海外の旅も11ヶ月目 文化交流誌 #45  文化交流使

昨年8月に始まった旅も、1日から2週間の滞在を繰り返し&繰り返し11カ月が過ぎました。

が、まだまだ交流の旅は続きます!

さて、ヨーロッパもまさかの冷え込みもあったりしますが、初夏の日差しが照りつけるベストシーズンに入りました。

そして、5月末から6月はこれまで以上に幅広く激しい旅でした。

今やホームとなっているミラノ(イタリア)を基点に
〜ベローナ(ミラノ近郊)
〜パルマ(ミラノ近郊)
〜タオルミーナ(シチリア)
〜ケルン(ドイツ)
〜マルセイユ(フランス)
〜レーゲンスブルグ(ドイツ)
〜ミラノ
〜ブタペスト(ハンガリー)
〜ベルリン(ドイツ)
〜再び、レーゲンスブルグからのミラノ
〜再び、レーゲンスブルグ。そして、ミラノ(汗)

直接、舞台や創作につながることはなくても(いや、最終的にはつながるな)、ものを作る人に出会えた旅でもありました。

あまりに濃いので2〜3回に分けてご報告します。

まず、ミラノから日帰りで行けるベローナは文化交流使としての活動ではありませんでしたが、文化都市と言えるこの街を訪れてみたかったのです。

だって、旧市街に入るとこれですもん。

クリックすると元のサイズで表示します

右手に見えるのが古代ローマ劇場のアレーナ。

中に入ってみるとオペラのシーズンが始まる直前ということでステージの仕込み中。

クリックすると元のサイズで表示します

歌い手さんたちも下見に来ていましたが、なんと突然、歌いだしたのです!

声量はもちろんですが、これだけ大きな野外会場でも生声できちんと聴こえちゃうんですね。

本番はマイクを使うのでしょうが、こういう劇場を作った古代の人たちの感性は素晴らしい!

ベローナからミラノに戻り、ここはここでドゥオーモ前広場でラジオ局主催のコンサートが開かれていました。

もんのすごい人・人・人!!!夏に向かってどこも盛り上がること、盛り上がること。

クリックすると元のサイズで表示します

そして、2月の閑散期に訪れたシチリアのタオルミーナも観光客で溢れていました。

ここのテアトロ・グレコもオペラの下仕込みが進んでいて、開幕へまっしぐら!

クリックすると元のサイズで表示します

落ち着く〜〜〜。

クリックすると元のサイズで表示しますクリックすると元のサイズで表示します

うまい〜〜〜。ツナのタルタル!

クリックすると元のサイズで表示します

やすらぐ〜〜〜。2月に来た時にはエトナ山はぷりぷり怒っていましたね。

クリックすると元のサイズで表示します

そして、サンダルをカスタムメイド。舞台用には贅沢かな・・・。

クリックすると元のサイズで表示します

短期集中でしたが、イタリアの初夏の日差しをたっぷり浴びて、ものを作る人のこだわりに「そうだよなあ」(これについては後日)

ここからはラテンからゲルマンの世界。

いざ、ケルンへ!

つづく

間引いていく世界観 文化交流誌 #44  文化交流使

6月も半ばになりますが、今年のヨーロッパは例年よりも蒸し暑いと思われます。

レーゲンスブルグでもバーべキューでモクモク(笑)

