イヴイヴに書き留めておきたかったこと  日々雑感

良いものも悪いものもうごめく師走。何なんでしょう。この気忙しさの連鎖。

12月に入った途端にあり得ない出来事や現象に直面し、ひとつ片付いたと思いきや次から次へ。

そんな中、名古屋までキングクリムゾン(プログレッシヴ・ロックの最高峰のバンド)のライブを観に行ってきた。

ステージ前にドラムセットが3台。まさにブレンドラムスっ!

彼らのステージは言ってみれば素舞台。

演出らしいものは一切なく、照明も変わらず、プレーヤーは黙々と演奏している。

ロックを演じてもいない(そもそも、ロックは衝動だし・笑)

聴衆は繰り出される変拍子の変態グルーヴに身を任せながら、ギターやベースのリフに覚醒させられていく。

「こういう時間を自分のライブでも作りたい」

音に身を委ね、思い思いのイメージを描き、終わった時には心が浄化されるようなライブ。

実際に帰りのタクシーでは涙が溢れてしまい、運転手に「お客さん、大丈夫ですか?」と心配されたほど(笑)

確かにキングクリムゾンほど長く活動していると、来日決定のお知らせからそのステージに至るまで余計な脚色を必要としない。

でも、多くのバンドやカンパニーは集客や話題づくりの必要から美辞麗句を並べ、お客さんに楽しんでもらうという口実で手を替え、品を替えて演出を施す。

皮肉にもそういったことをしているうちに表現したいことがぶれてしまうか、どこかに行ってしまう。

ヨーロッパをはじめ、すでにフィクションを超えてしまった厳しい世の中において、パフォーマーがその人間力を含め、リアリティ(現実、本質)を持たずに生き残ることは難しい。

ゆえに、黙々と演奏し続けるキングクリムゾンのステージに無限の広がりと可能性を感じたのかもしれない。

2年前のクリスマスはインドだった。お肉もワインもな〜んもない夜。

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メリークリスマス!素敵な夜を。

何もない空間にすべてがあった。  ライブ国内編

ブレンドラムス国内ツアー。今までにない国内最高の経験だったかも。

ご来場いただいた皆様。ご協力していただいた皆様のおかげで日本の魅力を知る旅となりました。

ありがとうございました!最高に楽しかった&美味しかったです。

そもそも、11月は予定されていた旧ロシア圏のツアーが夏に流れてしまい、急遽、組んだものでした。

東京と京都はライブハウスの空き日を見つけることができたのですが、これだけではメンバーのスケジュールを預かっている身としては辛い。

そこで、この状況を逆手にとって、普段やれないところでやれないかと。

Facebookなんかも利用して呼び掛けたところ、名乗り出て下さる方が各地にいて、温泉旅館から重要文化財指定の芝居小屋、そして、お寺にライブハウスというユニークなツアーが組まれたのでした。

私の音楽性やライブを見たことない人からしたら、「ああ、この人も大変だな。ドサ回りして」と思われてもおかしくない打ちだし方だったかもしれませんね。

でも、世界53カ国を旅してきたレオツーリストですから、そりゃテーマが違います(笑)

「美味しいもの食べよう、ニッポン!」

NO! NO! NO! それはサブテーマ(笑)

メインテーマは「素舞台」。

照明も音響も入れず、なんの演出も施さないスッピンの舞台で太鼓とタップの打音だけで構成されるライブ。

これは、それぞれが持ってないとステージは務まりませんぜ。

金沢・本因寺(これ以上、演出する必要があるかしら)

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客席も凄かった!

佐渡や内子座では爺ちゃんが7拍子の曲でヘドバンしていたし、その横では赤ちゃんが爆睡。

本能が剥き出しとなった会場(笑)

何もないからすごい!

