S. S. D. プロセス-5 ポケモンはいない(笑)  Silently She Dances

今回の作品においてミッションがあるとしたら、それは、太鼓に限らず、生音で踊る機会が圧倒的に少ないダンサーに太鼓のバイブレーションをぶち込むこと。

ニューヨークのアルビン・エイリーのカンパニーでは、コンガ一発でレッスンしていました。

スタジオが通りに面してガラス張りなので、外から見られます。これは良い宣伝の仕方だと思いました(笑)

ヨーロッパでコラボしたマルセイユ国立バレエ団のクラスは何人ものピアニストがいて、毎朝、生音でバーレッスン!

とは言え、本作品でいきなりは難しいので、踊りの振りを考えている時はカウントや録音した音で踊って、ある段階からは生の太鼓のリズムで踊ってもらっています。

CD音源で頭出しして踊ることが日常の彼女ら。「いや、そこは私が叩きますから」と(笑)

太鼓が持ち込めない現場では、机を叩いていました。

揺らごうが、拍がずれようが、生音で踊ることが一番なのですが、正直、太鼓のリズムは拍が取りにくいこともよく分かります。

なので、リズムを口唱歌(くちしょうが)で歌ったりしながら、ニュアンスを伝えています。

「だけども、だけども、だけどもね」

これは、3連音符を4分割する時の口唱歌。

譜割りは、(だけど)(もだけ)(どもだ)(けども)(ね)となります。かえって分からん!(笑)

そして、もう一つ大事なこと。それは、限られたスペースで踊る。

これは指令に近いのですが、同時に太鼓叩きとのポジション争いなのです。

見え方の問題ではありません。音の在り方です。

ステージ上で太鼓が良い音で響くエリアとダンスで表現したいエリアが被る、被る。

ダンスはもちろん空間を作るものですが、太鼓も小屋に響く分だけの「音の形」があります。

シーンによってポジショニングが本当に難しい。

でも、これができなかったら「ブレンドラムス(Blend+drums)」の意味がないのです。

造形(笑)ダンスアンサンブルとして2名のダンサーが加わることになりました!次回、改めてご紹介します。

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さすがに2週間を切ったので、舞台監督さんのお知恵を拝借しながら、修正&変更が続いています。

巷では雨後の筍のごとく、バーチャル空間に出現するポケモンに夢中のようですが、こちらはリアル空間、リアル振動にもがく日々。

ああ、幸せ者。

公演迫る!「Silently She Dances‐静かなるダンス」

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ここにはポケモンはいない(サンフランシスコのワイナリー)

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S. S. D. プロセス-4 PV撮影  Silently She Dances

すでにご覧いただいている方も多いと思いますが、アメリカでのコンテンツ撮影に刺激されて、PVを作ろうと思い、急遽、スタジオに入って撮影してしまいました。

最新PV
https://www.youtube.com/watch?v=6BfoESELHNU

撮影は、ダンスの写真をたくさん撮られている飯田耕治さん。

そして、編集はなんと出演される前田新奈さんご本人。私がディレクションしましたが、PCの作業は彼女。

脚も驚き(笑)
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撮影の合間にリハも兼ねてしまう・・・せめて、脚立どけよう(笑)
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今回の撮影は編集に時間をかけられなかったので、アングルや素材もかなり絞り込んでいました。

確かに短い映像ですが、これはこれでDVD作品とは違う映像コンテンツの在り方を学べたように思います。

さて、試行錯誤を繰り返している構成や演出ですが、今日のリハで再び変更。

いよいよ、まとめに入らないと舞台スタッフに怒られてしまいます。

8月の公演は「Silently She Dances−静かなるダンス」だけでなく、ブレンドラムス・セッションとして、おなじみの曲をバラエティに富んだ編成でお送りします。

そう、いつものパフォーマンスがグッと華やかになります。

お楽しみに!

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あと2週間!「Silently She Dances‐静かなるダンス」

チケット好評発売中!

