S. S. D. プロセス-2 新しい才能との出会い  Silently She Dances

本作品の核は5月の愛媛公演でできていたので、8月はデーモン閣下による朗読バージョンで生まれた音楽も取り込みつつ、より作品に厚みを持たせていけたらと思っていました。

しかし、創作を重ねていくうちに自分で振付をして踊る前田新奈さんだけでなく、私も納得のいかないこと(構成、音、ムーブメント)が山積し始めました。

ヨーロッパでダンスと創作していた時のように、音の構成と感覚で作っていくことはできました。

けれど、それでは今までと同じですし、脚本を作ってから創作を始めるという挑戦が意味のないものになってしまいます。

そこで、話し合いを重ねていくうちに、新奈さんからあるシーンだけ振付家に振付を依頼したいとの提案を受けました。

決してさじを投げたわけではなく、別の方に依頼することでこれまで作り上げたシーンとの相乗効果で、作品に変化と奥行きをもたらすのではないかということでした。

そして、ご紹介されたのが、乾直樹さんという方でした。

先に申し上げますが、素晴らしい才能の持ち主に引き合わせてもらったなと思っています。

つい先日、復活したThe Yellow Monkeyの新曲MVに出てくるダンサーの振付もされている方でもあるのです。

余談ですが、イエモンのドラムスのアニーから「レオさん、来る?」と言われたら行きますよね。復活ライブ!

初めてアニーを見た時のまんまの華をアニーに感じて、創作にもがいていた私はどれだけ励まされたことか。

その映像制作にかかわっていた方。これはご縁だなと(笑)

このようにして、創作が新たな創作を呼び込む流れが生まれました。

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乾さんが振付されているところに立ち会っていて面白いのは、私の音源を何度も聴きながら身体を動かして、降りてくるのを待っている感じ。

この時間が実に面白い。

カウント(拍)に振りをはめていくのは他の振付家も同じですが、リズムの歌いまわしやグルーヴも無視して、振りをはめ込んでいく振付家も多く存在しています。

中には、メロディがないと振り付けられないとか。とほほ。

そうそう!私の曲はオリンピックの新体操、フィギュアスケート、シンクロなどの競技演目に立て続けに使われていた時期がありました。

夏期冬季、夏期冬季って8年くらいに渡って使われているのを見て、いろいろと技を詰め込まないとならないのは分かりますが、違和感がすごくありました。

「なぜ、そこで3回転ジャンプ!?」(笑)

しかも、オリンピックって著作権フリーなのですよ。平和の祭典だからという理由で(笑)

おかしくね!?沢山のお金が動いていますよねぇ。

話が脱線しましたが、乾さんの振付は歌っています。

常々、私は「ダンサーはメロディ」であってほしいと思っているので、新奈さんが厚い信頼を寄せている方だけあって、作品がパワーアップしていく興奮に包まれております。

太鼓が伴奏ではなく、ダンサーがバックダンサーでもない、太鼓と踊りがため口で会話する作品。

「Silently She Dances - 静かなるダンス」は、そこを目指しております!

次回は「同時代性と乗り遅れ」をお送りします。

あらすじが公表されております。そして、チケットも好評発売中!

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S. S. D. プロセス-1 太鼓アンサンブル強化!  Silently She Dances

以前、ブログに書きました。

表現の自由がいつ奪われるか分からない世界を私たちは生きていると。

奪い去るのは自然災害かも知れない。テロかも知れない。

多数決でろくな審議もされずに通過する法案かもしれない。つまり、国かも知れない。

そういった社会に対するメッセージをミュージシャンが持つことは当たり前ですが、創作のアプローチまでをも変えたことで過去にない猛烈な苦しみを今、味わっています。

それでも、新しい才能に出会うことや何度も脚本を読みながら、そのイメージを手繰り寄せているところ。

このプロセスを通じて、私は何を学ぶのだろうか。どこへ行こうとしているのだろうか。

25年前のアフリカ体験。そこで受け取った「太鼓と踊り」の世界。

長い時間をかけて昇華させようとしている作品「Silently She Dances - 静かなるダンス」。

もちろん、多くの方に見届けていただきたいと思っています。

同時に、自分で仕掛けた創作プロセスに自らもがき苦しみ続けるであろう本番までの1か月。

そのプロセスを書き留めていこうと思っています。

10回連載!

