ひいきの講談師の
講談を聴くだけのために新幹線で
東京に行く・・・これほどのぜいたくがありましょうか。
わざわざ一宮まで来て、
私が書いた‘講談’を読み語ってくれた
日向ひまわり師匠から、ある日、
東京芸術劇場での寄席の案内が送られてきました。
私が「行きます」とメールをすると「え、本当ですか? でも、わざわざ東京まで・・・」」との返信。これに対して私はこう答えました。
「
田舎人間にとって、東京の芸人さんに知り合いがあるというのは自慢なのです。ほかの用事は後から考えるとして、とにかく行きます」
いよっ、
木曽川原住民! 田舎にも
「粋」があるんだねえ。
というわけで、東京芸術劇場ってこんなところ。
東京には時々行って、日本の動きを肌で感じ取って来るべきだと思っている私も(ほんとは日常脱出の口実にしか過ぎないけど)、
池袋は超ひっさしぶりです。
そして、日向ひまわり師匠!
いよっ、日本一!

(ないしょで撮ったので、傾いています)
汗びっしょりで正統的講談を語ってくれました。いいですねえ
「正統派」。私が好きなのは
「芸人」さん、
「芸」を追及する人・・・テレビに出られればいいというので、その場受けの怪しげなネタではしゃぎまくる「お笑いタレント」さんは、私、見ません。
歌手ならば「歌」を追及する人・・・ハハハ、古いね。
でも、芸を見るためだから新幹線代を払ってでも東京へ行くのでありまして、そういう
馬鹿がいるから
「芸人さん」も育つんですよね・・・と、いつまでも自己正当化していないで、ひまわりさんにお礼を言っておこう。
真田幸村九度山脱出大阪入城のお話・・・演題を忘れたけど、
猿飛佐助、霧隠才蔵、穴山小助、三好青海入道・・・登場人物は私の子どもの頃、映画でも漫画でも英雄でした。成人してからも、1970年代の(と記憶している)映画
『真田風雲録』など、喜んで見に行ったものです。そういうネタに30歳代の女性講談師が堂々と挑む・・・まさに
「芸」しか頼るものはないのでありまして、いやあ大したもんだ! 全身を緊張させての熱演に、惜しみなく拍手を贈りましたよ。
というわけで、
ひまわりの花束をどうぞ!


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