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S. S. D. プロセス-3 同時代性と乗り遅れ  Silently She Dances

ムンムンとする日々ですが、乾さんの振付パートも佳境に入り、さらにヒートアップ!

お二人とも呆れるほどスゴイ(左:前田新奈、右:乾直樹)

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さて、創作の合間を縫って、私も舞台を観に行っています。名古屋ではH・アール・カオス。

芸術監督の大島さんとダンサーの白河さんとは、布袋寅泰氏の東大寺ライブ以来!えっ?(笑)

先日はNoismを観てきました。その芸術監督、金森穣さんがプログラムに書かれていたコメントをご紹介します。

「社会的問題提起のできる舞踊芸術集団になるということ。現代において非常にアクチュアルな問題について考察し、その問いとしての作品を専門的身体によって実演する。それこそが劇場専属舞踊団の社会的存在意義である。」

このメッセージにとても共感しました。まさに今、自分が取り組んでいる作品とそのプロセスそのものだったので。

彼にお会いしたことはありませんが、ヨーロッパでダンサーとして活躍した彼は世界で何が起きているか、ダンスという身体表現を通じて、常に考えているのだと思います。

彼には同時代性を感じましたし、私自身は世界を旅し続けることで同時代性を体感してきました。

いろいろな価値観に出会い、圧倒され、喜びを共有し、感情をぶつけることさえありました。

けれど、それだけだったらヨコ移動しているだけ。タテの軸がなければ、同時代性はただの偶然で終わってしまったと思います。

タテの軸。

自分の生き方や日本における太鼓と人の関係を妄想すること。

さすがに考察とは書けなかった・・・。ごめんなさい。

今までもそうでしたが、いよいよ時代が厳しくなってきた今、タテヨコをとらえながら作るという行為に入ったことを実感しています。

先のアメリカでのワークショップで感じたことがあります。

いろいろな民族が集まり、太鼓を叩いている。立派な太鼓を揃えているグループもあれば、手作りの太鼓で練習しているグループもある。

現場に乗り込んでしばらく、日本とは異なり、まちまちのコンディションの太鼓(中には太鼓とは言えない代物も)で何ができるのか。

アンサンブル以前に基本練習すら成立しないのではと思った瞬間もありました。

でも、じっくりと音を出していくうちに、少しずつイケてる音を見つけて、リズムを作り、その場にある太鼓でアンサンブルを組み立て、自分のメッセージも届けることができました。

人だけでなく、太鼓もいろいろ。多様性に溢れていました。

日本の太鼓はこうです!ではなく、その多様性にぶち込まれながら、自分のスキルとメッセージを手繰り寄せてくる感じ。

鍛えられました(笑)

この感覚って、鼓童在籍時に初めてアフリカへ行った時と似ていました。

アフリカの大地では、白足袋どころか褌(ふんどし)すら絞められません。地面や床は破傷風の温床ですから。

その時に思ったのです。

「どれだけ、(日本の)私らのパフォーマンスは条件が整っていないとできないのだろう」と。

アメリカの話に戻ります。

太鼓は買えないから、自分たちでワイン樽を工夫して太鼓を作ってしまう人たち。その情熱。

確かに日本でも海外でも太鼓を購入することは大変なことです。

それでも、ひるむことのない太鼓への情熱。今、このような太鼓グループが世界中に存在しています。

日本もプロアマ問わず、たくさんの団体が存在しています。

随分と勇ましいことを言っている太鼓グループもいますが、どうなんでしょう!?

バチすら削れず、男性女性、子供とそれぞれに見合ったバチも分からず、目の前の指導者に従うだけの現場。

足元をすくわれないかしら。

今、世界で起きていること。

日本だけが浮世離れしているように思います。そこで生まれている音。作られる舞台。

余程、タテ軸とヨコ軸をとらえて取り組まないと、世界の流れに乗り遅れてしまうのではないでしょうか。

幻の国。ニッポンcha-cha-cha!

「Silently She Dances‐静かなるダンス」あらすじ公表中。チケットも好評発売中!

