ここ最近、母は父によくぼやいたりねだったりしている。
その結果、対応に困り ついつい言われるままに
自分の食べている物やお茶を こっそりあげているようで
でも、それを見つけて問いただしても、
「何も食べてない、あげてない」と嘘をつく
つまり、悪いことだとわかっているのかな?
わかってて、事の重大さに気が付いていないのか
それとも ここまでねだるなら少しくらい・・・と思うのか
いづれにせよ、黙ってごまかそうとしている
嫁さんはこの状態に何度か遭遇し、もうどう対応していいのかわからないと言う
気持ちの辛さも 願いを聞いてあげたい気持ちもみんなわかるから
でも、もしこれで急変したら 当人達は後悔することになる。
昨日、今日と嘆いてばかりいる母を見てるのは辛いよね
もうあかん、先長くない、辛い〜〜と
「○○が(孫)呼んでる、もう楽にいきたい」と言う。
そんな母に、私は
あの子は「こんなばぁちゃん 嫌や!」って言ってるわ。泣き言ばかり言うばぁちゃんは来て欲しくないって、
あの子は最後まで泣かずに頑張ったのに、まだまだ大丈夫なばぁちゃんが そんな事では会いたくないって言うよ
と 真っ向から否定して言い返した。
母は飾ってある写真を眺め、顔をくしゃくしゃにしてうつむく。
きつい言い方だけど、きっとあの子がここに居たらそう言うだろうと思うから。
父にも私は注意をしなければいけないと思った。
でも、出来るだけ自尊心は傷つけたくないし、母を思う気持ちはわかるから
で、紙に改めて母の今の状態を書き、読んで貰うことでわかってもらおうと思った。
利尿剤が増えて、いづれ透析は避けられないだろうということ。
嚥下状態が悪いから、形あるものや茶は 肺に入れば呼吸困難になり
そうなれば病院に運ばれて、もう帰宅できなくなるかもしれない事
だから絶対に私らが用意するもの以外は食べさせないで欲しいと。
辛いだろうけど、我が儘言われても我慢して欲しい と。
父はう〜〜ん・・・と唸り、母を見つめ、目をふせた。
そりゃ母の願いを聞いてあげたいと思うだろう。私らでさえ思う
でも、ぐっと堪えて心を鬼にしている。
今夜も母は体中が痒くて寝ていられないようで、
気を紛らすために編み物を始めた。
めまいは今は治まっているみたいだね。
さっきは座って居ることも出来ない感じで、血圧を測ると118/48
下がかなり低い。 だからめまいが起きるんだね。
高いのも困るが低いのも心配だ。
今夜は寒いし、風邪ひかないようにね
2004/10/12
ここ数日、また私は腰を痛めて動けなくなってしまった
だから介護も少し休みをもらっていた
私自身が家族に介護される側になってしまったのです
その分嫁さんに負担がかかってしまって
マジ、申し訳ない気持ち・・・(_"_;)ウ〜〜〜
でも、私も長引かないよう、安静第一に寝てたさ
自分を大事にすることは回りも大事にすることだから
むちゃをしてもっと壊れてしまったら元も子もないからね
腰は大事!!
で、今夜は 親子で二人羽織?
娘に介護を手伝って貰いながら、なんとかすることができた。
腰に負担かけるとまた戻ってしまうしね。
今夜の母は、まぁまぁ眠れていたかな。
寒くなってきたから、布団をすっぽりかぶって・・・
風邪ひいたら大変だもんね
編み物も進んでいるようで、ベビーケープを嬉しそうに見せる
私はそれを遠目で見ながら、うんうん と頷く。
今は、自分の体も大事だから、最低限動かないようにして
その分娘に手助けして貰う。
トイレの介助も、お茶の介助も、
私のしてきた姿を思いだしながら、
まるで私の物まねのように、
でも、それがすごく嬉しい。嫌がらずしてくれることに感謝だね
「一人は不安だから出来ないよ」 と言うが、それはそうだよね
当然の気持ちだと思う。
時々私の方を振り返りながら、これでいいの?と目で言いつつ
私はうんうん、と頷くと安心してまた介助の手を動かす。
本当にありがとう!
貴方が居てくれて、お母さんは本当に助かるよ!