春が、やっとの思いで、来た!
朝の光に春を感じると、もうみーんな
自動的に春の行動になっていく。
みんな早くから園庭に出て、待ちわびた
春の日差しを浴びている。
誰言うともなく・・・誰かが言ったのだろうが、2歳児から5歳児まで「おさんぽ」に出かけていく。
まずは
2歳児すみれ組。
つくしんぼみたいにまだちっちゃいが、とにかく「ぼくたち、すみれぐみ!」だ。
「いってきます」の「す」が「しゅ」になったりする。
「いってきまーしゅ!」
つづいて3,4,5歳は一団体・・・
ネンチョーサンが
ネンチューサンや
ネンショーサンに
責任を持つという、
崇高な使命を感じさせようということだろう。
とりあえず手をつなぐだけだが、なぜかその手に力がこもるんだよな、ネンチョーサン。
というわけで
ゾロゾロゾロゾロ、というと失礼だが、みーんな行っちゃった。残されたのは
0,1歳と
60ン歳だけ。
いっしょに見送ったよね・・・と声をかけようにも、0歳は乳母車で
スヤスヤと春眠をむさぼっている。
そのうちあきらめた1歳が、みんなスコップを持ってくる。そして
「おしごと!」といって砂場の砂を削り始める。
そうだ、いっしょに遊ぼう。そのうちみんな「おかえりー!」と言って帰ってくるだろう。こっちが
「お帰りー!」というと
「おかえりー!」だもんな。
という初春のうれしい風景を
写真に撮ったので、ここに取り込もうとしたんだけど、カメラに入っていない。
どうなったのかと一生懸命考えをめぐらせて、およそ15分後に、保育園のパソコンにデータを
「移動」させたことを思い出した。
じいちゃんの頭は、春じゃなくても春風が吹き抜けているんだ、ホワ〜っと・・・

1