ははは、こうしてまた自分に課題を突き付ける・・・。

第1回目の今日は「太鼓アンサンブル強化!」

夏の公演では、3名の太鼓奏者を起用しています。

一般的な太鼓公演と異なり、単に曲を演奏するのではなく、作品のあるシーンにおいて、いかに必要とする音を提供できるか。

一発の音を出すまでの腕の振り。インパクトの瞬間。

バチ先が皮に当たる面積によって音色を変えていくなど、先のアメリカでのワークショップの経験も踏まえ、四日市まで足を運び、メンバーに稽古をつけてきました。

こういう機会にということで、ダンサーの前田新奈さんにも叩いてもらいました。

残念ながら、写真は面白すぎて公開できません(笑)

でも、実にシンプルな「ドンドコ」から「テレツク」を修正することで、グルーヴが生まれ、そこにパターンを載せていき、あっという間にあるシーンの音が出来上がりました。

彼女らにとっても、私にとっても新鮮な驚きで「出来るじゃ〜ん!」(祝)

翌日は、秋の京都公演に向けて、会場下見。

会場の方がイタリアン好きということで、叡山電車に乗って猛烈な暑さの中、京都を堪能してきました。

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オンとオフをしっかりと。

さて、次回は「新しい才能との出会い」をお送りします。

あらすじが公表されました。チケットも好評発売中!

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久しぶりのアメリカ  太鼓

先月、久しぶりにアメリカへ行ってきました。

アメリカ国籍でありながら、そのプライオリティを全く活かす気もなく、ヨーロッパやインドなどに足を運ぶことが多かった私。

理由はいろいろとあります。

でも、言わない(笑)

さて、今回の目的は、浅草・宮本卯之助商店のアメリカ法人kaDON(かどん)が展開する、ある映像コンテンツの収録とワークショップでした。

サンノゼ空港に到着後、直にワークショップの会場となるサンフランシスコ太鼓道場へ向かい、17個もの桶太鼓を一人で締め上げました。

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いきなりですよ、いきなり!

しかも、ほとんどが新しい太鼓なのでロープが硬くて痛い。

そんなこんなで始まったワークショップでしたが、開始早々、近所で水道管が破裂して一時中断。

いきなりですよ、いきなり!

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私に対するアメリカの歓迎ぶりが早くも最高潮に(笑)

ところで、海外ではレクチャー&デモを何度も経験している私ですが、ワークショップは初めてなのでした。

やはり、日本人ほど器用ではないし、大柄な人が多いので、身体全体を使って桶太鼓と一体感を持ちましょう!と言っても難しいかなと思っていました。

ところが、今回のワークショップを通じて、変わったなあと思いました。

とても皆さん素直。

バチを持つ腕の重さを「叩くエナジー」として感じながら、そのバチを皮に当てる。

桶太鼓は馬皮なのでそれで十分に音が出るわけですが、すんなりと受け止めてくれて、太鼓への理解=優しさが深まってきたのかなと。

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そして、もう一つの映像コンテンツに関しては、おそらく年内には発表があると思うので、それまでお楽しみなのですが、サンフランシスコという場所が場所だけにカメラクルーも元アップルのエンジニアであったり、シリコンバレーに勤めていたり。

センスもユーモアもあり、楽しい収録となりました。

そして、宮本のスタッフ(右からShojiくん、宮本社長、あやさん)とワイナリーへ!

こうでなくちゃ(笑)

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Take me higher!(アンサンブルクラス。なにしてんねんて?)

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大変お世話になったサンフランシスコ太鼓道場の田中先生。

ありがとうございました!

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正直者は愛を知る  ライブ国内編

公演地ごとに出演者もプログラムも変わるブレンドラムス・ツアーが終了しました!

毎日が初日!

ツアーを通じて、協力してくれた出演者とスタッフには心から感謝しています。

そして、各地でハイ・テンションのライブを見届けて下さった皆様。

どうもありがとうございました!

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(photo: Ayako Kimura)

ツアー3日前から東海地方でワークショップを行なったのですが、クローズドだったこともあり、同じグループや同じ太鼓教室に通う方が集まり、終始、楽しく進行していきました。

特に12歳から19歳くらいまでの子がたくさん集まったクラスでは、緊張していた子どもたちの顔がどんどん輝いていくのを見て、「子供は宝だなあ」と。

情報が少ないエリアでは、一番身近にいる指導者の言うことがすべてになりがちです。

なので、そんな縦社会のイメージが良しとされる太鼓(魔)界に私なんぞが飛び込むと、

「なぜ、そのバチ?」

「台はこの高さで良いの?」

「この音は気持ちよいよね?」

と私の方が問いかけることが多くなります。

このワークショップを通じて、私はスイッチオン!

