2011/9/4
追想 ドラマ

監督:ロベール・エンリコ
出演:フィリップ・ノワレ、ロミー・シュナイダー
1975年 フランス
評価:★★★☆
復讐映画第2弾!今回は知られざる復習劇の佳作である。
第二次世界大戦の末期、ナチスの占領下のフランス小都市で外科医ジュリアンは戦時中ながらも美しい妻クララと前妻の娘フロランスと幸せに暮らしていた。ナチスの親衛隊の強行策が激しさを増してきたことから、妻と娘を自分の古城へ疎開させることにする。しかし、五日後、妻と娘に会いに行ったジュリアンは凄絶な光景を眼にする。それは、マシンガンで蜂の巣にされた娘と火炎放射器で炭化した妻であった。ナチス兵たちが城に押し込み、妻で娘を惨殺したのである。ジュリアンは城に留まるナチス兵たちを一人ひとり処刑していく・・・
「追想」というタイトルにだまされて、当時映画館に足を運んだ観客は内容に凍りついたかもしれない。復讐していく最中に昔の幸せだったころの妻との思い出がフラッシュ・バックしていくのが「追想」なのであろう。
自分の別宅である古城ゆえに隠れ部屋などを駆使してナチス兵を倒していく。妻を殺した火炎放射器を用いての復讐をとげるさまは圧巻だ。
監督はアラン・ドロン主演の冒険物の傑作「冒険者たち」のロベール・エンリコ。主演は私のオールタイム・ベスト10に入る「ニュー・シネマ。パラダイス」で老映画技師アルフレードを演じたフィリップ・ノワレ。
「地獄の貴婦人」の悪女役は驚いたが、本作のロミー・シュナイダーは美人でキュートで映画の中とはいえ殺されてしまうのは残念だ。彼女はアラン・ドロンと婚約していたときもある。
永らくDVD化されていなかったが、9/7に国内で発売されるそうだ。

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ
→トラックバックのより詳しい説明へ