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今日はハードなブログでした。足湯でリラ〜ックス(吉祥寺スタジオ・アルファ・ベガ)

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S. S. D. プロセス-2 新しい才能との出会い  Silently She Dances

本作品の核は5月の愛媛公演でできていたので、8月はデーモン閣下による朗読バージョンで生まれた音楽も取り込みつつ、より作品に厚みを持たせていけたらと思っていました。

しかし、創作を重ねていくうちに自分で振付をして踊る前田新奈さんだけでなく、私も納得のいかないこと(構成、音、ムーブメント)が山積し始めました。

ヨーロッパでダンスと創作していた時のように、音の構成と感覚で作っていくことはできました。

けれど、それでは今までと同じですし、脚本を作ってから創作を始めるという挑戦が意味のないものになってしまいます。

そこで、話し合いを重ねていくうちに、新奈さんからあるシーンだけ振付家に振付を依頼したいとの提案を受けました。

決してさじを投げたわけではなく、別の方に依頼することでこれまで作り上げたシーンとの相乗効果で、作品に変化と奥行きをもたらすのではないかということでした。

そして、ご紹介されたのが、乾直樹さんという方でした。

先に申し上げますが、素晴らしい才能の持ち主に引き合わせてもらったなと思っています。

つい先日、復活したThe Yellow Monkeyの新曲MVに出てくるダンサーの振付もされている方でもあるのです。

余談ですが、イエモンのドラムスのアニーから「レオさん、来る?」と言われたら行きますよね。復活ライブ!

初めてアニーを見た時のまんまの華をアニーに感じて、創作にもがいていた私はどれだけ励まされたことか。

その映像制作にかかわっていた方。これはご縁だなと(笑)

このようにして、創作が新たな創作を呼び込む流れが生まれました。

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乾さんが振付されているところに立ち会っていて面白いのは、私の音源を何度も聴きながら身体を動かして、降りてくるのを待っている感じ。

この時間が実に面白い。

カウント(拍)に振りをはめていくのは他の振付家も同じですが、リズムの歌いまわしやグルーヴも無視して、振りをはめ込んでいく振付家も多く存在しています。

中には、メロディがないと振り付けられないとか。とほほ。

そうそう!私の曲はオリンピックの新体操、フィギュアスケート、シンクロなどの競技演目に立て続けに使われていた時期がありました。

夏期冬季、夏期冬季って8年くらいに渡って使われているのを見て、いろいろと技を詰め込まないとならないのは分かりますが、違和感がすごくありました。

「なぜ、そこで3回転ジャンプ!?」(笑)

しかも、オリンピックって著作権フリーなのですよ。平和の祭典だからという理由で(笑)

おかしくね!?沢山のお金が動いていますよねぇ。

話が脱線しましたが、乾さんの振付は歌っています。

常々、私は「ダンサーはメロディ」であってほしいと思っているので、新奈さんが厚い信頼を寄せている方だけあって、作品がパワーアップしていく興奮に包まれております。

太鼓が伴奏ではなく、ダンサーがバックダンサーでもない、太鼓と踊りがため口で会話する作品。

「Silently She Dances - 静かなるダンス」は、そこを目指しております!

次回は「同時代性と乗り遅れ」をお送りします。

あらすじが公表されております。そして、チケットも好評発売中!

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S. S. D. プロセス-1 太鼓アンサンブル強化!  Silently She Dances

以前、ブログに書きました。

表現の自由がいつ奪われるか分からない世界を私たちは生きていると。

奪い去るのは自然災害かも知れない。テロかも知れない。

多数決でろくな審議もされずに通過する法案かもしれない。つまり、国かも知れない。

そういった社会に対するメッセージをミュージシャンが持つことは当たり前ですが、創作のアプローチまでをも変えたことで過去にない猛烈な苦しみを今、味わっています。

それでも、新しい才能に出会うことや何度も脚本を読みながら、そのイメージを手繰り寄せているところ。

このプロセスを通じて、私は何を学ぶのだろうか。どこへ行こうとしているのだろうか。

25年前のアフリカ体験。そこで受け取った「太鼓と踊り」の世界。

長い時間をかけて昇華させようとしている作品「Silently She Dances - 静かなるダンス」。

もちろん、多くの方に見届けていただきたいと思っています。

同時に、自分で仕掛けた創作プロセスに自らもがき苦しみ続けるであろう本番までの1か月。

そのプロセスを書き留めていこうと思っています。

10回連載!

