児童館に来る前に「園長さん」をやっていた
沖ノ橋保育園の卒園式に出席した。
じいちゃんが園長さんだったという話をしたら「うそ!」といったのがいたな。
そうでもなければ卒園式に呼ばれるわけがないだろ? これが証拠だ。
来賓席から頭越しだから天井がいっぱい写ってるけど、
これは何をやってるところかというと
「園の歌」を歌っているんだ。
ただの園の歌じゃない、
「山口昭雄作詞作曲」の歌なんだ。
山口昭雄というのはじいちゃんの名前だ。どうだ、まいったか!
「うそ!」・・・じゃない! 左の方に絵がかかってるだろう。
これはじいちゃんが描いた『沖ノ橋保育園の歌』
の歌詞パネルだ!
♪ 虹の架け橋 沖ノ橋 元気に遊べる保育園
みんなが手と手をつないだら なんでも自分でできちゃうぞ
オー オー ぼくらの 希望の保育園!
♪ 虹の架け橋 沖ノ橋 元気に学べる保育園
みんなが力を合わせたら 大きな夢でもかなうんだ
オー オー わたしの 希望の保育園!
どうだ、じいちゃんは、誰もが希望をもって虹の架け橋を渡っていこうとする・・・
みんながそんな子になってほしいと思ってたんだ。なんせ「沖の橋」だからな。
みんなが手と手をつないで、力を合わせて、はじめて夢がかなう。
大震災や原発事故の復興だってできるんだ!(ちょっと飛躍だなあ)
もう一つびっくりしたこと。
じいちゃんは4年間園長さんをやっていて、児童館に来てもう2年、3年目かな?
だから“じいちゃんえんちょう”のことはもう忘れたろうと思っていたんだ。
ところが式場に入ったら、みんなが
「えんちょうせんせー!」って言うんだ。
「しーっ!えんちょうせんせーじゃない、やまぐちせんせーだ」
そしたら一人が大きな声で
「やまぐちせんせー!」
出席してる在園児はじいちゃんが園長の頃、1歳児か2歳児だったはずだ。
こどもってすごいなあ・・・だからお父さんお母さんのこと絶対まちがえないんだ!
じいちゃんは新発見したような気になった。
だから、そんなわが子の成長した姿に感動して・・・
お母さんは泣いた。
お父さんも泣いた。
いい卒園式だったなあ。
じいちゃんは急いで児童館に帰った。
「誕生会」があるからだ。
ここでも、とてもうれしいことがあった。
東京から孫を訪ねてこられたおじいちゃんとおばあちゃんが、
誕生会で「孫の成長ぶり」を見てくださったんだ!
けん玉をしている男の子、得意のわざだ。
それを見つめるおじいちゃんとおばあちゃん。
児童館でも感動のシーンだ!

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