昼間、私が自宅にいると、嫁さんが急に尋ねてきた。
電話で話すよりこの方が早いから と
私はまた両親の事だなぁ と思った。
案の定、嫁さんのマシンガントークは両親の事。
さっき、家族が偶然また 父が母に何か食べさせて居るところを見てしまった と
姪はクルミみたいだったって言うらしいけど
クルミ?あの堅いクルミ??
私も思わず、はぁ?と思ったが、この場合何を食べさせたと言うことより、やっぱり何かを内緒で食べさせていた と言うことが重要な点だ
以前父に、アンケートまでして話して聞かせて、
命に関わるからね と納得して貰ったのに・・・
やはり忘れてしまってるのか?
それとも情に負けて、食べさせてしまったのか?
いづれにせよ、もう一度聞いてみなければいけない。
嫁さんは、とても私には聞けない と言う。
ただでさえ憎まれ役だから と
別に憎まれてはいないけど、娘の私の方がいいだろうと
深夜、丁度起きていた父が母にねだられたのかアイスクリームをあげようとしていた。
深夜に・・・歯磨きもすんでいるのに・・・
しかもカロリーの高い・・・
それを見て、あぁぁ〜〜 と思ったが、怒りはしなかった。
ただ、静かに・・・
「アイス食べたいんか?食べさすんか?でも、その事が命縮める事になるんやよ」と話した。
父は一瞬悲しい顔をして・・・
「じゃぁ一口だけなぁ」と母をなだめてスプーンに二サジだけ食べさせると、
「もうこれは明日なぁ 残しておくでなぁ」と冷蔵庫に片付けに行った。 母はと言えば・・・
ただ ボ〜〜っと眺めて、「なんで食わしてあたらんのやぁ」と言う顔で見ていた。
その時、思った。
父は別に 開き直って食べさせてるわけではないな と
ならばきちんと話さねばいけない。
台所にいった父に、単刀直入に言った。
「じぃちゃん、今日ばぁにクルミ食べさせたんか?」と
父は目を丸くして、「お?そんなもん食べさせんぞ。どこにそんなもんあるんや?」って
じゃぁ何を食べさせたのか? 聞いてみると、なんと、嫁さんが家族に作った栗ご飯だ
母にはおじやにして食べさせているのだが、母があんまり食べたいと言うから、一口分だけ握って食べさせた と
う〜〜ん(−""ー*)やっぱり解っていなかった?忘れている?
私は静かに説明した。
「ばぁは こういう堅い物や粒々のご飯も食べたら駄目なんやよ」 と
「肺に入って肺炎になったら病院なんやよ」 と
ここで、気を付けなきゃいけないのは本人の気持ち。
忘れていて、してしまった事なら叱らずに説明してあげる事
解っていて、全て承知でしているなら私らはそれに従うしかない事。
父の場合、前者だった。
解っていなかった。忘れているのだ。
だからといって、前にも話したでしょ!と詰め寄ってはいけない。
自尊心があるから
でも、この先どうしようかなぁ
この調子でまた忘れて何か食べさせてしまったら・・・
ありえるよね 今までがその繰り返しだったから
張り紙する?う〜〜ん・・・
部屋を別々にする? 寂しがるね・・・
見張るわけにもいかないし、出来ないし、
今はまだ物忘れ程度だから・・・