S. S. D. プロセス-10 まだまだ、プロセス  Silently She Dances

目に見えているもの。

演出や照明という視覚効果。そして、パフォーマンスそのもの。

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ダンスや太鼓演奏の経験がある人が見ていたもの。

ご来場された方に配布されたあらすじ。

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目に見えてないもの。

それは音。

演奏している姿が見えない袖音(影音)の効果。

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「太鼓と踊りの言葉なき物語」と銘打っていましたが、まだまだ、日本のダンスに対する造詣は浅いし、太鼓も思考回路が働いていないパフォーマンス流行り(笑)

今回のように自分の旅の体験を投影させたような創作の世界は、身体能力に頼ってぶっ叩いたり、飛んだり、跳ねたりするだけでは描き切れない。

しかも、自分が一番熱くなりやすい。

ゆえに、脚本家の客観的な視点と物語という設定を作ることで、自分の思いを俯瞰しながら創作を進めていくことができました。

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捉え方はご来場いただいた方に委ねるしかないのですが、ダンスとのパフォーマンスを通じて、知性と本能が入り混じる世界を作りたいという思いがあります。

目に見えているものと見えていないもの。それによって、高まる想像。

この作品をひとつの土台として、これからも創作してきたものを惜しみなく解体し、より色彩豊かに、より深いものを目指していきたいと思っています。

まだまだ、プロセスなんだ。

photos: Kazunori Hashimoto

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S. S. D. プロセス-9 パンコメレンと25年  Silently She Dances

構想25年。

今年に入り、作っては壊し、時間を費やしてきた作品「Silently She Dances - 静かなるダンス」が完全版として世に放たれました。

舞台スタッフはもちろん、制作面においても多大な協力を受け、出演者一同は高い集中力で最高のパフォーマンスを発揮してくれました。

ありがとう!

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そして、遠方からもご来場いただいた皆様。

どうもありがとうございました。

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ところで、今回の本番に向けて私は「らしくないミス」をしました。打ち上げ会場を押さえてない!とかではありません(笑)

それは、太鼓アンサンブル用に準備した太鼓の選択。

リハはともかく、本番で太鼓アンサンブルが使用した太鼓のほとんどが私の太鼓でした。

いずれも胴を薄く削ってあり、表裏の皮の種類を変えていて、ピッチが高く倍音も多め。ゆえに、鳴りも良くなっています。

つまり、ソリスト仕様になっているのですが、それらはアンサンブルで一斉に叩いたりするには個性が強すぎて、全体が馴染まないのです。

レナード衛藤は何人もいらないのと同じ ← 自分で受ける〜(笑)

日頃、アンサンブルのメンバーが叩いている太鼓は、桶太鼓などの張りが柔らかい太鼓なので、バチのコントロールが難しかったと思います。女子はスナップがどうしてもね。

会場に入ってから、その太鼓の特性とメンバーの気合いとで攻撃性が増してきていたので、こりゃヤバイなと。

ピアノが入るシーンはアレンジをし直し、タップとソロの順番を変えたりしました。

その甲斐あって、裸足のタップからフルコンタクトの平胴バットまで、音響さん泣かせの超ワイドレンジの音空間が立ち上がりました。

よーやった。音響の木村文子はよーやった♪( ´θ`)ノ

ところで、今回の公演の前に「アフリカの祭りを再現したいの!?」とある方に聞かれたことがありました。

アフリカ体験なんちゃら、こーちゃら書いてあれば、そう思われても仕方がなかったですね。

もちろん、そのようなグルーヴを「和太鼓で」叩きましたが、それ以上に静寂と音色の豊かさをみんなで作り出し、袖音も含め、音空間を豊かにしました。

そして、ラスト前の合奏で叩いた「パンコメレン・シェレンコメン」。

これはアフリカ・ガーナの村に伝わるリズムの口唱歌。

パーカッショニストの友人でガーナのシャーマンであるアジャ・アディ(Aja Addy)が、1980年代終わりのヨーロッパ・ツアーで私に教えてくれました。

ちなみに手順は、パン(R)コメレン(RLR)シェレン(LR)コメン(RL)。

相変わらず分かりにくいですが、右手は6/8拍子になります。これを猛烈な速さで叩きます。

マニアックになりましたが、このリズムが放たれた月明りのアフリカの大地でトランス儀礼を見て、私のライフワークとなる「太鼓と踊りの関係」が始まったのです。

パンコメレンと25年。ついに、結実いたしました(涙)

日本の地で亡くなったアジャ。

天国で「ヒッヒッヒッ」という独特の笑い声とチャーミングな笑みを浮かべて、一緒に踊ってくれていたと思います。

「アジャ!どうだった!?」

「ヒッヒッヒッ」(笑)

トランス儀礼:
太鼓のリズムで女性が踊っているうちに(気を失うほど意識が異次元へ行く状態=)憑依し、神様のお告げを聞くとされるセレモニー。

そして、まだまだ続くのだ。

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photo: Ayako Kimura

S. S. D. プロセス-8 原始少年  Silently She Dances

ご存知の方も多いと思いますが、私はロック少年でした。

ガキの頃は格好良さを求めただけでしたが、次第にそのムーヴメントや背景に関心を持つようになり、その刹那的な世界に魅了されていきました。

ロックやジャズの歴史を紐解けば、それは人種差別であったり、ベトナム戦争であったり、権力や社会に対する反発や抵抗から生まれてきた音楽。

その背景なくして、その音楽は生まれてきていません。

なので、パンクは人に教わるものではありません(笑)

