東京での園長研修・・・
すばらしい保育実践者に出会った。
どのくらいすばらしいかというと、その人の
著書をまとめて10冊も買ってしまったほど・・・
寅さん映画のビデオを
48巻全部買ってしまって以来の出来事である。
建築家からの転進とのことで、
保育理念実践の環境づくりに目を見張るものがある。研修仲間は全員写真を撮りまくっていたが、私はデジタルカメラのメモリーカードを忘れたため、これ1枚しか撮れなかった。
「どこが研修?」というようなものだが、つまり、これは
「おのぼりさん」の行状を表す貴重な1枚なのだ。
学生時代、
東京オリンピック見物におふくろを呼んだとき真っ先に行ったのが
「東京タワー」、初めて自分のこもたちを東京へ連れて行ったときは
池袋の54階建ての
ナントカビル、今回泊まったのが
新宿西口の高層ホテル・・・
高いところがいいのだ、田舎者は。
さて、研修である。
講師曰く
「
遺伝子は人間は社会の一員として生きるように仕組まれている。赤ちゃんが目で追うのは、よちよち歩きの子など自分に近い存在・・・敵が近づこうとしているのを確かめるように・・・
他者とのかかわりを学んでいくのだ。」
(これを聞いたとき、
ETがハローウィーンの仮装の子どもをじーっと見るシーンを思い出した)
「子どもの生育には
集団が必要・・・何人もの兄弟、祖父母・・・今は
お母さんと二人きりだ。その母親が働くから保育を・・ではなく、保育園が子どもに必要な
“社会環境”を提供するのだ。」
「今の保育の基準は
多子大家族時代の遺物。
少子社会での保育に見合った基準が必要で、それは保育
現場からの発信でのみ作り上げられるものだ。」
「集団とのかかわりが持てない環境で育った子どもたちが、今
“偏差値の二極化”という状況の中にあり、これがやがて社会を行き詰らせる。赤ちゃん時代から
主体的にかかわり合い、学び合う人間環境を、保育園が提供できるかどうか・・・
国を救うのも滅ぼすのも保育園である。」
このほかに
「算数のできる保育職員が必要!」「モンテッソーりも建築家だった!」
などという、ちょっと解説の必要な言葉も飛び出し、もっともっと書き留めておきたいところだが、後日まとめて私から職員に
「受け売り研修」をすることにしよう。
とにかく
「現場主義」という一点で俄然
共感を覚え、
1万何千円分も本を買ってしまったのだが、現場主義に徹するということは、私にとってそれだけ価値のある事だということだ。
町長時代、私は保育園で
給食を食べるのが楽しみだった・・・これが
私の現場主義、
ハハハハ、レベルが違うなあ。

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