四日市から公演がスタートしました。激積み(笑)

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ロードムービーでも作れそうなほどの激アツの旅。

なかでも広島でのデーモン閣下の朗読から、愛媛ではダンスバージョンとして初演を飾った「Silently She Dances - 静かなるダンス」が放つ作品のパワーは強烈でした。

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(photo: 広島公演後)

芝居では脚本があって当たり前ですが、コンサートでは進行が書かれた台本やスコアがあっても脚本はありません。

この創作のプロセスを変えたことと、作品に込められたメッセージがツアー全体を日増しに骨太にしていきました。

そして、フルキャストが集結した愛媛公演の日。

「Silently She Dances – 静かなるダンス」を踊る前田新奈さんから、お母さまが倒れられたとの報告を受けました。

非常に厳しいご容態であったことから、私は両親の経験があったので悔いのないようにと伝え、判断は彼女に任せました。

同時に私は彼女がいない場合、公演そのものをどのように構成するかを考えつつ、準備を進めていました。

彼女は本当に辛かったと思います。けれど、強さと美しさをステージで表現してくれました。

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作品と重ね合わさるかのように多くのことを教えてくれたこのツアー。

8月の大和田伝承ホールに向けて、飛んだり跳ねたりするだけのダンスではなく、練り込まれたメッセージをより美しく、より深いものにするために演出や構成を練っています。

しかも、重くない!(これ大事)

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ところが・・・。

ツアー後、私が相談を受けていたあるイベントのプロデューサーが、私が提案した企画をそのまま搾取し、別のパフォーマーでイベントを敢行するというとんでもない事態が起きました。

ツアーを回っている時もよろしくない太鼓(魔)界の話を耳にしていました。

鼓童に影響を受け、表現したいものも曖昧なまま、不正行為を働き、目立ちたい!人気者になりたい!天下取る!といった品のない次元の太鼓演奏が増えてきたことを。

時代背景が明らかにおかしくなってきて、いつどうなるか分からない今、卑屈な心で演奏し、金儲けをするのではなく、そろそろ目覚めて、美意識を高めていってほしいと思います。

こちらは楽しい魔会(笑・東京公演後)

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ツアーの精算が終わり、残念ながら、そちらの方は残るものはありませんでした。

とほほ。

でも、ツアーで得たものは大きかった。

香川の公演を見てくれた子供からのレターをご紹介します。

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正直者は愛を知る。

前田新奈さんのお母さまは、新奈さんがツアーから戻られるのを待って天に召されました。
ご家族の皆様の悲しみが一日でも早く癒えることを願っています。

作品とライブのはざま  わくわく創作編

タイムラインで流れていくSNSはその時の気分で投稿していますけど、すっかり筆が鈍ってしまったブログ。

とは言え、5月のツアーに向けて、そして、8月の公演まで視野に入れた創作やリハーサルはかなりの密度で進行中。

その間、衛藤兄弟として初の海外演奏となった台湾の台南フェスティバルに出演。

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夏を先取りしたような暑さと湿度で、現場は熟したマンゴー状態(笑)
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その台湾ですが、2月に下見で訪れた時は帰国直後に大きな地震がありました。

幸いフェスティバルには影響なく、街にも活気がありました。

特に夜市は(笑)
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こおろぎ〜〜〜!のフライ。
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けれど、今度は日本を飛び立つ直前に熊本を中心とした大きな地震。

旅人生ゆえに危機感が身についている性分ですが、台湾ツアーも大太鼓ケースのキャスターが壊れたくらいで無事に戻ることができてひと安心。

一つ一つの演奏に向かう気持ちが、以前とは比べものにならなくなっています。

また、影響を受けたミュージシャンが相次いで星になり、切なくて仕方がないのですが、彼らは単にパフォーマンスが格好よいだけでなく、作品にメッセージ性がありました。

もちろん、システムにハマる、ハマらない。時流に乗る、乗らない。

それはあったと思います。

本物だけが残るなんて、ノスタルジックなことも言いません。

単なる現象であったパンクロックが、ひとつのムーヴメントからカルチャーになったのをオンタイムで見ている世代です。

その中心にいたドラムスのバジー(スージー・アンド・ザ・バンシーズ)