何もないのは会場だけでなく、町もそうでした。

町明かりは暗く(と言うか・・・ない)、誰も歩いていない。

佐渡を訪れる1週間前。東京の渋谷を始めとする街は、ハロウィーンでバカ騒ぎでした。

それもあってか、島に上陸してすぐに異常なエナジーが身体に入り込んでくる感覚がありました。

汚れが溜まった身体や心を浄化するようで、この夏、18年ぶりに訪れた時には感じなかった凄まじいパワーでした。

初めてです。あれほど感じたのは。

鼓童時代から日本各地を旅してきましたが、旅というものはいくつになっても、何カ国飛ぼうが、その時、その年なりのテーマで臨めば、新たな体験や発見があるということを改めて実感しました。

初・瀬戸大橋(何年ぶりだっただろう。四国 Love!)

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ヨーロッパやインドで過ごした1年。その充実した日々のしっぺ返しのように、この1年は自分の表現や生き方を模索していたように思います。焼き直しではなく、常に新鮮な心でいたい。

レオクッキー焼かれる(笑)

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今も厳しい状況は続いていますが、ひとつの方向性をこのツアーが示してくれたのかもしれません。

キャンセルというハプニングから始まった自作自演のツアーでしたが、ここまである種の開拓者精神に溢れた旅はヨーロッパのそれとは違う醍醐味を味わうことができました。

精算も終えて、今は「さあ、来年はどうする!?」

師走に突入していく街を横目で見ながら先を見据えている日々です。

この繰り返しなのかな。私の音楽人生は。

内子座(それにしてもかっこいい!!!)

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「外から見たニッポン」に反応する私(笑)  ライブ国内編

ブレンドラムスのツアー開始まで2週間を切り、リハも順調に、そして、体調も上々で6 packを形成しつつあります(笑)

そんな中、嵐のニューアルバム"Japonism"がリリースされ、布袋寅泰作詩作曲の「心の空」がメディアに溢れた週でした。

なんで?と思われる方も多いかと思いますが、はい、私、そのミュージックビデオに出演しております。

布袋さんとは20年来のお付き合いで、何度もお仕事をご一緒させていただいています。

プログラミングは、私の音作りでもお世話になっている岸利至さんでしたので、お話いただいた時点で安心しきっておりました(笑)

それにしても、アルバムのコンセプトが「外から見たニッポン」と聞いた時は、日頃の自分の創作と被っていたので驚きました。

なんせ、こんな小冊子を生まれつき持っている私(笑)

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育ちは日本ですが、物心つく頃からこの小冊子を通して日本を見ていたわけです。

しかも、これまでに53カ国も旅してくれば、月並みの発想では物足りなく、地球を外から見たくなるわけです(笑)

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でも、アルバムのコンセプトとは別に自分はいつも思っていたのです。

なぜ、外からニッポンを見る必要があるのか。

ぶっちゃけ、アメリカ人はもちろん、ヨーロッパの国々の人も自分の国が外からどう見えるか。どう見られるかなんて、これっぽっちも考えていないと思います。

思いっきり自分(自国)中心に考えていますから。

日本は素晴らしい文化と自然があるわけだから、誇りを持って良いはずなんだけれど・・・。

確かに言葉の問題は大きいと思いますが、アメリカに媚びることなんかないんだよ。

結局、コマーシャルに洗脳された憧れがコンプレックスを生んでいるんですよね。

話は戻りますが、布袋さんが書かれた「心の空」

♪優しさを誇りに 気高くしなやかに 笑顔を未来に繋ぐことが

♪僕らの使命 だろ?

このセンテンス。正直、やられましたわ。

震災の時、ちょっと強がって「口角上げて、いきましょ!」ってブログに書きました。

1年間、ヨーロッパで活動していた時も、そりゃ〜、うまくいかないことだらけ。猛烈な孤独感に襲われました。

そんな時、「レナード、スマ〜〜イル(笑)」って、その国の共演者や仲間に言われ、支えられてきた体験があります。

確かに30年も日本を出たり入ったりし続けてきたことで鍛えられましたが、日本の素晴らしさやイケてないところも学びました。

そんな私が、11月のブレンドラムス・ツアーでは内側からニッポンを見る。内側からニッポンを知る。

佐渡、代官山、金沢、京都、内子町、奈良。自画自賛の完璧なラインナップ!!!(笑)

