重度の習慣性 文化交流誌 #42  文化交流使

アムステルダム旧教会での演奏で心が浄化され、ミラノ経由でレーゲンスブルグに入りました。

街の象徴である教会と満月のシンフォニー。

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それまでと打って変わって、街は日本と同じくらい静かで安全。

このタイミングでここですか・・・ふぅ。

アパートメントの近くの小高い丘にも教会があり、脱力の眺め。

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ベンチに座ってぼーっとしていると、断りもなくすりすりしてきたネコ(笑)

「で、君は誰!?どこの子!?」

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な〜んてゆったりとした時が流れ、ああ、充電。

さて、ここではシアターレーゲンスブルグ・ダンスとの創作。

まずは、3週間以上滞在するので徹底して自炊体制を敷く。

ぐんぐんと体調が回復してきて身体のむくみや妙なほてりもなく、いつもの感じに戻ってきた。

1年間も続く旅の中でいかに食生活が大切か。

欲に任せて飲み食いしていたわけではないけれど、旅の日常のコントロールは本当に難しい。

そして、自炊となればゴミ出し(笑)はい、ドイツはきちんとしていますよ(笑)

時間があるので創作もユルユルな進み具合。淡々と過ごして3週間が過ぎた頃。

沸々とこみ上げてくるものが。あは、刺激が・・・刺激が欲しくなってきました(笑)

私、定住できな〜〜〜〜〜い!

やっぱし、かなりの習慣性旅症候群だわ。そして、絶妙なタイミングでイタリアでライブ!

しかも、ナポリ。はい、マフィアとの癒着でごみ問題がどうにもならない街。

振り幅、激しいわあ(笑)

十字架を背負うネコ・・・なんてね。単なる標識の影です。

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欲望と祈り 文化交流誌 #41  文化交流使

さて、アムステルダム。旧教会の窓から見る飾窓。

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教会の周りというか、飾り窓の真ん中に教会があるというのが正しいかも。

欲望と祈り。

旅していると、これという理由はないのだけれど、相性が良くない街というのはあります。

実は、'80年代から'90年代のアムステルダムがそうでした。

'80年代はアメリカもヨーロッパも景気が悪く、マリファナや薬物の問題がヨーロッパでは深刻でしたし、エイズの広がりもあったので荒んでいました。

チューリッヒ(スイス)ではエイズの感染を広げないために薬チューの連中に注射針を無料で配布していましたし、マリファナをいち早く解禁したのがここアムステルダムでした。

次元が違いすぎますが、私が前回のブログで書いた「積極的な妥協」と言えるかもしれません。

そのことで事態が改善されたのかどうかは知りませんが、久しぶりに訪れたアムステルダム。

1月末に来た時におや!?と思ったのですが、むちゃくちゃきれいになって、街も整理されているのに驚きました。

ヤバい感じは残しつつも、エリアを気を付ければ大丈夫!でも、ここ歓楽街のど真ん中(笑)

築300年の木造の教会に入れば、ひんやりと冷気が、いや、霊気が漂う。だって、床には多くの方々が眠っていらっしゃるし。

叩く前に大太鼓の前で旅の安全も合わせてお祈り。

「ドド〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!」

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どこまでも音が伸びていく。響きがあるのに音に「芯」があるんです。

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それにしても大太鼓はどんなシチュエーションでも決めてくれます。本当に大した奴です。

怒涛の3週間でしたが、街といい、パフォーマンスの流れといい、見事な展開でした。

そして、このアムステルダムでのオルガンとタップのパフォーマンスでひと区切り。

無事に乗り越えられたことに感謝で一杯でしたし、どこまでもきれいに伸びていく音は無の境地と言いましょうか。

すごくいい音でライブが録れているので、何らかの形で発表できたらと思っています。

もちろん、売れたら良いなとかいう野心もゼロで(笑)

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Photos: Asami Uchida(上から2つ目より)

積極的に妥協!文化交流誌 #40  文化交流使

さて、ここまでの復習(笑)

3/27〜3/30 ミラノ公演(4公演)
3/31 パリへ飛んでフランス4の深夜番組で生演奏
4/1 一旦、ミラノへ戻る
4/2 再び、パリ入り
4/3 パリ公演仕込み&リハーサル
4/4, 4/5 パリ公演(2プログラム3公演)
4/7 アムステルダム入り

勢いづいてきたところで、みぞれかいっ!アムス寒い!

