午前中、ずっと硝子越しに様子を見ていた。
深夜目を覚ましてばかりいたせいか、よく眠りだした。
でも油断はできない。いつ起きるかわからないから。
そんな中、同じ病室の患者さんが急変。
バタバタとナースが走る。 医師をナースが呼びに行く。
そして・・・・心停止!
駆け寄る医師が 声をあげて指示を出す!
電気ショックと心臓マッサージが続けられた・・・・
私はその光景を間近で感じながら直視することが出来なかった。
どうか助かって! 心臓よ動いて! と祈るだけ
どのくらい経っただろうか、かなりの薬を打たれ
それでも命をつなぎ止めた心臓は ちゃんと動き出した!
よかったぁ〜〜〜!!
でも危険な状態には違いなかった
こんな事は病院では日常茶飯事なんだろうなぁと思いながらも
私にはとてもナースの仕事は出来ないと思った。
そしてじぃちゃんと言えば・・・
この騒がしさの中 悠々と寝ていたのだ。 ある意味良かったね。
あまり見せたくない情景だからね。
午後、ようやく目覚めたじぃは思いのほか聞き分けのいい患者に変身していてビックリした。
おしっこは?もう出る感じしなくなったの?
違和感はまだアルらしいけど、昨日のように暴れて起きあがろうとはしなくなった。
うんうん、いい傾向だぞ♪
このまま回復してくれたらうれしいなぁ〜〜
顔をのぞき込みに行くと、ちゃんと私が解ってくれるようで
『のどかわいたなぁ〜水欲しいなぁ〜〜』と
もう暫く我慢やよ、ばぁも我慢してきたんやからね と言ったら頷いてくれた。ばぁには内緒にしてるから 早く元気になろうね

そして夕方、医師の許可が出て、尿管をはずしてみることに。
よかったねぇ!はずれるよ!
しかも、お水をほんの少しだけ飲ませて貰えた。
『おいしい〜〜〜〜』
と大きく息をつきながら涙声になった。
私も嬉しかったよ!飲めたねぇ!すごいやん!!
これならきっとすぐ良くなるよ♪
血圧も安定してきて、微熱も引いてきて、元気も笑顔も出てきた。
本当に良かった!
その結果、深夜の付き添いは必要ないでしょ と言われた。
まさかこんなに早く回復にむかうとは・・・
まだ動くことはできないけど、意識がはっきりしてきて理解してもらえるなんて
生きようとする力だね(^−^)
その夜
娘が夕飯を作ってくれた オムライスと独創的なジャガ団子?だったよ♪
そのジャガイモをばぁちゃん用に裏ごしして、バナナの裏ごしと合わせて
ポテトサラダみたいにして病院に持っていった。
すごく美味しいって(^−^)
娘が作ったんだよって言ったら益々喜んでいた。
半分は私だけど、気持ちは二人分た〜〜っぷり入ってるからねぇ〜
2004/1/29
今日 担当医師と話をした
やはり事情はわかるが退院を延ばすことはできないと
しかたないよね 同じように介護を必要とし リハビリをしなければいけない人は沢山いるのだから
かといって 両親2人そろって自宅に入ることはあまりにも無理があると言われた。つまり始めから2人一度に退院させずどちらかを施設に入れるべきだと言う。
あまりに辛い選択だ ただでさえばぁにはまだ じぃの事を言えない状態なのに この上施設に入れる段取りなんて難しいよ
確かに家族にかかる負担は大きいだろうけど きっと離れて暮らすことに耐えられなくなるかも 気力が大事なのにね
みんなが笑顔で暮らせるにはどうしたらいいのだろ
話をしてて 思わず泣けてきそうになって堪えるのがやっとだった。
負けないさ 泣かないさ!
きっといい方法が見つかるさ じぃだって きっと回復するさ!
2004/1/31
今日、病院のトイレで思わずばぁとじぃが鉢合わせするところだった!
私がばぁをトイレに連れて行ってる時に
背後からなんとじぃが!ヘルパさんに連れられてきてビックリ!
うぉ〜!っとばかりに急いで隠れるようにトイレへ・・・
じぃも気が付いて慌ててヘルパさんに隠れるよう頼んでいた。
だってまだじぃの入院のことは内緒にしてたから
取りあえずじぃの体調と相談しながら 徐々に話そうと思っていたから
でも元気になってきてトイレでできるようになったんだねぇ
これはもう話さなきゃいけないってことかなぁ
もしまた出会うことになったら・・・
その前にうまいこと話して置かねば!!
ナースさんやヘルパさんにも口車合わせてもらわなきゃ
で、夜、考えたすえ検査入院してるってことで話して聞かせた。
もともと血圧高いのしってるし、脳に動脈瘤もってるのも知ってるし
だからすんなり聞いてくれた。
月曜はMRIをとるしね。
これでもう二人を病院内で会わすことができるよ(^−^)
じぃも会いたがってたし、
少しずつリハビリも始まるだろうし、ここに居る間は会えるし良かったね