これまでとは全く異なる規模感のオリジナルの旅が、自分にどういう影響を及ぼすのか。

楽しみであります。

実は、ツアーのサブテーマは「美味しいモノを食べよう!ニッポン!」

気をつけないと6 packが台無し(笑)ついでに今日、iPhone 6sに変えました。

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タグ:  心の空 布袋寅泰

ニューヨーク? アフリカ?いえ、おぎの湯(笑)  ライブ国内編

11月ツアーのリハーサルも始まり、再び、創る喜びを感じている日々です。

そもそも、この11月は海外ツアーの予定だったのですが、夏に延期になってしまい、ぽっかりとスケジュールが空いてしまったのです。

けれど、日本で急遽ツアーを組もうとしても小屋は押さえられません。そんな状況から立ちあげた異例の企画。

こうなれば、普通じゃないところでやれないかと思い、色々と当たりながら、Facebookでも発信したところ、実行委員会形式で名乗り出て下さる方が各地に現れ、レアなツアーが出来上がった次第です。

私が温泉旅館で演奏なんて自分でもびっくり。敷居は低いのだけれど、一番緊張感あるよ。

しかも、ツアーのドアタマ(笑)

もしかしたら、「体裁も考えず、ああ、レオも大変だな」と思われた方も多いかと思います。

でも、そこは私。発想の転換。

一言で言えば、今回のツアーは「素舞台」。

昨今は良くも悪くもエンタメに洗脳され、照明ギラギラ、ドヤ顔満載のパフォーマンスが流行。

せんとくんとのコラボ(奈良・お客様からの投稿)

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また、よくニューヨークのお客さんは目が肥えてるとか言いますよね。

でも、私にはそれって「黒人はみんな踊りがうまい!」と思っちゃうのと同じレベルなんですわ(笑)

あまり数字を言うのは好きではないのですが、53カ国も旅してきた私にはアメリカのエンタメも色々ある中の一つでしかすぎないのです。

地球を俯瞰するラクダ。

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ニューヨークだから、地方だから、照明がないからとか、そのことでパフォーマンスの価値が決まるとしたら、表現者のレベルが低いことを証明しているようなもんです(おお!言い切った〜・笑)。

「何もない空間」

ピーター・ブルックじゃないけれど、本当は何もないわけではありませんが、そこで生まれる音とダンス。

むしろ、時代を先取りしたツアーと思っているくらい(笑)

ご来場いただく方々には、飾りっ気なしの音から想像を掻き立てていただけたらと思っています。

私たちはそぎ落とされた舞台に立つことで、これからの音楽の在り方と自分たちの価値を高めていけたらと思っています。

間近でパフォーマンスするブレンドラムス。心よりご来場をお待ちしております。

ツアースケジュールはこちら。なんと全公演セットリストが変わるというバリエーション!

http://leoeto.com/news

実はツアーの最後は奈良でイベントがあります。ま〜だ告知できない状況がゆるいね、奈良(笑)

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(Photo: Takashi Okamoto)

そうないよね。この蜜月関係(4/4)  Earth Celebration 2015

私が鼓童のメンバーだった頃、ソロ活動を通じての出会いや体験をECに活かすべしと制作に猛アタックしていたことを懐かしく思います。

そう、ECと言えば、海外アーティスト。

中でもアフリカ系パーカッショニストとのコラボが強烈でした。

私が企画書を書いたことから端を発し、国際交流基金の助成金を得て実現した西アフリカツアーはとてつもない体験になったわけですが、ECにもそれはそれは大きな影響を与えました。