ははは、こうしてまた自分に課題を突き付ける・・・。

第1回目の今日は「太鼓アンサンブル強化!」

夏の公演では、3名の太鼓奏者を起用しています。

一般的な太鼓公演と異なり、単に曲を演奏するのではなく、作品のあるシーンにおいて、いかに必要とする音を提供できるか。

一発の音を出すまでの腕の振り。インパクトの瞬間。

バチ先が皮に当たる面積によって音色を変えていくなど、先のアメリカでのワークショップの経験も踏まえ、四日市まで足を運び、メンバーに稽古をつけてきました。

こういう機会にということで、ダンサーの前田新奈さんにも叩いてもらいました。

残念ながら、写真は面白すぎて公開できません(笑)

でも、実にシンプルな「ドンドコ」から「テレツク」を修正することで、グルーヴが生まれ、そこにパターンを載せていき、あっという間にあるシーンの音が出来上がりました。

彼女らにとっても、私にとっても新鮮な驚きで「出来るじゃ〜ん!」(祝)

翌日は、秋の京都公演に向けて、会場下見。

会場の方がイタリアン好きということで、叡山電車に乗って猛烈な暑さの中、京都を堪能してきました。

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オンとオフをしっかりと。

さて、次回は「新しい才能との出会い」をお送りします。

あらすじが公表されました。チケットも好評発売中!

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久しぶりのアメリカ  太鼓

先月、久しぶりにアメリカへ行ってきました。

アメリカ国籍でありながら、そのプライオリティを全く活かす気もなく、ヨーロッパやインドなどに足を運ぶことが多かった私。

理由はいろいろとあります。

でも、言わない(笑)

さて、今回の目的は、浅草・宮本卯之助商店のアメリカ法人kaDON(かどん)が展開する、ある映像コンテンツの収録とワークショップでした。

サンノゼ空港に到着後、直にワークショップの会場となるサンフランシスコ太鼓道場へ向かい、17個もの桶太鼓を一人で締め上げました。

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いきなりですよ、いきなり!

しかも、ほとんどが新しい太鼓なのでロープが硬くて痛い。

そんなこんなで始まったワークショップでしたが、開始早々、近所で水道管が破裂して一時中断。

いきなりですよ、いきなり!

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私に対するアメリカの歓迎ぶりが早くも最高潮に(笑)

ところで、海外ではレクチャー&デモを何度も経験している私ですが、ワークショップは初めてなのでした。

やはり、日本人ほど器用ではないし、大柄な人が多いので、身体全体を使って桶太鼓と一体感を持ちましょう!と言っても難しいかなと思っていました。

ところが、今回のワークショップを通じて、変わったなあと思いました。

とても皆さん素直。

バチを持つ腕の重さを「叩くエナジー」として感じながら、そのバチを皮に当てる。

桶太鼓は馬皮なのでそれで十分に音が出るわけですが、すんなりと受け止めてくれて、太鼓への理解=優しさが深まってきたのかなと。

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そして、もう一つの映像コンテンツに関しては、おそらく年内には発表があると思うので、それまでお楽しみなのですが、サンフランシスコという場所が場所だけにカメラクルーも元アップルのエンジニアであったり、シリコンバレーに勤めていたり。

センスもユーモアもあり、楽しい収録となりました。

そして、宮本のスタッフ(右からShojiくん、宮本社長、あやさん)とワイナリーへ!

こうでなくちゃ(笑)

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Take me higher!(アンサンブルクラス。なにしてんねんて?)

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大変お世話になったサンフランシスコ太鼓道場の田中先生。

ありがとうございました!

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