G5は、21日、
黄砂の空に
花と散りました。グランプリの
50万円どころか、今回
“無冠”に終わったのです。
早朝5時45分木曽川駅集合、東海道線、新幹線、また東海道線、宝塚線を乗りついてたどり着いた
「三田‘郷の音’ホール」で、
惨敗を喫したのです。
すばらしいホールにすばらしい審査員を迎えてのコンテストだったのに、表彰式でついに名前を呼ばれることもなく・・・折からの
“甲子園センバツ”の
一回戦敗退者、あのにきび面の高校生の
虚脱感に近いものを味わいましたなあ・・・。
右下をご覧ください。今年は審査員に作家の
林真理子さんが加わられたのですよ。去年は表彰式で、特別審査員の
宝塚女優さんから賞状をもらったのだから、同じ賞を取れば有名作家と握手ができたのに・・・悔しいです。
でもまあ一面
“納得”でした。審査員講評がこうなのです。
「おおぜいの合唱ではさほどでもないけど、少人数の合唱となると、一人狂っていれば絶対ハモらない。それがはっきりわかるのです。少人数ほど難しいんですよ。」
「グランプリのグループは、ハモるべきところ全部きちんとハモっていました。こちらのグループは、○○の部分でコトッとはずれましたね。」
そこまで聴かれると、おっさんコーラスG5は
ひとたまりもないです。去年までは大目に見てもらえたのか、3回目ともなるとより厳しくなったのか・・・。
なんせわれわれの歌は、委細かまわず一人一人が気分よく歌うという、言ってみれば
‘野蛮’なところがありますからねえ。
でも、お客様には
受けたです、今年も。終演後ロビーで、ある
女性グループに呼び止められました。
「あのう、G5の方ですね。私去年聴いてG5がすてきだったものだから、今日はお友だちを誘ってきたんです。もし今年出てはらへんかったらどないしょう思てましたけど、よかったあ。」
「とてもすてきなグループが出演しはるからみんなで行こうって誘われて。来てみてほんまに良かったです。」
「とっても楽しいし、歌もお上手やから。」
ここまで紹介すると、この方々の
お年がおおよそご推察願えると思いますが、去年もあったんですよ。
「おもろいグループが歌うからお前も来いて、女房連れてきたんです。」
おととしは
女子高校生に
「うちら、G5のファンになりました。今度うちらのコンサートも聴きに来てください。」
それやこれやで増長して、コーラス本来の姿勢を忘れていたんですなあ。
関西のお客さんは正直に反応してくれるからいいなんて、調子こいて乗り込んできて・・・
今度は
審査員が正直に反応してくださったのです!!
よし、来年に向かって心新たに、
G5サウンズづくりに精進しよう。
その前に! 4月11日(日)
一宮市民会館ロビーコンサートでは、思いっきり楽しく歌います。ぜひ
“桜散った”けど元気なG5の歌を聴きに来てください・・・来ていただかないと、
くじけそうなのです。
あ、これ付け足しですけど、審査員講評の中で
三枝成彰先生がこう言ってくださいました。
「男声カルテットG5は本当に面白いですね。元市長さん、いい声ですねえ。来年もぜひ出演してください。」
元市長さんというのは私なのです。余興的なメンバー紹介で
「合併で町長失職」とやったものだから、それを間違えられて・・・
それはいいんですけど、これを聞いて私思いましたねえ。お客さんの評判を合わせると、G5はひょっとして
このコンテストの“名物”になりつつあるのではないか?
だから主催者さんも顔を見れば「来年もぜひ参加してください!」とおっしゃる。刺身でいえば
‘つま’ですなあ。日本三景「安芸の宮島」で
“もみじまんじゅう”を買ってくるようなもので、しょせん
“本マグロの大トロ”にはなりえないのか・・・と、ふたたび落ち込みましたなあ。
でも、遠く関西まで行って「名物」になるというのも、それはそれで大したことではないかと・・・もしそう思われたら、ぜひ一宮市民会館においでください。

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