セネガル、ガーナ、ナイジェリア。西アフリカ最強打楽器天国。

そのECの醍醐味と言える言葉も通じないミュージシャンとのコラボは、当時の鼓童の誰にとっても未知との遭遇でした。

どのように進めていったかと言うと・・・、

細かいこと気にしない。

そして、リハよりも先にごはんを一緒に食べる(=私たち、毒盛ってない)。

これ本当です。

幸い、今回のゲストのスアルアグンのリーダー、スエントラさんは日本語がお上手ですし、お付き合いも長いことからコミュニケーションは問題ありませんでした。

でも、今の若い鼓童のメンバーにとっては初めての海外アーティストとのコラボ(のようでした)。

3日目演出の充君からの依頼もあり、コラボのパートは私が仕切らせてもらいました。

まず、西洋の概念で成立している音楽ではなく、しかも団体戦の場合、3拍子とか4拍子という捉え方をアタマから外します。

日本のお囃子や祭り太鼓もそうですよね。でも、リズムを合わせないといけない。

そこで大事なのは、コミュニケーションとエナジー。そして、音のダイナミクスなんです。

かなり抽象的ですいません。

例えば、アフリカのミュージシャンなどは3・4・6・12などの拍子の概念がなくても、心地よいリズムならば、共通言語(リズム)を感じ取ってガツン!と入ってきます。

面白い話があります。

ガーナのアジャ・アディとはヨーロッパのMEGADRUMSというプロジェクトのツアーで初めて会ったのですが、クラシック音楽で育ったリーダーの5拍子の曲をリハしていた時のこと。

「レナード。このリズム、一つ足りなくね!?」

彼にとって心地よくなかったんです。なぜか。

頭で考えられたリズムだったから。

また、コラボで良く陥りやすいことのひとつに比較対象してしまうということがあります。

そもそも、テクニックやパワー、グルーヴ感はその地で根付いて、それぞれが生まれ持っているもの。

鼓童のメンバーそれぞれにだって、私にもあるんです。

それを日本的な謙虚さが前に出て、遠慮してしまうとうまくいかない。どうにかこうにか、同じプラットフォームに乗ること。

ましてやECのホストであれば、主導権を奪われない。アッツいでしょ!?(笑)

とは言え、そこで大事なのは日本の太鼓の音のでかさです。

この取り扱いをちゃんとしないと、共演者にとっては破壊的な行為にしかならなくて、何も共有できない音の群れとなってしまうのです。

きちんとコントロールされている音であり、道具(太鼓)ならば、少々、音がでかくなっても彼らはそれをエナジーとして捉えて、もっと応戦してくれるはず。

EC稽古の最初に鼓童へ落とした雷も、ここに着地するための大事な約束事として伝えたかったのが本意です。

祝祭の夜。

私はコラボであっても、「ほとばしる鼓童」を演出せねばという使命感を胸に全体のバランスとキューを出すことに集中していましたので、ほとんど叩いていませんでしたね(笑)

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photo: Maiko Miyagawa

18年ぶりというそれだけで壮大なエナジーの交歓祭だったと思いますが、今年はさらに凄い「魂の蜜月」が起こりました。

ECが開幕する前夜、ECにも出演されたセネガルのパーカッショニスト、ドゥドゥ・ンジャエローズの訃報が届いたのです。85歳だったそうです。

30年近く開催していれば、たくさんの出会いと別れがあります。

第1回のゲストであるブルンジ・ドラマーズは、民族間の紛争で多くの方が虐殺されたのではないかと伺っています。

NY在住プエルトリカンのミルトン・カルドナも昨年亡くなられ、ベストフレンドのアジャ・アディ(ガーナ)、そして、ECにはお招きできませんでしたが、アフリカでお会いしてその存在に一同が吹っ飛んだフェラ・クティ(ナイジェリア)。

ECの舞台、アフリカの大地で雄姿を見せてくれた、私にとってのヒーローが皆さん亡くなってしまいました。

今年のECの半端ないエナジーは、ご来場いただいた皆さんだけでなく、遠くアフリカからも送られてきたようで身震いしました。

日本のヒーローはまんだまんだ元気!誰が何と言おうとこの方でしょ!蜜月ショット(笑)

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photo: 今海一樹

本当にアツい夏が終わり、それぞれの活動が始まりました。

鼓童は秋のツアーに入ったようです。私もECのすぐ後、今一番人気のタレントさんのPV撮影があり、今は情報公開されたばかりの11月ツアーの準備に入りました。

鼓童時代から秋は苦手でしたが、今年の夏のエナジーで突っ走れそうです。

改めて、区切りとなる今年のECに私を呼んで下さったことに心から感謝いたします。

次の再会が、よりエナジーに溢れた創造的な場であることを今から楽しみにしています。

本当にありがとう!

