若者の感性の海の中で頑固じいさんどうなるんだろうと、自分でも心配になっていた矢先に、響きあいましたよ、感性が! もう、歓声をあげてしまいました。
「全日本マーチングコンテスト」で銀賞を受賞した、スーパー高校生の定期演奏会です。
毎年ご招待をいただいて、今回も偉そうに「招待席」に座ったのですが、校長先生のご挨拶がいきなり「本日は山口昭雄様はじめ多数のご来賓にご出席をいただき・・・」で始まったものだから、あわてて周りを見回し、ほかに山口昭雄さんがいらっしゃるんじゃないかと探しましたよ。
市長さん、教育長さんはじめ要職の方は「成人式」でいらっしゃっていない・・・ということで一番定演出席率のいい私に敬意を表してくださったのでしょう。
この日のプログラムは「ステージドリル」「クラシック・ステージ」「ポップス・ステージ」と3部に構成されていましたが、選曲が非常にスタンダードなのですね。聴いてくれる客層をちゃんと意識してなのか、部員代表の挨拶にあったように、両親や地域の人や先生方に感謝の気持ちを込めてのことなのか、あるいは自分たちが好きになっちゃった曲なのか・・・いずれにしてもじいちゃんの心の琴線にピーーンと触れましたよ。
しかも第2部のクラシック・ステージのメインは『モルダウ』ですよ。去年6月に私がチェコへ行ったということを彼らが知ってるはずはないのに・・・。
しかし、なんですなあ、心の琴線を揺さぶられると、じいちゃんでも涙が出るんですなあ。
私、若いときになけなしの金をはたいてベニーグッドマンのレコードを買ったんです。だから『メモリーズ・オブ・ユー』のメロディーが現れたときには、涙が出ましたよ。(古いですねえ)
そして『モルダウ』・・・私「モルダウ・クルーズ」をやったんです。小さな船でしたが、チェコの民族音楽の生演奏を聴きながらでした。だから彼らが奏でるメロディーがまるでモルダウの流れのように感じられて・・・涙しましたなあ。
そこで気がついたのですが、涙が主に右目から出るんです。左目からはほとんどでない。なぜでしょう? 例の右脳左脳の働きと関係があるんでしょうか? 芸術的感動の涙は右目から出る・・・なーんてあほな方向に発展してきたので、ほんじつはこれまで。
実はこれから、岐阜の「FMワッチ」の番組収録に出かけるんです。「G5」を取材したいということで。これって今風に言うと「サプライズ!」ですよね。

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