テレビや新聞は「行く年来る年」の時期に入った。
いろんな形で行く年の総括と来る年の展望が語られているが、ついこの間のことだっただけに「総選挙前と後」にダブらせられることが多い。
これが怖いなと思うのは「真実」がムードに流されてしまうおそれがあるからだ。
原発、災害復旧、憲法、平和、領土、教育、経済・・・われわれ庶民といえども、どっちがいいかという押しつけに踊らされることなく、変化の中にこそ「真実」を見ていくことが求められるのではないか?
マスコミや専門家はどっちに組するかよりも、国民に正しい方向を照らす光を与えてほしい。最後の判断を下すのは国民、と、一応されているからだ。
日中双方に帝国主義的なムードが高まっている折から、今かっこうをつけて『歴史でたどる領土問題の真実』という本を読んでいる。著者がどういう立場の人か知らないが“真実”と書いてあるからとりあえず選んだという、いい加減な選択だ。
テレビのアチャラカニュース番組に踊らされるのと同じような結果になったりして・・・なんておそれがある場合はまたほかの本を読もう。
さて、そんな厄介なことではなくて、自分の「行く年来る年」はどうなのかということである。まず今年自分が何をやったか、だ。
◇保育園長4年間の締めくくりの意味で「少人数グループ保育の実践」
「0,1歳児保育の拡充」(保育室の増築)などを提言。
結果としてともに新年度の目標に掲げられたところで園長を退任。
やれやれと思う間もなく「相談役」という立場で児童館勤務。
ま「ごくろうさん、もうすこしはたらいて」という感じで畑仕事などをやることになったのだ・・・と思っている。
◇木曽川公民館長の引継ぎに失敗し、またしても1年間役職を背負う。
来年こそ「高齢者じゃない人」へのバトンタッチをと画策している。
一方で木曽川町青少年健全育成会長は、苦心の末バトンタッチできることになった!
トップに「元町長」がいるということで、本来住民主体の活動であるべきものが、行政の押し付けと錯覚されている。総会での意見など行政批判とごっちゃ混ぜになって、心苦しいことはなはだしい。もうだめ! 公民館長費などすべて公民館事業関係費に充てているのに、1銭でももらっていると思われているとすれば、もうやだ!
◇白山神社本殿祭文殿新築・建設委員長を引き受ける。
金に縁のない私に何が出来るかと疑問だったが、8000万円の目標をほぼ達成。
神社のことだけに非常にありがたいこともあった。
本殿の扁額の作成を「刻画家」でもあるメニコン会長に依頼したところ、
「字は最後の木曽川町長のあんたが書くのが妥当だ」ということになり、
800年はもつと言われる扁額に“墨痕”を残したこと。
(裏書に「山口昭雄揮毫」とある。“揮毫”だって!)
体調不良でちょこッと何かをやってはゴロゴロしていたので睡眠が浅く、早朝から下らぬことをゴチャゴチャ書いてしまった。
要は今年の総括と来年の展望の中で、70歳以降の人生の「「真実」が垣間見られればいいのであって、こんなところに披露することもなかったんだ。
あ、今年の最大の出来事は、70歳になったことです!

0