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タグ: EC kodo 鼓童

そうないよね。この蜜月の関係(3/4)  Earth Celebration 2015

既存の曲との向き合い方も大事でしたが、今の鼓童と私で創り出す新しい世界観。

もっと言わせてもらえば、これからの太鼓音楽&パフォーマンスの新しいカタチを提示すること。

ECのお話をいただいた時からフォーカスはそこに当てていました。

そして、最もアイデアを注ぎ込んだのが「蜜月」の夜の最後に演奏した「平胴大魔王」でした。

もちろん、全部で7台の平胴大太鼓を使用した「平胴天国」もエナジーを交歓し合う作品として工夫しました。

でも、文化交流使として活動中にヨーロッパのダンサーとクリエーションし続けた「太鼓と踊りの新しい関係」。

それを今の鼓童と作りたい! ストーリーとスケッチ、そして、基本ビートは早い段階でできていました。

現場に入って、その創作過程において私のイメージを具現化してくれたのは、昔も今もやはり栄一君でした。

彼が大魔王に見えたかは別として、大太鼓に跨っていたあのおっさんです(笑)

2015「族」左が栄一君(photo/ Maiko Miyagawa)
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私がメンバーであった時から彼は要点をつかむのがうまくて、今回の稽古でもその感覚は冴えわたっていました。

同期で遠慮がないこともありますが、叩けるとか叩けないとか、曲ができるかどうかわからないプロセスであっても、とにかくやってみてくれるのです。

もちろん、今の若いメンバーもリズムの覚えは早いし、叩けるし、感覚はとても良いです。

でも、彼の場合はイメージを具現化してくれるのです。そして、大事なのはその先。

本番は違う人が叩こうが、作品が却下されようがそれをサラッと流せるのです。

ま、あんまり持ち上げるのも「らしくない」のでおしまい(笑)

さて、「平胴大魔王」という曲は、ヨーロッパで作ってきたダンス作品"TAMAGO"と基本コンセプトは同じでした。

「命の鼓動とも言える大太鼓をTAMAGOに見立て、繰り出されるリズムから生まれる生命体=ダンサー」

Yeah, O-taiko(Photo/ Takashi Okamoto)
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語弊がないと良いのですが、こういうストーリー展開の場合、日本舞踊のような踊りよりもコンテンポラリー系の動きの方がフィットしやすい。

けれど、その太鼓音楽大活劇(勝手に命名)の踊りの導入部とクライマックスは見えていたのですが、そのプロセスが描き切れないでいました。

しかし、そこに素晴らしい出会いがありました。

はい、鼓童の芸術監督である玉三郎さんです。

私が在籍していた頃は、芸術監督というポジションはありませんでした。

また、私がヨーロッパのダンスカンパニーと創作している時、芸術監督が変わることですべてが変わる厳しい世界を見ていたので、鼓童の制作には出演するメンバーの人選から構成に至るまで常に確認を取りながら進めていました。

そして、8月。

稽古初日から玉三郎さんは稽古場にいらして、毎日、その様子をご覧になっていました。

先のブログに書いたあの雷の時も私はいらしているのを知らず・・・あああ。

私自身は曲作りと演出を進めていく過程で問題があればご指摘いただき、修正していくというスタンスしか方法が分からなかったので、自分の感覚とスケジュールを照らし合わせながら進めていきました。

ところが、「大魔王」の音の構成とストーリーがメンバー間で浸透していく以前から、玉三郎さんはその音に入ってきて下さり、若い踊り手にどんどん動きを注入。それに応える生命体。

