【木曽川文化会館】
基本構想策定については、「建設検討委員」として音楽家、音響家、演出家、照明家、建築家など多数の専門家を起用、住民代表は「文化協会会長」など地元で文化活動に携わってきた人にお願いし、それを「住民ワークショップ」が支えるという画期的な態勢で臨みました。
完成後は、住民が企画運営にもかかわり「自分たちのホール」という意識で利用し育てていけるような会館を目指しました。先述の音楽家、演劇家さんたちは「名古屋でもそういうホールづくりを要望してきたが実現しなかった。この町では本当にそれができるのか」と大変熱心にプラン作りに取り組んでくださいました。
そのことを一番よろこんで積極的にかかわってくださったのが、やはり先述の「木曽川文化会館建設ワークショップ」のみなさん。「これからはキップもぎりの練習もせないかんなあ」「会館運営の勉強をしとかないかんなあ」と、そのうち自ら主催者となって「ふれあいコンサート」を連続開催されるようになりました。
私が頭に描いていた「市民ホール」の構想を、こんなに大勢の人々が共鳴して実現に向かってくださったのに、木曽川町での完成を見る前に「合併」に踏み切り、熱心だった人ほど合併を推進した私に批判と失望の目を向けてくださるようになりました。
合併後「まつりごと」からいっさい手を引いた私は、ひたすらに「合併協議での約束だから」と念じつつ、仕事の場が岐阜に移ったことを幸いに意志を関係者に伝えることもせず、待ちました・・・
前市長さんから「木曽川町時代の構想通りにはいかない」とお聞きしていましたが、いくらなんでも「合併の約束、それなりのものは」とひそかに期待はしながら・・・
10年、会館が建ち上がってきました!
その会館のオープニングをめぐって人々の動きが活発になってきました。知らんぷりをしていた私にも、いろいろお声がかかるようになってきました。その関連で、ある方とお話をさせていただくことになり、これから行ってきます。
「尾西信金ホール」と看板が上がっているので、かの木曽川町民会館だと気づかない人もいるようです。まだ私には中が見せてもらえないのですが、ちょっと外観だけでもカメラに収めてきます。はじめてなのでドキドキします。


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