日頃公民館事業でおおいに負担をおしつけてしまっている「木曽川町文化団体協議会」、お詫びの気持ちを伝えるために日帰り研修旅行に参加。湖東三山のうち「金剛輪寺」と「百濟寺」、紅葉の名所。
研修であるからして、人々もろとも名刹古刹を焼打ちにした信長の天下取りのあこぎさの実証と、にもかかわらず今も歴史を伝え続ける湖東平野の美しくも力強い姿を目に焼き付けるために、小雨をついて参加したのであるが、目に焼き付いたのはこれらであった。
この美しさこそ、美術・工芸・音楽・伝統芸能・歴史文化研究等にいそしんでおられる会員の皆様にとって、研修の成果そのものなのだ。信長の愚挙蛮行に耐えて千数百年の美を伝え続ける山よ木々よ!
加えてこの成果を見よ!
美しい落ち葉を拾い集めるだけでは飽き足らず、私、生まれて初めて松茸を買ってしまったのです!
女房殿はあきれて「食べ方もわからんようなものを、私が買ってきた愛知県産のスズキの刺身の何倍ものお金を出して・・・」という顔をして、それでもこんな風にして、おそるおそる食べました。
私は絶滅危惧種の鰻は食べないので、その分の贅沢をこっちに回したんだと、何度も何度も松茸を噛みしめました。
結局「もったいないことをした」という後悔を拭い去ることはできませんでしたが、今朝起きて、台所に松茸の匂いが残っているのに感動して、その感動を胸いっぱいに吸い込んで、ようやく納得しました。
文化団体協議会のみなさん、こんな公民館長で本当に申し訳ありません。

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