私がとても嬉しかったのは、作品が素晴らしい仕上がりを見せていくこと以上に、素晴らしい踊り手であり、クリエーターでいらっしゃる玉三郎さんの感性や創造性を掻き立てる時間が作れたこと。

まさか、これほどまでの展開になるとは思っていませんでした。玉三郎さんには感謝だけでなく、創造する喜び、自信をもいただきました。

そして、本番のステージ。

全体の絵を見ようとチャッパを叩きながらステージ前に出て、繰り出される踊りと高揚するみんなの表情を観ながら思いました。

「みんな、めちゃくちゃ格好いいぜ!」

踊る喜び。自由な表現への渇望。

玉三郎さんの審美眼と指導を受け継いでいるメンバーの躍動。

美しかった。

でもね、リズムは裏表がひっくり返っていて大変でしたの。2日目も3日目も(笑)

ああ、これも鼓童・・・(笑)

そして、これも鼓童(笑)「ジュワッチ!」
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さて、次回はECの醍醐味である海外アーティストとのコラボについて書きます。

期間中、唯一のオフに鼓童メンバーにかつぎ太鼓ワークショップを行ないました。

玉三郎さんも見学にいらして下さり、ワークショップの終わりには私の体の使い方などを解説していただきました。

私にとっても大変貴重なワークショップとなりました。
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タグ: EC KODO 鼓童

そうないよね。この蜜月の関係(2/4)  Earth Celebration 2015

私もグループに在籍していた時に経験しましたが、公演活動が続くと「自分の音」と向き合う時間が失われていくのが分かっていながらも、その流れに飲まれてしまうことがありました。

また、当たり前と思っていた習慣がいつしかその本質から逸脱し、思わしくない状況に陥っていることもありました。

私が8月に佐渡へ乗りこんだ時、同じ太鼓叩きとして悲しくなるある状況を見て、僭越ながら、新旧問わずメンバー全員に雷を落とさせてもらいました。

それは音に直結することでしたので、その日から改善してもらうことで明確に音は変わっていきました。もどかしい書き方ですいません。具体的には書けないので(冷笑)

私らしいアツい思いから始まった鼓童との創作の日々。

朝10時から夜10時まで稽古できる環境をフル活用。

音やリズムのこだわりといった基本的なことを中心に据え、そこから曲に込めたメッセージやイメージを具現化して行く作業を思う存分に・・・幸せなことです。

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例えば、ECで生まれた「族」という曲。

この曲は大地を彷彿させる骨太なビートそのものがテーマです。パターンとか構成とか重要ではないのです。

稽古では私が叩いている後ろでひとりずつ基本のリズムを叩いてもらい、目視せずにニュアンスを確認させてもらいました。1時間近く掛かった・・・。

時系列は飛びますが、その音の追及は会場となる野外ステージのマイク・アレンジにまで波及していきました。

初日の公演を見させてもらい、2日目からはマイクの種類を変えて、ポジションも変えました。

そのため、音響スタッフの転換が大変なことになってしまいましたが、おかげでECらしい鼓童の音が蘇りました。

長い年月に渡って、それが当たり前と思っていることを検証し直すことが難しいことは良く分かりますが、その意識を持ち続けていなければ、「自分の音」どころではなく、「鼓童の音」も変容していってしまうと思うのです。

変わらぬ音。威風堂々・・・なんてね。

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太鼓に対する愛情や鼓童に対するメッセージが雷になってしまいましたが、その後の創作の核になっていったと思います。

次回はより踏み込んだ創作現場の全貌を(笑)

追記:
「族」に関するそれはそれはアツいメッセージを沢山頂戴しており、少し追記させていただきました。むしろ、追記の方が長い(笑)