フェスに参加するためだけの72時間という束の間の東京滞在でした。

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ちっぽけな私の音楽人生でも確かに押さえないとならない現実はありますが、私がドヤ顔だけでパフォーマンスしてたら存在する意味がないし。

でも、辿ればドヤ顔、あんたが起源(笑)Since '80s

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Photo: Takashi Okamoto(アースセレブレーションより)

なので、今回のツアー全体が、「Silently She Dances(静かなるダンス)」という作品のテーマ一色になりそうなくらいのめり込んでいます。

脚本家の高階さんとは文化交流使として1年間、ヨーロッパで活動する前から向き合い、交流使を経て、より本質的なテーマとメッセージを丸投げして脚本を書いていただきました。

自然の脅威であったり、テロであったり、事態が想像を超える規模で起きている今、人がものを創造することにどれだけの意味があるのか。

独りよがりにならず、自己満足にも浸らず、投げかけたいです。

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ツアー初日の四日市からバリエーションに富んだ5月のブレンドラムス。

メッセージ性を持たせた「作品」とライブという「現象」のはざま。

もがくだろうけど、本格化するリハを前にして打ち込める日々に感謝。

ツアー情報はこちら

静かなるダンス  カテゴリーなし

Silently She Dances(静かなるダンス)

昨年12月は、実に残念な気持ちにさせられることが多かった年の瀬でした。

けれど、落ち着いて考えれば自分が失ったものは何もないし、その流れをうまくかわすことで自分の立ち位置がくっきりと見えてきた年明けでした。

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新年早々、後輩と茨城で合宿なんかして自然と向き合い、人と向き合い過ごしました。

それは、自分の明確な方向性を確認するためのステップだったのかもしれません。

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そういう時を過ごしていると、外への発信は押さえられてしまいます。

Facebookでは遊んでいましたが、ライブはやらないし、ブログも書かずに2か月が過ぎました。

お久しぶりです。ブログの世界へ戻ってまいりました(笑)

事務とジムの地味な生活を基本に着々と準備を進め、3年ぶりに東京でワークショップ。

フェスティバルの下見をするために台湾へ飛び、台湾を離れた途端に滞在していた街が大きな地震に見舞われて間一髪だったりしながらも、東京に戻ってリハ。

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そして、再び茨城で合宿。

3月に入り、やっと今年初のライブClub “Leo”。

新鮮な音の粒子がたくさん生まれ、これから創作を共にする仲間の元へ飛び込んでいったように思える時間でした。

そして、53回目の誕生日を迎える3月5日。

練りに練った「ブレンドラムス・ツアー2016」全公演のチケットが一斉に発売され、新しいスタートを切る準備が整ったわけです。ひゅ〜。

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まあ、ライブをしていないおっさんの2か月を綴っただけですが(笑)、文化交流使としてヨーロッパから帰ってきて2年。

その前から描いていた世界にようやくピントが合ってきたように思うのです。

もちろん、それまでピントが外れていたということではないのですが、今すごく合ってきたと感じているのです。

それは何かというと「太鼓と踊り」の自分なりの視点です。

1991年のアフリカ体験以来、自分の中で表現したくても簡単には作れなかった「太鼓と踊り」の関係。

当時、鼓童というグループでショービジネスに乗っていたわけです(今も端っこに乗ってはいますけど〜)。

そして、アフリカ行きを自ら立案。

ぎらつく太陽。吸い取るだけ吸い取る乾いた大地。匂い立つ強烈な体臭。

月明りのトランス儀礼。そして、アフロビートの創始者であるフェラ・クティとの出会い。

それらは、「ショービズやってる場合じゃないぞ!」という叩き手への使命を言い渡されたような旅でした。

以来、グループを離れ、答えを探し求め、ニューヨークのオフ・ブロードウェイでアメリカのPILOBOLUS(ピロボラス)というダンスカンパニーと3週間公演をやっても答えは見つからず(これってすごいことなんだけどね・笑)。

