【勲章】
このところいただいてうれしかったものがいろいろあってね。
これはもう紹介済みだが、「草の根交流会」で似顔絵差し上げたあなうんさあさん、声楽家さんからもらったべーとーべん先生の『でえく』楽譜入りのバッジだ。
どうでえ、まさに勲章だろ? ものごと前向きに一生懸命やってるってえと、
こうやってちゃんと認めてくれる人がどこかにあるんだ。うれしいね。
これもそうだよ。
これもらった時もうれしかったね。どこでもらっただって?
聞いて驚くな、児童館勤務の日に昼めし食う食堂よ!
味噌煮込みかららあめんからかつ丼からかれえらいすまでなんでもある、
あっしらの脳裏に生き続けるほんとの「食堂」だ。
あっしと年の違わねえご夫婦がやっていなさるんだが、
食い終わると「ありがとうございました!」って、5回ぐれえ言ってもらえる。
「孫が児童館でお世話になってました」ってね。
「らるふろうれん」って書えてあって、ぽろしゃつ着たおじさんが馬に乗ってるってえあの印入りのはんかちだ。ざまあ見ろ!
左のは何だって? はは、こりゃあね、中部国際空港に行ったときはんかち忘れたから
売店で買ったんだ。ちょっと持ちにくいからせかんどばっぐに入れてるよ。
【中国ぎれえの友人】
せっかく『でえく』を聴いて、歌い手の友人を慰労するために飲んだってえ席でよ、
よりによってその友だちと「中国きらい」論争をやっちまったよ。
言っとくけど「中国がいいか悪いか」ってえ話じゃねえんだ。
友はね「好き嫌え」で中国を論じるんだ。
あっしあ「そりゃあ大人の議論じゃねえよ」って言ったんだ。
歴史や社会情勢をしもといて“自分の認識”として隣国を論じなきゃいけねえって。
ははは、こっちは『三国志』とか『邪馬台国はなかった』なんてのを読んでてね、
東シナ海方面の歴史に興味が乗ってるところだからよ、かみ合うわけがねえ。
どうも好き嫌れえの根拠は“ねっと”だね。あっしあそういうの見たことねえんだが、
偶然あくる日の中日新聞に出てたよ。あべさんとねっとのやりとりってのが。
どうもなんだね、世代の違えってもんが横たわってるね。
友は団塊の世代なんだが、あっしは戦中生まれよ。
年はそれほど違うわけじゃあねえのに、あの辺“激動”だったからなあ。
あっしの大先輩で戦後シベリアに4年も抑留されてたってえ方がおっしゃってたよ。
「おおぜいの仲間が死んだ。私は生き永らえた。
こんなことが二度とあっちゃあいけないと、それなりに考え続けてきた。
今の情勢を見ていると、私たちは何をやってきたんだろうと思わざるを得ない」
こういう人としみじみ語りてえという心境だ。あっしももう充分年取ったんだよ。
嫌えなら嫌えでいいじゃねえか。好き嫌いにとやかく言ったって議論にはならねえ。
でえち“意味”がねえ。
これからは同級生より若え人と飲むときは、黙って話を聞いてることにしよう。
こういうのって「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」ってあれかい?

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