鬼の興奮冷めやらぬ5日、
生活発表会の総練習が行われた。私の役割は
「雑用」・・・わりかしひまだから、園児といっしょにステージの演技を観ていた。
すべてのプログラムが終わって、ぼちぼちそれぞれの部屋に帰ろうかという時、床に座っていた私に、
数人の園児がワッと飛び掛ってきた。仰向けになった私の上に、
3階建くらいにのしかかってきて、きゃっきゃと大喜びだったが、あとで
給食を一緒に食べようと部屋に行ったら、廊下でそのうちの3人が
泣いている。
「どうした、叱られたのか?」
「うん・・・」
と、通りがかった子が
「えんちょうせんせいとあそんでいたからしかられたんだよ」
という。よく聞いてみると、ほかの子たちが
お片づけをしているときに、私がひっくり返って「ワーッ!」とかやっていたりして、
けじめがつかなかったからということらしい。
私は大いに
反省した。子どもといっしょに廊下に立って泣いていたい気持ちになった。
園生活の基本を園長が乱していて、どうするんだ・・・。
最近水道や電気器具の
故障修理で重宝がられ、「私は園長としてより
‘用務員さん’として素質があるのです」と冗談めかして言っていたが、どうも
冗談ではなくて、真剣に自分の
天職を考えなければいけないときが来ているのかもしれない。

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