じいちゃんセンセー「秋の日はつるべ落とし、だねえ」
わかものセンセー 「つるべってなんですか?」
つるべとは、知らない家を泊まり歩く芸人の名である。
我が家の庭・・・あちこちでもらった木々を植え、自分で剪定をしていた。
町長になって間もなく、藤棚に上がって枝を切っていたら、道行く人に「町長、ひまやなあ」と声をかけられ、自分で手入れするのをやめた。
同級生の庭師に頼んだら、「只みたゃーな木ばっかやがや、引き抜ぃーてまえ!」といいつつ、今もイヤイヤ手入れしてくれている。おかげで只みたいな庭もそれなりに育ってきた。
生意気に紅葉もする。

石臼やソース壷ももらいものだ。

金色の実はカリン、田んぼはもう冬色だ。
秋といえば芸術、
17日土曜日、祝日振り替えの公休だったが、若者センセー渾身の「けん玉段位検定」の準備で半日児童館、午後羽島市文化センターに向かう。
12月15日のG5コンサートでもお世話になる武藤千春先生率いる「羽島女声コーラス」の40周年記念コンサートだ。
圧巻は「日本のアニメ主題歌集」

この写真を見て物が言える人はおそらくない。つまり「息を呑む」光景だ。

ひみつのアッコちゃんからキャンディキャンディからセーラームーンまで、あ、湯ババがいる!
思わず平均年齢を確認したくなってしまったが、武藤先生のこういう“迫力ある”演出・指揮に期待して、12月のステージにお招きする次第である。
明くる18日、「東海東京証券プレミア美術展・達磨刻画―田中恭一作品展―」へ。
会場は名古屋駅前ミッドランドスクエア8階、東海東京証券ミッドランド・プレミアサロン、すばらしい多目的ホールだ。
達磨刻画奉納の返礼に中国河南省少林寺から贈られた書画の前で、お写真を撮らせていただいた。メニコン創業者会長・田中恭一氏、わが木曽川町の誇りである。
少しお話しする時間を得た。
「以前会長さんから“何かをやろうとするのなら睡眠時間を割けば時間はいくらでもある”と言われ、今ごろ私もそんな生活になりつつあります」
「やりたいことがあれば一生懸命やる。時間はなんとでもなる。必ずやり遂げられますよ」
「会長さんに彫っていただいた白山神社本殿の扁額が、地元のみなさんの話題になっています。ただ文字を下書きした私としては、みるたびに恥ずかしくて・・・申し訳なく思っています」
「いや、町長さんとの出会いから始まって、いろんな偶然が長年かかって良い結果を生み出したものと、私もありがたく思っています」
心が温まり、うれしい気持ちで次に向かう。
地下鉄・久屋大通駅から「損保ジャパンビル」へ。
平林幸子絵画展 アート・パフォーマンス『ホールの女』
人形劇団「ぽてとん」元代表の平林さん、旦那様は木曽川中学校の校長先生。

ご自分の作品の解説。
平林さんの絵を見てパフォーマーの頭の中に広がった物語が、ステージで演じられる。

撮影禁止、上演前だから客席もこの様子・・・上演時には満席になる。
パフォーマンスという言葉がまだ身につかない、理解できないのだが、演劇のような、コントのような、かつての「かしまし娘」のような(失礼、あれは「ぽてとん」の現役団員さんたちだったか)・・・とにかく老人は不思議な世界を体験したのだった。
ちなみにパフォーマンスを新明解国語辞典で引くと・・・なんと10行にわたって解説されている。読めば読むほどわからない・・・という世界のようである。
さて芸術に横槍を入れるがごとく、田中会長さんにはG5コンサートのチラシを渡し、平林さんにはチケットを売りつけてしまった。
そして夜、寿司割烹「楽山」を訪れ「芸術の秋」の仕上げ。
楽山大将言うところの「南部のネーサマ」と落ち合い、チケット20枚を渡して即現金化、万歳!
店にもチラシしこたまチケット少々を置かせていただいて、ボジョレヌーボーの「ホワイト」で乾杯!
この白ワインに合うのは、私はホタテの貝柱と牡蠣のグラタン、南部のネーサマは鱈の白子と踏んで、さらに乾杯!
誰だ、みんな飲んじまったのは!
というように芸術の秋の夜は更けていったのだった。

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