はじめて行った保育所「バンビ」で『かぜのでんわ』を読みました。聞いてくれたのは2〜5歳児。
線がつながってないのにお話が届くということを不思議がってくれるかどうかがミソ。
「電話って知ってる?」
「ママね、けーたいでんわもってる」
「そうかあ、昔の電話はね、線でつながっててね、それでお話しできたんだ」
「・・・・・・」
ま、いいや。とにかく死んでしまったわが子や妻に電話をかけて泣いて帰る、うさぎさんやきつねさんのお話を始めます。
しーんとして絵本に見入っている・・・まず絵を見て何かを感じるんだなあ。そして私の声のトーンにちょっと不思議を感じたりする。
読んでいてこちらが不思議を感じてしまって・・・絵本の不思議、その不思議を私の声で伝えられる不思議・・・絵本朗読って不思議ですねえ。
残り少ない人生、こんなうれしい時間を過ごせることもあるかと思えば、昨日はだんだん地獄に近づいていることを実感しました。
間に公民館関係の会議をはさんで朝から晩まで、パソコン会社とコピー機会社に電話をかけっからかして、チケットづくりに悪戦苦闘しました。
「なんでこの年になって、こんな機械で苦労せないかんのや!」
と思わず叫んだら、女房殿が、
「勉強やがね」
まさに家内制手工業。パソコンやコピー機はともかくとして、裁断道具はこれです。なんでも鑑定団級!
これ、枠に沿って紙を置いても90度に切れない、つまり「かね」が出ない。すべて自分の手と目で形を作っていく。平行とか直角とか、自信をもって判断決定していかないと仕事は進まない。職人の道具、というより、この裁断機自体が職人みたい・・・面構えがそうでしょう?
4時にG5メンバーのイトークンが助けに来てくれて、まずはやっと最初の注文のチケット100枚が出来上がりました。
数の管理が大事だから、20枚ずつ束にしました。お札みたいに角がそろわない。1枚1枚形が違うからです。イトークンが言いました。
「1人1枚持ってきてくれるんやで、形の不揃いはわかれせんがね」
青い色のついたチケットがあるのはパソコンの操作ミス。また無駄をしてしまったと嘆かれたが、ふと思いついてこれを「招待券」にすることにしました。
そしてチラシ、コンビニで2万円も払うという取り返しのつかない失敗を、いや取り返そう!と、しのびがたきをしのんでモノクロ印刷にしました。
苦労が人を成長させるのです。もう後がないからこれ以上成長しても仕方ないのに。
というように、人生は揺れながら明けたり暮れたりするんですなあ。
各務原から駆けつけてくれたイトーサン、ありがとう。
木曽川町も秋ですよ、各務原はいかがですか?

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