その後、NYテロがあり、地震があり、テロがあり、いよいよ世界がおかしな方向へ舵を切り出す中、文化交流使として1年間海外で過ごし、帰国して2年。

それでも失われなかった独自の「太鼓と踊り」の世界が、やっとこさ、現実の世界とつながってきたように思うのです。

自身のアフリカ体験。そして、今でこそエンタメの世界で楽しくやっていますが、いつ、その表現の自由が奪われるか分からない世界を私たちは生きているわけです。

奪い去るのは自然災害かも知れない。テロかも知れない。国かも知れない。

でも、ブルースやジャズ、ロック、ファンク、ゴスペル、タップ、そして、ラテン音楽は、元々はアフリカから奴隷として連れてこられ、自由を奪われ、人種差別を受け、人間としての尊厳すら奪われた人たちの魂の叫びだったと思うのです。

こういった私の思い(原案)を友人から紹介してもらった脚本家・高階經啓(たかしなつねひろ)氏に託し、近未来に設定した脚本を書いてもらっているのが「Silently She Dances(静かなるダンス)」なのです。

これまでダンスとの創作は簡単なストーリーの上で、リズムとムーヴメントを擦り合わせて作ってきました。

この作品はしっかりしたプロの言葉でストーリーを作り、各々が読み込んで音や踊り、色にするという作業をしていきます。

そして、初演はその言葉を軸に表現。つまり、朗読でやります。

そこで、久しぶりの共演となるデーモン閣下と大晦日にミーティングとなり、一気に事が進み出したのでした。

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まだ、脚本は出来上がっていませんが、音のイメージはそれとは別に進めています。

そして、5月のツアーはすべてキャストが異なるというハードなツアーとなりますが、そのツアーそのものが「静かなるダンス」というテーマを持って臨むつもりでいます。

久しぶりのブログで鼻息が荒くなってしまいましたが、メッセージを持ってこそ表現者。

楽しませたい!とか、感動を!とか言ってるだけのメッセージなき者はステージから去れと。

男のギアが入った「俺、自由」。

どうぞご期待下さいませ。

ブレンドラムス・ツアー情報はこちら!
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イヴイヴに書き留めておきたかったこと  日々雑感

良いものも悪いものもうごめく師走。何なんでしょう。この気忙しさの連鎖。

12月に入った途端にあり得ない出来事や現象に直面し、ひとつ片付いたと思いきや次から次へ。

そんな中、名古屋までキングクリムゾン(プログレッシヴ・ロックの最高峰のバンド)のライブを観に行ってきた。

ステージ前にドラムセットが3台。まさにブレンドラムスっ!

彼らのステージは言ってみれば素舞台。

演出らしいものは一切なく、照明も変わらず、プレーヤーは黙々と演奏している。

ロックを演じてもいない(そもそも、ロックは衝動だし・笑)

聴衆は繰り出される変拍子の変態グルーヴに身を任せながら、ギターやベースのリフに覚醒させられていく。

「こういう時間を自分のライブでも作りたい」

音に身を委ね、思い思いのイメージを描き、終わった時には心が浄化されるようなライブ。

実際に帰りのタクシーでは涙が溢れてしまい、運転手に「お客さん、大丈夫ですか?」と心配されたほど(笑)

確かにキングクリムゾンほど長く活動していると、来日決定のお知らせからそのステージに至るまで余計な脚色を必要としない。

でも、多くのバンドやカンパニーは集客や話題づくりの必要から美辞麗句を並べ、お客さんに楽しんでもらうという口実で手を替え、品を替えて演出を施す。

皮肉にもそういったことをしているうちに表現したいことがぶれてしまうか、どこかに行ってしまう。

ヨーロッパをはじめ、すでにフィクションを超えてしまった厳しい世の中において、パフォーマーがその人間力を含め、リアリティ(現実、本質)を持たずに生き残ることは難しい。

ゆえに、黙々と演奏し続けるキングクリムゾンのステージに無限の広がりと可能性を感じたのかもしれない。

2年前のクリスマスはインドだった。お肉もワインもな〜んもない夜。

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メリークリスマス!素敵な夜を。

何もない空間にすべてがあった。  ライブ国内編

ブレンドラムス国内ツアー。今までにない国内最高の経験だったかも。

ご来場いただいた皆様。ご協力していただいた皆様のおかげで日本の魅力を知る旅となりました。

ありがとうございました!最高に楽しかった&美味しかったです。

そもそも、11月は予定されていた旧ロシア圏のツアーが夏に流れてしまい、急遽、組んだものでした。

東京と京都はライブハウスの空き日を見つけることができたのですが、これだけではメンバーのスケジュールを預かっている身としては辛い。

そこで、この状況を逆手にとって、普段やれないところでやれないかと。

Facebookなんかも利用して呼び掛けたところ、名乗り出て下さる方が各地にいて、温泉旅館から重要文化財指定の芝居小屋、そして、お寺にライブハウスというユニークなツアーが組まれたのでした。

