ただいま帰りました!
どこから帰ったかというと、実は
「ディズニーシー」からなのです。
「遊園地が最も似合わない男」・・・と言われているわけではないけど、まあ、
長生きしているといろんなことがあるというこですね。
沖ノ橋保育園の経営主体は「和光会」、社会福祉と医療にまたがって様々な施設を経営する法人です。
従業員数700人超というスケールの大きな法人ですが、新年から年度末にかけて、
福利厚生の一大行事
「研修旅行」が組まれました。その一環としての
「ディズニーリゾート見学」に、私も出かけたという次第なのです。
この年で遊園地もないだろうと思ったのですが、この年だから1つのグループの
引率のオジサンということになってしまって・・・土日のスケジュールをやりくりして出かけました。結局引率らしかったのは東京駅までですよ。「ここから
京葉線に乗ります!」というところで、みんな我先にと散ってしまった。考えてみればみんな大人だし・・・
誰が年寄りなんかについていくもんですか!
私は決心しましたよ。こう見えても以前、夜だけだけど
ディズニーシーに行ったことがある。そのとき印象に残ったところをゆっくり見てまわろう!
「古き良き時代」のニューヨークの町と港・・・これはもう若い人よりも、そんな時代に
郷愁を感じる世代のために造られたものだろうと、都合よく解釈して・・・いや、ほんとにそうなんです。レンガ造りの巨大な倉庫のような建物が
「ブロードウェイ・なんたら・シアター」でしてね。ここでやっている
「ビッグバンドショー」ときたら、もう、私が学生の頃にあこがれた
「スウィング・ジャズ」ショーの再現ですよ。
私、2回も見ちゃったんです、いずれも並んで待って。なんせ
「チャタヌガチューチュー」でしょう、
「インザムード」でしょう、
「シングシングシング」でしょう・・・
グレンミラーですよ、
ベニーグッドマンですよ!
学生時代に
「五つの銅貨」も
「グレンミラー物語」も
「ベニーグッドマン物語」も見ましたよ。映画です。それより、聞いてください! わたし、ベニーグッドマンの
歴史的なカーネギーホール・コンサートの実況録音版のレコードを、アルバイトに精を出し、食べるものも節約して、
買ったんですよ!
「電蓄」もないのに。
その後も、名古屋に
「グレンミラー楽団」が来るといっては駆けつけ、
ポールモーリアとかなんたらかんたらとか、世界的なビッグバンドが来たといっては聴きに行ったりもしました。
それが、ディズニーシーで聴ける。すばらしいショーです。こんなの名古屋には絶対来ない、「シングシングシング」で
ミッキーマウスがドラムを叩くんです! なんと
アメリカ的で、
馬鹿馬鹿しくて、
陽気で、スケールが大きいんだろう。
あのう、馬鹿馬鹿しいというとアメリカ人に失礼だとお思いでしょうが、いや、
馬鹿馬鹿しさもスケールがでかくなるともうりっぱな価値ですよ。これがアメリカだといいたくなるくらい。アリゾナの砂漠とかグランドキャニオンとか見てそう思いました。
ラスベガスなんてアメリカ的馬鹿馬鹿しさの極みですね。
ダラダラ書いたけど、写真がないんです。中で
「写真撮影禁止」といわれて、劇場の外観も取り損なっちゃったんです。でも、
もう一つアメリカ的馬鹿でかさを体験できます。これです!
大西洋航路の豪華客船、私、
クイーンメリー号だとばっかり思っていたんだけど、
コロンビア号と書いてあります。たぶん、馬鹿デカさで私が好きだったクイーンエリザベス号の妹のような船ですよ、これ。巨大な船体の長さをちょっと縮めてみごとに再現してある。しかも、豪華な
船内レストランがある!
先回来た時に、実はここで食事をしたかったんだけど、
コース料理が5200円・・・なんせ豪華客船風だから決して高くはないとも思えるんだけど、貧乏育ちの私には二の足を踏ませるに十分な値段、結局は入れませんでした。しかし今回はなんせ
福利厚生、
自腹を切るといったらここぐらい!というので、堂々、入りましたよ。
ウェイター、ウェイトレスも実に上品な感じでしてねえ、負けないように胸をそらせて「ワッハハハ」と笑いながら、
「190グラムのステーキのこのコースね」と上品に
、「アメリカだからカリフォルニアワインをね」と通ぶって、注文したのであります!
しかし、
貧乏というのは
性格だけではなくて、
肉体にも現れるんですね。日頃食べたことのない上等な肉を
190グラムも食べてしまったものだから、すぐに
腹痛に襲われましてね。ウェイトレスさんには笑顔で「とってもおいしかったよ」と礼をいい、勘定場では
「そのくらいの金いつでもある」というような顔してレストランを辞したものの、その後は我慢をしながらショーなど見て、ホテルへ帰るや
トイレへ直行ですよ!

巨大な船のどてっぱらで、映画
「タイタニック」まがいのショーをやっていました。
ご愛読、おつかれさまです。要するに、ディズニーナントカといえども
年寄りが楽しめるところはあるということをお伝えしたかったのです。でも、これだけを目的にまた来ようと思うと、汽車賃やらなんやらでやっぱり高くつくなあと、
レッキとしたシモジモは思うのでありますよ。
東京に来たらまたついでに「ビッグバンドショー」を聴きに行こう。
それだけだからといって頼んだら、
入場料、まけてくれるかもしれない・・・。

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