クリックすると元のサイズで表示します

さて、5月25日に初演を迎えたシアターレーゲンスブルグ・ダンスとの創作。

ここでは若手ダンサーが振り付けする企画で、私は4名の振り付けで3作品に関わりました。

クリックすると元のサイズで表示します

創作ペースはゆっくりでしたが、劇場に入ってからはグッと締まって4日連続通しリハ。参った(笑)写真は公開リハの模様。

クリックすると元のサイズで表示します

ところで、太鼓には西洋のリズムという概念にはない=表面化されない音が多々あります。いわゆる、情景描写や間(ま)と言われるものです。

この独特の世界観はこちらの人にとってはストレスを生みやすく、できるだけ状況や狙いを言葉で伝えていく必要があります。

例え、共演者が日本で育った人(日本人)でも、バレエやクラシック音楽といった概念で教育を受けていれば、同じようにそのプロセスは必要です。

間のある世界。叩かない世界。

一般的にテクニックっていろいろなリズムを叩けるとか、速く叩けるといった「運動性」だけで評価されてしまう傾向があります。

けれど、この「間引いていく世界」がなければ、単なるデカイ音の見世物系太鼓。

なのですが・・・。

劇場で仕込みの際も、作業の進め方や太鼓の特性など些細なことを伝えたくても、その背景となる情報をかなり補って話さないといけないからぶっちゃけ面倒臭い。

結果、自分ひとりでやってしまうか、遠慮しちゃう。これは、外国語ができる・できない以前の問題。

幸い、レーゲンスブルグの劇場スタッフは機転が利く人が揃っていて助かりました。

太鼓は搬入搬出、仕込みやバラシといった作業が他の楽器よりもハードで、私一人で乗り込む現場は周りのスタッフの協力と理解がやっぱり大事。

ステージに立つ者だけでなく、裏方さんとの作業も相互理解。

初演後のレセプションでスタッフが「ex-wifeが日本人だったんだけれど、日本にはまた行きたいんだ!」

だよね!?分かるよ(笑)

本番前の通しリハで撮影し、3日後には印刷されていたプログラム。そこらはドイツなり。

クリックすると元のサイズで表示します

悩ましいナポリ 文化交流誌 #43  文化交流使

文化交流使という使命を持つ限り、少々の弊害があっても積極的に人と関わっていくわけですが、イタリアではこちらからコミュニケーションを取ろうとしなくてもズカズカと入ってこられます(笑)

創作現場はもちろん、街を歩いていても、ごはんを食べていても・・・。物乞いも含めて。

私は大丈夫だから!と言いたくなるお節介ぶりは、一人旅の私に警戒心を持たせつつ、心がほぐれる時でもあります。

南に行くほど解放感と警戒心の幅が広くなります。このバランスの取り方が難しい。

と言うことで、整然としていたレーゲンスブルグからナポリへ入ったのですが、数年前と変わらず、街はゴミだらけ。

時間帯によっては危険な香りも漂い、緩やかさと緊張感が妙なグルーヴを生みだしています。

クリックすると元のサイズで表示します

良く言えば、魅力的な街。悪く言えば、ん〜、ちゃんとしていない街(笑)

さて、公演会場となるサンナザーロ劇場は賑やかな通り沿いにあり、

クリックすると元のサイズで表示します

入口はなんとカフェ。

クリックすると元のサイズで表示します

中へ入るとこの佇まい。

クリックすると元のサイズで表示します

昔は芝居だけでなく、キャバレーのようなショーもあったのかな。大衆的な歴史を肌で感じます。

タップのROXYとパフォーマンスしていて、久しぶりのライブ感を取り戻せたのも良かったのですが、小屋と太鼓の相性も良く、お客さんとも柔らかな時間を作れたように思いました。

ところで、音楽は使命とか責任感でやるものではありませんが、自分の出している音に反応するダンサーに対しては責任を持つべきと思っています。

ダンサーの動きが「ん!?ど〜よ?」という時は、むしろ、自分の演奏を確認するべきで、太鼓を叩く解放感だけで持って行ったらあかんよと。

そんな解放と緊張感とのバランスがダンサーとコラボする時の醍醐味なんですかね。

レーゲンスブルグの初演に向けて、その確認と心のメインテナンスができたようなナポリでした。

男性のグーより大きなレモンでスッキリ(笑)

クリックすると元のサイズで表示します

さて、5月10日の出来事を今頃書いているのですが、なんせ場所も変われば、創作内容も変わるのでブログが追いつきません。

が、次回はレーゲンスブルグでの初演の様子。イタリア三昧の日々など、移動中の機内で書いてみます。

なんせ、6月と7月で30フライトあるので(汗)

ナポリ名物。ピザ生地でコーティングされた鍋の中は、ショートパスタと魚介類がたっぷりのペスカトーレ。まさにパスタのカオスや〜(笑)

クリックすると元のサイズで表示します




AutoPage最新お知らせ