私の音楽性やライブを見たことない人からしたら、「ああ、この人も大変だな。ドサ回りして」と思われてもおかしくない打ちだし方だったかもしれませんね。

でも、世界53カ国を旅してきたレオツーリストですから、そりゃテーマが違います(笑)

「美味しいもの食べよう、ニッポン!」

NO! NO! NO! それはサブテーマ(笑)

メインテーマは「素舞台」。

照明も音響も入れず、なんの演出も施さないスッピンの舞台で太鼓とタップの打音だけで構成されるライブ。

これは、それぞれが持ってないとステージは務まりませんぜ。

金沢・本因寺(これ以上、演出する必要があるかしら)

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客席も凄かった!

佐渡や内子座では爺ちゃんが7拍子の曲でヘドバンしていたし、その横では赤ちゃんが爆睡。

本能が剥き出しとなった会場(笑)

何もないからすごい!

何もないのは会場だけでなく、町もそうでした。

町明かりは暗く(と言うか・・・ない)、誰も歩いていない。

佐渡を訪れる1週間前。東京の渋谷を始めとする街は、ハロウィーンでバカ騒ぎでした。

それもあってか、島に上陸してすぐに異常なエナジーが身体に入り込んでくる感覚がありました。

汚れが溜まった身体や心を浄化するようで、この夏、18年ぶりに訪れた時には感じなかった凄まじいパワーでした。

初めてです。あれほど感じたのは。

鼓童時代から日本各地を旅してきましたが、旅というものはいくつになっても、何カ国飛ぼうが、その時、その年なりのテーマで臨めば、新たな体験や発見があるということを改めて実感しました。

初・瀬戸大橋(何年ぶりだっただろう。四国 Love!)

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ヨーロッパやインドで過ごした1年。その充実した日々のしっぺ返しのように、この1年は自分の表現や生き方を模索していたように思います。焼き直しではなく、常に新鮮な心でいたい。

レオクッキー焼かれる(笑)

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今も厳しい状況は続いていますが、ひとつの方向性をこのツアーが示してくれたのかもしれません。

キャンセルというハプニングから始まった自作自演のツアーでしたが、ここまである種の開拓者精神に溢れた旅はヨーロッパのそれとは違う醍醐味を味わうことができました。

精算も終えて、今は「さあ、来年はどうする!?」

師走に突入していく街を横目で見ながら先を見据えている日々です。

この繰り返しなのかな。私の音楽人生は。

内子座(それにしてもかっこいい!!!)

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「外から見たニッポン」に反応する私(笑)  ライブ国内編

ブレンドラムスのツアー開始まで2週間を切り、リハも順調に、そして、体調も上々で6 packを形成しつつあります(笑)

そんな中、嵐のニューアルバム"Japonism"がリリースされ、布袋寅泰作詩作曲の「心の空」がメディアに溢れた週でした。

なんで?と思われる方も多いかと思いますが、はい、私、そのミュージックビデオに出演しております。

布袋さんとは20年来のお付き合いで、何度もお仕事をご一緒させていただいています。

プログラミングは、私の音作りでもお世話になっている岸利至さんでしたので、お話いただいた時点で安心しきっておりました(笑)

それにしても、アルバムのコンセプトが「外から見たニッポン」と聞いた時は、日頃の自分の創作と被っていたので驚きました。

なんせ、こんな小冊子を生まれつき持っている私(笑)

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育ちは日本ですが、物心つく頃からこの小冊子を通して日本を見ていたわけです。

しかも、これまでに53カ国も旅してくれば、月並みの発想では物足りなく、地球を外から見たくなるわけです(笑)

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でも、アルバムのコンセプトとは別に自分はいつも思っていたのです。

なぜ、外からニッポンを見る必要があるのか。

ぶっちゃけ、アメリカ人はもちろん、ヨーロッパの国々の人も自分の国が外からどう見えるか。どう見られるかなんて、これっぽっちも考えていないと思います。

思いっきり自分(自国)中心に考えていますから。

日本は素晴らしい文化と自然があるわけだから、誇りを持って良いはずなんだけれど・・・。

確かに言葉の問題は大きいと思いますが、アメリカに媚びることなんかないんだよ。

結局、コマーシャルに洗脳された憧れがコンプレックスを生んでいるんですよね。

話は戻りますが、布袋さんが書かれた「心の空」

♪優しさを誇りに 気高くしなやかに 笑顔を未来に繋ぐことが

♪僕らの使命 だろ?