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こうして海外で活動していると、そりゃあ、いろいろと障害や問題が生じます。

公演に向けて準備をしていく際、ひとつずつ物事を積み上げていき、問題があれば、ひとつずつ解決して本番を迎えるという流れが一般的なイメージだと思います。

私も流れとしては同じなのですが、ちょっと自分流のやり方があります。

例えば、日本では「その台を組み終わったら、上手の袖幕を直しておいて下さい。それと開演前のアナウンスも確認したいので、音響さんに準備するように伝えておいて下さい。」

な〜んてことは日常茶飯事。

でも、こちらのステージクルーに何かお願いする場合、1回につき1件。1つ済んでから次。

そんなペースです(笑)

なので、私の場合、そういう現場の状況をものすごく現実的にとらえて進めていきます。

作品のイメージにしても現場の仕事の進め方にしても、日本の風土で養った感性がベースになっているわけですから、それをそのままこちらで展開しても通じません。

だからと言って、1つずつ片づけていくのを待っていたら、いつまでも仕事が進みません。

と言うことで、私は「積極的に妥協」していきます。

何か時間的なことなどに追い込まれて受け身で妥協するのではなく、自分からイメージして切り捨てていく感じ。

やりたいことを遂行しようとして、粘り強くやることはそれなりに価値があることかもしれませんが、そのための消耗はパフォーマーとしてリスクを伴います。

大事なことは「明かりひとつでも、私の演奏が生き生きとしていれば大丈夫!」

ふてぶてしさと言いましょうか。大胆に割り切ることでパフォーマンスの質を下げないことなのです。

今年になって、その傾向がより強くなりました。

そうして仕込みを進めていく中、「レナード、こういうことができるけれど」とか「こんなふうにしてみない?」という申し出があり、自分のイメージやプランとも合えば、それは「儲け」になるという考え方。

何日もかけて仕込むような大きなプロジェクトであったり、歌舞伎やオペラのように作品&スタッフ丸ごと乗り込む状況であれば、こんなやり方は絶対にしないと思います。

他の方も真似されない方が良いと思います。ギリギリまで頑張って、筋を通して下さい(笑)

それと、「先生!準備が整いました!」「うむ・・・」

な〜んてタイプじゃないから、あたし(笑)

どこまで行くねん!文化交流誌 #39  文化交流使

さて、ミラノで50名のダンサーとの大活劇(笑)ここで締めて良さそうなところでパリにすっ飛んで行ったわけですね。

パリでは、フランス4というテレビ局の”TOKYO REVERSE”という番組に出演しました。

ひとりの男が東京を歩いているのを撮り続けているだけの映像ですが、通り過ぎていく人や風景はすべて逆回し。それを8時間流しっ放し。

そこに何組ものバンドが入れ替わり立ち代わりでBGMのように演奏し続けるという内容でした。

私はピアノのFrancesco Tristano(フランチェスコ氏)との即興演奏。初対面でしたが、夕方に挨拶しただけで特にどうする的な話もせず、本番の午前1時を迎えました。

現場はなんとライブハウス。もうぐちゃぐちゃ。
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そんな中、私がソロを30分。そのままピアノとの即興30分。

繊細かつ絵画的で面白かったのですが、演奏中も私の後ろで次の転換とかしてるからぐちゃぐちゃ。

午前3時頃、片づけて帰ろうとすると「おつかれさま!」と、しっかりした日本語でフランチェスコ氏。

ん〜、今度は東京でやりたいね。

そして、このままパリ公演となればよかったのですが、24時間でミラノへ逆戻り。その24時間後に再びパリ戻り。

なにしてんだかね。私もリバースしてる・・・(笑)

パリではドラムスのBudgieとタップのRoxyとで"Blendrums"を2本。

マルセイユ国立バレエ団との作品"TAMAGO"をマチネで。2日間で2プログラム3公演!

TAMAGO
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やりたかったことをやれる。しかもパリざんす。自分で自分に仕掛けてみました。

おかげで、前日リハを含む3日間でセット替え4回。大太鼓の上げ下ろしが6回。

なにしてんだかね。

それゆえに!?痛快極まりなかったBlendrums(笑)

ちょこっとその模様を

TAMAGOは初演にしてはまとまり過ぎちゃったかな?という私のパフォーマンスでしたが、これが作品という公演の感触なんだと思いました。

この夏、TAMAGOとともにヨーロッパの大きなダンスフェスに出演することも決まり、マルセイユの風に乗ってどこまでも〜〜りす・べじゃーる。

で、もういい加減、ここで締めて良いというところで、欲望と祈りが渦巻く眩惑のアムステルダムへ飛ぶのでした!

Check it out!
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