2009/9/6

筒井康隆 自薦ホラー傑作集  BOOKS

今回はお勧めホラー小説の紹介。

「時をかける少女」の原作者でもある筒井康隆氏の自薦ホラー集。ちょっとした空き時間つぶしのために久々に筒井氏の短編を読んでみたらはまってしまった。いずれも珠玉の作品である。

「懲戒の部屋」 新潮文庫
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収録作品を以下一部紹介。
「走る取的」:理由も分からずひたすら相撲力士に追いかけられるサラリーマンの悲劇。「ハロウィン」のブギーマンのようにひたすら追いかけてくる力士が怖い。
「乗越駅の恐怖」「懲戒の部屋」:いずれも理不尽な理由で主人公が悲惨な目に会う。「懲戒の部屋」は男に取って悪夢の様な話である。


「驚愕の曠野」 新潮文庫
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収録作品を以下一部紹介。
「驚愕の曠野」:表題となっている中篇。最近読んだSF系の小説の中では一番の作品。私のイメージでは「羅生門」や「火の鳥」で出てくるような戦火の中、飢えによる殺戮が続いている。殺されると輪廻転生し次の世界で人間としての理性が失われ怪物化していく。世界は階層構造になっておりその世界で死すとさらに人間性を失っていく。
数百冊ある永遠と続く物語を語り部である「おねえさん」が子供たちに読み聞かせる形式を取っている。複数の登場人物がつながりを持っており次から次へと無常にも死んで次の世界で怪物化していく。何度か読み返していくうちに関連性が分かりさらに謎の深みにはまっていく。映画「ゾンビ」のように悪夢のようではあるがその世界観にずっと浸りたい気になってくる。
文章ではうまく表現できないがぜひ一読して欲しい作品である。
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