今、全国の介護施設に「学習療法」が取り入れられてきています
これは、簡単な計算や音読を通して認知症を予防・改善するもので
介護者から「認知機能が悪化しにくくなった」「表情が明るくなった」
など、喜びの声があがっているそうです。
やり方は簡単。
利用者一人ないし二人に対し職員一人が尽ききりで1日30分 計算や音読をするだけ
この時、一番大事なことは すらすら解ける問題をすること。
つまり、難しいとダメみたいです。段階に合わせて、それぞれの能力に合わせて
(例 2+4=6 6+2=8 3+4=7 など声に出しながら解いて書く)
問題を解く=点数を付ける=正解する=誉める!=喜ぶ!
この最後の喜ぶ!が一番大切なことなのだそうです
答えが解けて正解することにより自分に自信がつく。
やる気がもっと起きる。 もっとしたくなる。 ドンドン正解して嬉しくなる。
だからといって、一人で宿題のようにするのではダメです
誰かに見て貰いながら、誉めて貰いながら、会話を楽しみながら、
この会話をしながら というのが大きなプラス要素になっているのでは?
と、「福井県立すこやかシルバー病院」の伊藤達彦院長も話しています。
実はこの病院。
こういった認知症や脳障害などの患者を専門に診察治療してくれる病院です
隣接にはディ施設もあります。
この病院に 私の母も紹介していただき通院していました。
診察は予約のみ。
一人に対し、とても長い時間をかけて診察してくれます
とにかく会話すること。相手の声に耳を傾け、満足するまで聞いてくれます
私達もどんなにここで救われたか。
横道に逸れましたが、つまり、この学習療法が 科学的にはまだ実証は難しいですが
現実として、取り組んだ人達の状態が改善または維持されていると報告されているそうです。
中には、今まで無言だったお年寄りが職員と話すようになり
トイレも一人で行けるようになったとか
脳機能検査でも、しない人より行った人の方が効果が上がったとか。
他にも 「顎力」も脳の老化を防ぎ、鍛えることで脳を刺激し
「見る」「聞く」「考える」の循環を改善させていくそうです。
車の運転などの、反射的な脳の活動を維持するためにも、
「噛む」ことはとても大事なのだそうです。
よくスポーツ選手がガムを噛んでいますよね。
あれはあながち意味のないことではないようです
噛むことで 脳が刺激され、運動機能がUPするそうですね。
ならば私たちや 高齢者、障害者にも言えること。
歯は大事だなぁ〜 とつくづく思いました。
脳は自分次第で まだまだ鍛えることができるんです
認知症や脳障害を、少しでも維持することは可能なのですね。
科学的には実証されていないかも知れない
でも、可能性は0ではない。
なにより笑顔が増えるなら・・・・ この学習療法。いいと思いませんか?