にとっては「心象風景」として「輝かしい憲法」があるんですね。
でも私が5月3日を忘れない本当の理由は、その日が長女の誕生日だからです。はははは・・・
と、いい加減なことを言っていますが、戦争と平和について立ち止まって考える日として「5/3,8/6,8/9,8/15」を忘れないようにしたいと、今年も思っています。
一宮市真清田神社東「お茶処・莱芙」さんで開催中の『森ますみ先生・折り紙作展』の素晴らしい作品から、かけがえのない「平和」を感じ取っていただきたく、一部を紹介させていただきます。

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