この曲こそがECの申し子なのですが、曲の着想は実は痛いものでした。第1回のブルンジに吹っ飛ばされた我ら鼓童。

第2回のゲスト・近藤等則さんの元へ資料を持ってごあいさつ。

「なんだこれ!?太鼓の祭りなのにだれも踊ってないじゃん!」

「・・・・・」

それまでの鼓童は「自己燃焼型」のパフォーマンスが売りでしたので、人を躍らす音なんてありませんでした。

大太鼓、屋台囃子という屈指の構成。選ばれた者がクライマックスを作っていました。

太鼓が好きで集まったのに、みんなで叩ける曲がない。

世代ギャップも広がる中、みんなで叩けるリズムと言えば、そう「ドンドコ」でした。

でも、稽古で叩いていた「ドンドコ」では人を鼓舞しても踊れないので、近藤氏とのリハを通じてハーフテンポ、いや、スローの「ドンドコ」に取り組んだのでした。

さらに、私はフルボディの大太鼓より鉄枠に吊るされていた平胴大太鼓に魅力を感じていました。

そこで、佐渡の職人である故・西須さんに「これを木の切り株かなんかに載せて大地のイメージを作りたいんです」と新しい台の製作を依頼。

数週間後、見事な切り株をくり抜いた大太鼓台が納品されました。

さらに、当時のリーダー近藤克次氏が「レオ、こんなバチあるで〜」と言ってバットバチを。

音楽的な挑戦もいろいろありましたが、とにかく、今やスタンダードとなったこのスタイルとともに「族」は誕生し、みんなでグルーヴを作りだすというそれまでにない世界を打ち出したのでした。

と、自分で言うか・・・(笑)

EC2015「族」あっつい写真が届きました。
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photo: Maiko Miyagawa
タグ: EC KODO 鼓童

そうないよね。蜜月の関係(1/4)  Earth Celebration 2015

アースセレブレーション2015にご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。

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アツい愛と情熱の夏が終わりました。

これから、ゆっくり4回に渡って、今まで、今、これからについて書いていこうと思います。

昨年、文化交流使としてヨーロッパを飛び回って、ダンスカンパニーと公演をしていた頃に鼓童から連絡が入り、来年のアースセレブレーション(EC)を一つの区切りとして私を呼びたいとのお話をいただきました。

正直、1年にも及ぶ活動がとてつもなく充実していたので、帰国してからの活動が厳しくなるなあと思っていたところでした。

なので、お話をいただいた時は「原点深く戻れ!」とお告げをいただいたような気持ちでした。

打合せの最中からイメージが湧いてきて、いつものように短いリズムの断片を書き溜めていたのですが、2月に行なった18年ぶりの佐渡での稽古以降、落とし込んで行く過程でいろいろな視点で鼓童との再会を見極める必要がありました。

少し話が遡りますが、私が鼓童にいた'80年代にECが始まりました。

バブリーな日本でしたから、海外から産地直送のアーティストが毎年来島され、圧倒的なパワーと表現力、テクニックで技術も経験もない私たちを完膚なきまでに翻弄してくれました。

でも、私たちは体当たりで行くしかなかったからこそ得られたものは計り知れなくて、今の私を形成しているといっても過言ではありません。

そんなECの申し子である私ですが、長い年月に渡り開催していれば、その在り方も関わり方も変わっていくものなので、今のメンバーの感覚との修正がまず必要でした。

そして、一番慎重かつ大胆に向き合わなければならなかったのは、そのECで生まれた自分の楽曲たちでした。

私が演奏していた頃と異なり、とっくに独り歩きしている子たち。

答えが出せたのは、今年6月にスアールアグンとのリハでバリ島へ行った際、同行された鼓童財団の島崎先生のお言葉でした。

「レオ君さ、な?あれだけ愛され続けた曲なんだからやらないわけにはいかんだろ。自分の思いとは違う形で演奏されていることもよく分かる。だからさ、な?これが正調なんだという演奏を聞かせてくれよ。頼むよ。」

バリ、バグース!
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鼓童時代に発表してきた曲の初演は賛否両論でしたので、非難中傷には慣れっこでしたが、これからの鼓童や自分の活動を考える上で、僭越ながら「俺のクラシック」という腹がその時に決まりました。

