2010/8/3

菊池秀行「魔界シネマ館」  BOOKS

ホラー伝記小説の作家でホラー映画の造詣も深い菊池秀行氏の文庫本を2冊紹介する。
いずれも、氏の怪奇映画に対する愛情に満ちあふれた内容である。

ユニバーサルのモンスター映画やハマー・ホラーなどホラーやSF映画の歴史を知るうえでも貴重な資料である。

ソノラマ文庫「魔界シネマ館」
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さすがは8mmや16mmのホラー・SFのフィルムコレクターでもあるホラー男爵。マニアックな作品も紹介している。カール・ドライヤーの「吸血鬼」やオージー吸血鬼物の傑作「吸血の館」などこの本で知った作品も数多い。
幻想小説の大家H.P.ラブクラフトの原作映画も取りあげられているところが嬉しい。


小学館文庫「怪奇映画ぎゃらりい」
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1993年に出版された「怪奇映画の手帖」を改題・加筆した本。出版が昔なこともあって古い作品が多いが色々と参考になる。
お勧めのガイド作品として、「カリガリ博士」、ムルナウの「吸血鬼ノスフェラトゥ」、「巨人ゴーレム」、ユニバーサルの「魔人ドラキュラ」と「フランケンシュタイン」、ハマーからは「吸血鬼ドラキュラ」、「ミイラの幽霊」、AIPからは「アッッシャー家の惨劇」、「大鴉」、「恐怖の振り子」、ハーシェル・ゴードン・ルイスの「血の祝祭日」、「血の魔術師」、「2000人の狂人」、マリオ・バーバの「血塗られた墓標」、ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」三部作・・・などなどが挙げられてている。意外なところではクローネンバーグの作品では「ザ・ブルード 怒りのメタファー」を推していたり、アルジェントでは「インフェルノ」を推薦している。
怪奇映画100選もかなりマニアックな内容となっている。「死の大カマキリ」、「妖怪巨人女」、「恐怖の火星探検」なども見てみたい。

共に文庫版なので、通勤中の電車の中でもホラー・SFの世界に浸るには最適である。
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