i-ビル・シビックホールで「一宮第九を歌う会」のコンサートを聴きました。
思えば25年前、一宮市初の『第九演奏会』に「合唱初めてなんだけど、私でも歌えますか?」と参加を申し込み、山本直純さんの指揮の下に合唱デビューを果たしたんでしたなあ、私は。
その明くる年、『第九』を1回だけで終わらせるのはもったいないと、そのときの出演メンバーが一念発起して「一宮第九を歌う会」を結成したのでした。
「そうだ、そうだ!」と言っているだけで楽譜もろくに読めない私が、どういうわけか副会長に選ばれたんです、何かの間違いで。
だから私は、歌うほうじゃなくて、練習のあと飲み会をセットするとか、機関紙を発行するとか、それにみんなの似顔絵を描くとか、「キャンプに行こう」と騒ぎ始めるとか・・・のほうで実力(?)を発揮しました。
その時二十歳ちょっと過ぎ、年の端も行かぬ若者だった連中と、先週の金曜日に飲んだんですよ。
結成以来しばらく同会で歌っていたので、演奏会の客席でも「あれ、今日は歌わないの?」と声をかけられたりしました。
なかなか意欲的な演奏内容でしたが、あのホール、音が響かないんですねえ。だからどの曲も静ーかな感じに聞こえて・・・
あ、これ、私だけじゃなくて周りのお客さん方も言っておられたんです。だからちょっと残念でした。
それにつけても、「一宮第九の会」の後輩がたよ、ますますがんばってください。
その夜のことであります。明日アルゼンチンに帰るという友人夫婦と、飲み会を開きました! 場所は佐千原「てんぷら・五島」、名店であります。
アルゼンチンではうまい天ぷらというのはなかなか食えないからと、夫婦とも喜んでくれました。日本に根を張っているものとして、うれしいですねえ。
あ、ご夫婦とも日本人です。もともと天ぷらの好きな民族だった人たちです。しかも日本酒党でありましてねえ。
ビールを少し飲んでから日本酒を注文したら、奥さんのほうが、
「おちょこじゃなくて大きめのぐい飲みにしてください」
と、こうきたんですねえ。
「おいくつですか?」
ためらいなく
「三つ」
おかみさんがお酒とぐい飲みを運んできました。
「大きなぐい飲みは二つしかありません。山口さんはグラスでいいですか?」
「私なんてたしなむ程度だから、なんでもいいよ」
なんてことになりまして、大変おいしくいただきましたなあ。
豪快な飲みっぷりだけど、お二人ともインテリだから話は濃い、そして楽しい。
有意義な時を過ごした後、もう少しなんつうかこのう、相手は私よりうんと若いんだから、馬鹿っ話しをして「がはは、がはは!」とやっても良かったのかなあと、思ったりもしました。
そうだ、アルゼンチンというところはかなりそういう「がはは!」の部分の強いところらしいから、あちらで飲みなおすのもいいのかなあと・・・とても70歳とはい思えないようなことも考えました。
こんなお土産をもらったんですよ。アルゼンチンの赤ワイン!
アルゼンチン人の牛肉の消費量は世界一で、日本人の8倍も食べるんだと、中学生のとき本で読んだことがあります。
女房殿に牛肉を買ってきてもらおう。百匁以上。

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