バリの朝食
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タグ: EC kodo 鼓童

真夏の夜は終わらない。  ライブ国内編

渋谷の大和田伝承ホールで行なわれた「真夏の夜のブレンドラムス」にご来場いただいた皆様。

改めて、ありがとうございました。

初めてのお客さんも多く見受けられ、最後まで楽しんでいただけて本当に嬉しく思います。

ヨーロッパに行く前と後。この2年を集約した濃密な時間でした。

時節柄、酔ったおっさんが叩く盆太鼓も楽しいですが(笑)、真夏の夜に私なりの「太鼓と踊り」を再構築。

タップの浦上雄次君とのリズム・コミュニケーション。マルセイユ国立バレエ団の遠藤康行さんとの光と影。

そのどちらの世界にも絶妙な音で色付けしてくれたギターの鬼怒無月さん。

公演を支えて下さった公演スタッフや舞台スタッフの皆さんはもちろん、舞台監督の制止を振り切りバラシを手伝ってくれた太鼓仲間(笑)

たくさんの思いが寄せられた幸せな時間。

どうもありがとうございました。

今回、創作における新しい試みを「今の日本」の現状と照らし合わせながら、慎重に構成していきました。

一番踏み込んだのは照明。ヨーロッパ仕込みのかなりダークな世界にしました。

作品にはどうしても必要な闇でしたが、観る人によっては見えづらいというストレスが生じたかも知れません。

でも、人間は視覚的な情報が少なくなることで、別の感覚が冴えてくるという機能を持っています。生音で構成する上でとても大切な演出でした。

パフォーマンスとしては、カチッと決めるところと解放されるインプロとのバランス。

しかも、全員が揃ってできるリハが前日1日だけでしたし、スコアを書いてダンスとやり取りできるわけではないので、創作過程においてもひと工夫。

あまり詳しくは書けないのですが、聴くだけでしゃべれる英語的な「聴くだけで構成が分かるデモ」を制作。

これはメンバーには大好評でした。この後に控えている鼓童との創作もその作戦です(笑)

本番での素敵な写真が手に入り次第、改めて今回のクリエーションについてご報告したいと思います。

とにかく、自分がぶれずにやり通せたことと、まだまだ創作の夏が続くこと。

厳しい暑さですが、感謝いっぱいで次に進みます!

大騒ぎの打ち上げ(あいにく、鬼怒さんは1杯だけ。雄次君は参加できず)

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流れが流れを呼ぶ  ライブ国内編

Facebookはちょいちょい書き込んでいましたが、ここまでブログを書かなかったことは初めて。

実は、5月の5連ちゃんが始まるや否や(見ず知らずの・笑)海外の方から公演やツアーの問い合わせが流れ込んできて、その対応に追われていました。

全部決まるかもしれないし、全部流れてしまうかもしれない中、資料を整え、機材輸送の見積もりやメンバーのスケジュールを打診したりと・・・。

ぶっ叩いているだけだったら本当に幸せね(笑)
photo: Kotaro Manabe

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そもそも、5連ちゃんのツアーもトラブルやハプニングの連続でした。

まず、やる曲が決まらない(笑)

Juno Reactorの周りに集まるメンバーと「どないなんねん?」

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音響トラブルなどなど、ここじゃあ、言えね〜言えね〜。

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でも、みんなで仲良く記念写真(笑)

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京都磔磔でのブレンドラムスは、Juno Reactorのメンバーも来てくれたし、終演後の雷といい「最高の夜!」

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京都の仲間がたくさんの仲間を誘ってくれたし、平日にもかかわらず、東京や地方からの遠征組もたくさんご来場。

うれしかった。ありがとう!

京都を歩く上機嫌の米英打楽器トリオ。

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ツアー後、事務&ジムから事務一色の日々になってしまい、アタマを整理するつもりで何年も手を付けていない舞台用資材や紙資料、音資料を一斉に処分するなどして、課題に取り組むことから逃げていた時期もありました(笑)

今は峠を越え、創作にシフト。渋谷の街を彩る俺(笑)
photo: Superboy

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そして、夏の佐渡を彩る俺(笑)

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それもこれも代官山で「復活するクラブレオ!」から新しい流れを呼び込むのだ!




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