「大盛況というか大成功というか・・・」
公演後の打ち上げパーティーでお客さんがくださった‘賛辞’です。
大盛況・・・1100席満員のお客さんが、3時間の長丁場、途中2回の休憩でお帰りになっちゃうという様子も見られない。
終盤ののシーンでは拍手が起こる。カーテンコールでは大向こうから「ブラボーッ!」とか「イエイ!」とか声がかかる。
ロビーでのお見送りに出てびっくり! あふれんばかりのお客さんがみんな笑顔! 今回忙しいさ中だったので私がさばいたチケットはわずか30枚ほど・・・1070人の知らない人たちが、口々に「よかったよ!」と声をかけてくださるんですよ、私にも。
外人さんが握手を求めて
「ワタシ、30年前ニ伊藤博文ノコト読ミマシタ。デモ今日、本物ニ会エルトハオモワナカッタ!」
これが一番うれしかったですね。
そしてこれ、
私宛に花束が2つも届いたんです!
そして「大成功!」の方・・・いえ、大盛況も大成功も私が思っているんじゃなくて、お客さんが・・・
私、しみじみ思いました・・・各務原市っていい町だなあってねえ。
「市民企画」にこれだけ市民の目が集まってきて、みんなで喜び合う・・・冬ソナもキムチもこれで成功させたんだなあと、ついでに思ってしまいました、脈絡ないけど。
みんな前向きなのだ、自分の町に対して・・・だからお客さんたちもみんなこのオペラのことを自分のことのように喜んでいるんですね。
「各務原で各務原オリジナルのオペラをやっちゃったぞ!」
そういう意味で、各務原市として「大成功」だったと、私思うんです。(うらやましいなあ)
で、私個人はといえば・・・睡眠不足で眠い。
公演前日せっかく衣装さんが作ってくれたひげが、顔から引っぺがしたらゾロゾロニなってしまって・・・夜10時過ぎに家に帰って、作り直しをしたんです。深夜まで焦って焦って作業をして、もしダメだったらメイクでひげ面にしようとドーランで描いてみたり して・・・顔が真っ黒になってまったがね。
年寄りは何時に寝ても夜が明ければ目が覚める。起き出してまたひげ作りして・・・昨日から喉が痛くて・・・本番大丈夫かと心配するまもなく会場に駆けつけて・・・。
ほら、眠たそうでしょ?
ステージではこんな感じ(これは前日のゲネプロの写真)。
で、終わりましてね、打ち上げパーティーがありまして・・・これは会場でお弁当とお茶という形でしたので、失礼ながら早々に退席しまして、お弁当はまだ本調子じゃない女房殿の夕飯にと持ち帰り、「観てやったぞ!」と飲兵衛観客が待ち構える‘飲食店’に行ってしまったのです、飲兵衛役者どもと。
そこで「批評会」ですよ。飲んでるから遠慮というものがない。私の歌のことを、
「低音が出しにくそうだった」
「音が低すぎるせいか、声が響かなかった」
「山口さんらしい声じゃなかった」
なんだ! 「あの人は良かった」「この人は上手かった」なんて話の中で、私だけダメだったなんて! もう、勘定払わないぞ!
女房殿が心配して電話してくるような時間に帰って、ねるは寝たけど、明け方ふとんの中で「ああ、ああすればよかった」「ああ、こうすればよかった」と反省の念が頭の中で渦巻いて・・・だから眠たくて、昨夜は夕飯食ってすぐ寝ちゃいましたとさ。

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