このセンテンス。正直、やられましたわ。

震災の時、ちょっと強がって「口角上げて、いきましょ!」ってブログに書きました。

1年間、ヨーロッパで活動していた時も、そりゃ〜、うまくいかないことだらけ。猛烈な孤独感に襲われました。

そんな時、「レナード、スマ〜〜イル(笑)」って、その国の共演者や仲間に言われ、支えられてきた体験があります。

確かに30年も日本を出たり入ったりし続けてきたことで鍛えられましたが、日本の素晴らしさやイケてないところも学びました。

そんな私が、11月のブレンドラムス・ツアーでは内側からニッポンを見る。内側からニッポンを知る。

佐渡、代官山、金沢、京都、内子町、奈良。自画自賛の完璧なラインナップ!!!(笑)

これまでとは全く異なる規模感のオリジナルの旅が、自分にどういう影響を及ぼすのか。

楽しみであります。

実は、ツアーのサブテーマは「美味しいモノを食べよう!ニッポン!」

気をつけないと6 packが台無し(笑)ついでに今日、iPhone 6sに変えました。

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タグ:  心の空 布袋寅泰

ニューヨーク? アフリカ?いえ、おぎの湯(笑)  ライブ国内編

11月ツアーのリハーサルも始まり、再び、創る喜びを感じている日々です。

そもそも、この11月は海外ツアーの予定だったのですが、夏に延期になってしまい、ぽっかりとスケジュールが空いてしまったのです。

けれど、日本で急遽ツアーを組もうとしても小屋は押さえられません。そんな状況から立ちあげた異例の企画。

こうなれば、普通じゃないところでやれないかと思い、色々と当たりながら、Facebookでも発信したところ、実行委員会形式で名乗り出て下さる方が各地に現れ、レアなツアーが出来上がった次第です。

私が温泉旅館で演奏なんて自分でもびっくり。敷居は低いのだけれど、一番緊張感あるよ。

しかも、ツアーのドアタマ(笑)

もしかしたら、「体裁も考えず、ああ、レオも大変だな」と思われた方も多いかと思います。

でも、そこは私。発想の転換。

一言で言えば、今回のツアーは「素舞台」。

昨今は良くも悪くもエンタメに洗脳され、照明ギラギラ、ドヤ顔満載のパフォーマンスが流行。

せんとくんとのコラボ(奈良・お客様からの投稿)

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また、よくニューヨークのお客さんは目が肥えてるとか言いますよね。

でも、私にはそれって「黒人はみんな踊りがうまい!」と思っちゃうのと同じレベルなんですわ(笑)

あまり数字を言うのは好きではないのですが、53カ国も旅してきた私にはアメリカのエンタメも色々ある中の一つでしかすぎないのです。

地球を俯瞰するラクダ。

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ニューヨークだから、地方だから、照明がないからとか、そのことでパフォーマンスの価値が決まるとしたら、表現者のレベルが低いことを証明しているようなもんです(おお!言い切った〜・笑)。

「何もない空間」

ピーター・ブルックじゃないけれど、本当は何もないわけではありませんが、そこで生まれる音とダンス。

むしろ、時代を先取りしたツアーと思っているくらい(笑)

ご来場いただく方々には、飾りっ気なしの音から想像を掻き立てていただけたらと思っています。

私たちはそぎ落とされた舞台に立つことで、これからの音楽の在り方と自分たちの価値を高めていけたらと思っています。

間近でパフォーマンスするブレンドラムス。心よりご来場をお待ちしております。

ツアースケジュールはこちら。なんと全公演セットリストが変わるというバリエーション!

http://leoeto.com/news

実はツアーの最後は奈良でイベントがあります。ま〜だ告知できない状況がゆるいね、奈良(笑)

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(Photo: Takashi Okamoto)




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