今の時代と自分のアフリカ体験とを擦り合わせながら、オリジナルとして作っているのが、明日から開催の「Silently She Dances−静かなるダンス」です。

昨年末から具体的に取り掛かった創作の過程で、世界ではいろいろなことが起こっています。

いつ失われるか分からない自由。そして、命。

この日本でこのような創作をする価値があるのだろうかと苦しんだ日々。

どんなに良いアイデアで、良い音を出したところで、関心がない人には何も響かない。

同時に自分の自由だけでなく、他人の自由。その多様性に自分はどこまで対応できるのか。

それでも、皮肉なものです。

公演が近づくにつれて、それまでの創作の日々を失いたくない気持ちが強くなっていきました。

脚本を依頼するというこれまでにない方法で始まり、これまで積み上げてきた時間が最も美しいのか。

これから本番だというのに、この刹那的な思いは何だ?

‘90年代初めにソロになりたての頃、大先輩のピアニストやヴォーカリストから言われました。

「レオは、原始少年だな。」

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今もそれは脈打っているようです(写真:インドのフェスティバルにて)。

昨日のスタジオでの通し稽古から、本日、劇場に入ってからの通しでは作品がグン!と成長しました。

とにかく、誰も表現したことのない世界へ向かう。

「Silently She Dances−静かなるダンス」明日開幕。

8/6(土)8/7(日)渋谷・大和田伝承ホール。当日券あり。

イープラス
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002189899P0030001

お問合せ
渋谷区文化総合センター大和田3階ホール事務室
tel. 03-3464-3252

作品のその先にある世界へ。意識はすでにそこへ向かっています。

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S. S. D. プロセス-7 たくさんの鍵  Silently She Dances

今回の作品では、たくさんの鍵を出演者に渡しています。

鍵とは、「おいしいところ」とも言えます。

静寂を破る太鼓の音。テンポとボリューム。入るタイミング。外したら台無し。

私の公演で初めて太鼓アンサンブルにそれを託すシーンがあります。

また、脚本には「鼓膜のパートナー、人工衛星の引きこもり」のDJとして存在しているストーリーテラーですが、ダンスバージョンではタップの宇川彩子さんと私がその役割を担っています。

特に、宇川さんの役割はとても高貴でありながらもポップ(笑)

あるシーンでは黒人のタップ史を凝縮したような時を刻み、あるシーンではネタバレになりますが、裸足でタップを踏みます。

そこには生きること。何かを失っても歩み続けること。

すなわち、生き抜くことを表現しています。

歩くこと。それこそがリズム。

日常、五体満足の私たちがどれだけそれを意識して歩いているでしょう。

そして、最もおいしい役目と言っても良いのが、ピアノの鬼武みゆきさん。

わずか4つの音でシーンを語ってもらうとか、ピアニストとしての仕事を奪いかねない私の「ダンスはメロディ」という発言に絶妙なカラーを添えています。

たくさんの鍵を共演者に渡し、多くの扉が開かれていく時、作った自分ですら想像できなかった瞬間が訪れるかもしれません。

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イタリア・シチリアのエトナ山と射す光。3年前の文化交流使で滞在中に撮影。

それこそがライブ!

私が作品の中にライブ感を残しておきたいのも、そこなんだろうなと思います。

3年前に文化交流使として1年に渡る旅をスイスの山脈から始めました。

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ここからたくさんの扉が開いていったのでした。

今週末開催!「Silently She Dances‐静かなるダンス」

http://leoeto.com/news/

S. S. D. プロセス-6 抜群の吸収力  Silently She Dances

公演まであと5日となりました(8/6&8/7)。

一番集中したいところですが、8月後半に海外へ行かないとならなくなり、その準備や対応に追われ、秋の海外フェスの調整にも追われ、睡眠時間が削られています。

かなり、ギラついています。

そんな中、伊勢参りに行ってきました。もちろん、仕事絡みです。

帰りは、通り道である四日市で太鼓アンサンブルの稽古。

写真左が愛知の三浦太鼓店の至宝、史帆さん(笑)右は的場凛さん。

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三浦史帆さんには何度か演奏を依頼していて、国立劇場や東アフリカツアーを共にしています。

いいグルーヴをもっています。

彼女がいることで、私の公演では初めて(私が叩かないで)太鼓アンサンブルに時間を預けているシーンがあります。

そこでぶっ叩きます、彼女。イケてます。

そして、公演1か月前に投入することになったダンス・アンサンブル。

長谷部萌絵さん(右)と菅原理子さん(左)

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22〜23歳ゆえに振り覚えが早い、早い。

先日、前田新奈さんの振付に対して私が注文を付けて、覚えたばかりの振りをばらした時のこと。

「折角、覚えたのに〜」なんて感覚よりも次の新しい振りが入っていく感じ。

その切り替えの早さには感心しました。

そして、抜群の吸収力。

新奈さんのイメージを短期間で具現化するという役目を十分に果たしてくれています。

もちろん、それだけで舞台が通用するものではありません。

でも、良い意味で今どきの子は全く驚きだぜ。

さあ、本番まであと5日!

制作面で会館の方のご協力もあり、タイムテーブル、舞台図面、お弁当の手配、車両の確認などなども済みました。

今一度、構成を確認して今日は休みましょ。

おやすみなさい。

今週末開催!「Silently She Dances‐静かなるダンス」

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伊勢神宮に入ってすぐのところに流れる川。昔は、ここでお清めをしてお参りしたそうです(遠くにキジがいます)。

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